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裏庭に植えた宿根草①~ナチュラルガーデンを目指して

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 今回は最近我が家の裏庭に植えている『宿根草』について記事にしてみました。(宿根草って何?という方はこちらの記事で詳しく解説しています。)

 数年前まで我が家の裏庭は,ヘビが出たり,虫の天国のような場所だったりしたのですが,これまでDIYの雑木処分や,業者による大木の伐採などの整理を進めてきました。そして,ようやく最近,ローズマリーや這性タイムなどのハーブ類を植え始めました。

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 また,雑草がもの凄く,その対策でグランドカバーを植えているということで先日記事にしました。

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 ハーブ類やグランドカバーを植えてもまだスペースがあるので,何を植えようか考えてきました。裏庭には人があまり立ち入らないという点を考えた結果,これまで多用してきた『常緑多年草』だけでなく,『宿根草』を中心としたナチュラルガーデンのようにできないか,と思い至りました。こうすることで,メインの南庭や西側の花壇のように,「常緑低木」や「常緑多年草」の草花を中心としたカチっとした庭と対比できて面白いのではないかと思いました。また,『多年草』全般にそうですが,基本ほったらかしで良く管理が楽というのも裏庭向きと思いました。

 今回は,今年(2020年)の春から夏にかけて庭に植え付けた宿根草について,そのチョイスのポイントを中心に紹介したいと思います。

(今回は第1段で,秋植えした第2段の記事はこちら↓です。)

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庭の現状

 冒頭にも書きましたが,昨年ほどではないにせよ,かなり鬱蒼とした裏庭です。夏までにかなり雑木,雑草は処分したのですが元に戻ってしまいました。ナチュラルガーデンの完成にはかなりの時間がかかりそうです。。

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裏庭の一角の風景(2020年7月)

宿根草選びに参考にした本

 こちらの本を参考にしました。基本的に宿根草は毎年同じ株姿でいてくれるので,このような図鑑のような本でも十分参考になりました。

宿根草を購入できる場所

 1年草と違って,園芸の中級者以上が手を出す類の植物なためか,ホームセンターでは売ってない場合が多いです。実際は,基本的にほったらかしで育成できて1年草より管理は楽なんですが。。

 ネットショッピングがあるいは大型園芸店に行くと手に入りやすいです。実店舗では,『宿根草』や『野草』といったコーナー名で売られています。開花していないものも多いので,一見かなり地味で,あまり詳しくないとスルーしてしまうようなコーナーです。

裏庭に植えた宿根草11種(2020年8月時点)

 それでは本題である裏庭に春以降植えた『宿根草』について,小さいものから順に見て行きたいと思います。

①斑入りシレネ ユニフローラ

花色  白
開花時期

4~6月

草丈 10~20cm
耐暑性/耐寒性 強/強
日照 日向

 

 斑入り葉の小型のシレネです。薄めの色の斑入り葉が美しい上に,釣り鐘状の白花が可愛らしい宿根草です。草丈が低く,這うように生育するので,裏庭の階段付近の隙間を埋めるグランドカバーとして使っています。

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②宿根ネメシア

花色  白,紫,ピンク
開花時期 3~11月
草丈 10~20cm
耐暑性/耐寒性 やや弱/強
日照 日向

 

 花期が長いのが特徴で,我が家では3月に植え付けて現在(真夏)までずっと咲いてします。このまま秋まで咲くようです。挿し木で簡単に増やせるかなりおすすめの宿根草です。ただ2~3年で株が弱って枯れてしまうようなので,ずっと植え続けたい場合は,挿し木で増やしておくなどの対応が必要なようです。

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③宿根バーベナ

花色  紫ピンク
開花時期 5~11月
草丈 20~40cm
耐暑性/耐寒性 強/やや弱
日照 日向

  こちらは裏庭ではなくて,とても日当たりのいい南向きの庭に植えているのですが,おすすめの宿根草なので載せてみました。

 『宿根バーベナ』は,丈が1m位になり人気の『バーベナ・ボナリエンシス』とは異なり,日向で育ち暑さにとても強いバーベナです。春に植え付けて,既にポテンシャルの高さを見せてくれていて,8月の直射日光もへっちゃらで咲き続けてくれています。これだけ夏に強いと冬が心配ですが,耐寒性もあり冬越しも比較的容易にできるようです。

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 こちらの記事詳しく紹介しているのでご覧ください。

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 ちなみに,左横に見える白い花は,『フランネルフラワー』です。

 

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④斑入りカラミンサ

花色  紫ピンク
開花時期 5~8月
草丈 20~30cm
耐暑性/耐寒性 強/強
日照 日向~半日陰

 カラミンサと言えば,青白い花の「カラミンサ・ネペタ」が有名ですが,こちらは葉に斑が入る品種です。「カラミンサ・ネペタ」と同様,ミントのような爽やかな良い香りがします。開花は5月から真夏の8月までと長く咲いてくれます。

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斑入りカラミンサ(2020年7月)

 

⑤エキナセア

花色  白,赤,オレンジ,紫,黄色
開花時期 6~8月
草丈 30~100cm
耐暑性/耐寒性 強/強
日照 日向

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エキナセア(2020年7月)

 夏の宿根草の代表格といっていい「エキナセア」です。これまで西側花壇にも植えていたのですが,今回はじめて裏庭にも植えてみました。もともとハーブとして栽培されていたようですが昔は背が高くなるのであまり人気がなかったのだとか。。最近は,園芸用に品種改良されて,今では50~60cmにコンパクトにまとまり,オレンジや紫やピンクや黄色など多種多様な色のバリエーションが生まれています。同じ『キク科』なので雰囲気は我が家の花壇にも植えている『ローダンセマム』に似ています。特に我が家の白花は,同じ白花の『ローダンセマム アフリカンアイズ』に似た雰囲気です。

