産毛のような細かい毛に覆われた柔らかそうなクリーム色の花びらが特徴的なフランネルフラワー。毛織物のフランネル(英:Flannel)に似ていることから名づけられたそうです。また,4季咲き性で,環境が合えば年間通して花を咲かせてくれるうれしい性質もあります。一方,多年草のようですが,暑さにも,寒さにも強くはなく,鉢植えにして季節に応じて場所変えて育てるのが一般的なようです。
そんなフランネルフラワーですが,我が家では育成例を殆ど見かけない,庭植えにチャレンジしていますのでご紹介します。(2020年3月に育成開始)
基本情報
種類/科名 | 草花/セリ科 |
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原産 | オーストラリア |
花色 | クリーム色 |
開花時期 | 4月~6月,9月~12月(4季咲き) |
草丈/横張り | 60cm/60cm |
耐暑性/耐寒性 | やや弱/やや弱 |
一般的な育て方
フランネルフラワーは日当たりが十分でないと,間延びしてしまうようです。最悪,花が咲かないこともあるようです。その上,長雨など湿気にも弱いので,地植えの場合は,風通しが良くて光も差し込む軒下に植えるのがベストのようです。
なかなかこのような条件を揃えるのが難しいことから,鉢植えで育てるのが一般的となっています。
また,地植え・鉢植えに依らず,珍しく酸性土壌を好むようです。酸性土壌好きというとサザンクロスも同じですね。
フランネルフラワーの成長記録
植えた場所
植えたののは,フランネルフラワー「エンジェルスター」という品種です。上