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  しかし実際のところ,まずエキナセアの方が株がだいぶ大きいです。また,花のサイズもエキナセアが1周り以上大きいです。また,『ローダンセマム』はキク科葉姿をしていますが,エキナセアは次の写真のように葉の形も色も全然違います。

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エキナセア(2020年7月)

 
↓今回の植え付け後の成長記録と開花の様子はこちらの記事にあります。

⑥アスチルベ

花色 ピンク,赤,白,紫
開花時期 5~7月
草丈 20~60cm
耐暑性/耐寒性 強/強
日照 半日陰(乾燥させないようにする)

 

 日陰でも育つ貴重な宿根草です。次の写真は,7月に裏庭に植えた株「アスチルベ・ショースター(Astilbe 'Showstar')」です。

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アスチルベ・ショースター(Astilbe 'Showstar')(2020年7月)

 西側花壇に植えている別のアスチルベは6月に咲いてくれました。特徴的な金平糖が連なったような花姿で咲いてくれて,かわらしい花です。裏庭のアスチルベの来年春の開花が楽しみです。

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アスチルベ・サンダー&ライトニング(Astilbe 'Thunder Lightning')(2020年6月)


アスチルベ バーガンディレッド (赤)5号鉢(i6)

 

↓今回の植え付け後の成長記録と開花の様子はこちらの記事にあります。

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⑦サルビア・ネモローサ・カラドンナ

花色
開花時期 5~7月
草丈 50~70cm
耐暑性/耐寒性 強/強
日照 日向~半日陰

 

 宿根草のネット通販で有名な「おぎわら植物園」さんでも絶賛されている「サルビア・ネモローサ カラドンナ」。写真の左側に地面に挿さっている「紙札」にありますように,紫の穂状の花がとても美しく,花が終わっても赤紫のガクが残り,見どころの多い花です。

 梅雨の時期に園芸店にいったときにたまたま販売していたので購入しました。こちらも来年春の開花が楽しみな植物です。

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サルビア・ネモローサ・カラドンナ(2020年7月)

 

↓我が家の『サルビア・ネモローサ』のその後の成長記録です。

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⑧サルビア・ブルーノート

花色
開花時期 4~7月,9~11月
草丈 50~100cm
耐暑性/耐寒性 強/強
日照 日向

 強健なサルビアの青花です。赤花が有名なチェリーセージとも呼ばれるらしく,確かに我が家で育てている『赤花のチェリーセージ』と良く似た花姿,葉姿をしています。まぁ,チェリーセージ自体がサルビアの一種なので当然かもしれませんが。。赤花チェリーセージは,常緑で花木が5~12月と非常に長く安定しているので,ブルーノートにも期待しています。なにより青花が好きなので。

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サルビア・ブルーノート(2020年7月


宿根サルビア、チェリーセージ ブルーノート 3.5号苗(c14)

 

⑨サルビア・メルロー

花色
開花時期 4~7月,9~11月
草丈 30~50cm
耐暑性/耐寒性 強/強
日照 日向

 

 こちらも四季咲きのサルビアです。穂状の紫色の花を咲かせます。

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サルビア・メルロー

⑩オミナエシ

花色 黄色
開花時期 6~9月
草丈 100~150cm
耐暑性/耐寒性 強/強
日照 日向

 背の高い夏の宿根草の定番『オミナエシ』です。2020年6月の趣味の園芸』で放送されていた「ナチュラリスティックガーデン特集」でも紹介されていた『オミナエシ』。草丈もあり,後方に植える宿根草として重宝します。花の状態が長期間安定していて,長く咲くのがありがたいです。

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オミナエシ(2020年7月下旬)

  隣に同じくらいの草丈の『ミソハギ』を植えてコラボさせています。


【2個セット】オミナエシ 3号苗(c7)

 

↓「オミナエシ」の詳しい育成記録はこちらです。

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⑪ミソハギ

花色

紫,ピンク

開花時期 7~9月
草丈 100~150cm
耐暑性/耐寒性 強/強
日照 日向

 

 ミソハギは,お盆の季節にお墓やご仏壇に供える花としても知られています。ガーデニングの植物としても,とても花付きが良く,花が少なくなる真夏の間に咲いてくれる植物なのでとても重宝しています。

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ミソハギ(2020年7月下旬)

  次は先ほどの『オミナエシ』とのコラボです。紫と黄色の対比が美しいです。

 ただ,こうやって裏庭を少し遠目で見ると,ほぼ雑草ですね(苦笑)ナチュラルガーデンの完成にはかなりの時間がかかりそうです。。

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 今後は,これらの宿根草の成長記録なども綴っていけたらと思っています。

 最後に,宿根草の植え付け作業中に,裏庭にはもう出ないと思っていたヘビに遭遇したので,その写真を載せておきます(笑)ジモグリというヘビのようです。

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まとめ

 今回は,我が家の裏庭に植えた宿根草11種類についてご紹介しました。いずれも,実際育ててみたり,信頼のおける著者の本を参考に調べたものなので,おすすめできると思います。今後は,それぞれの植物の成長記録も残していきます。

 一方,庭づくりに関しては,植物を植えるスペースがまだまだたくさん残っているのと,雑草の勢いが凄すぎるのもあり,ナチュラルガーデンの完成にはかなりの時間がかかりそうです。。その分,気長にゆっくり楽しんでいきたいと思っています。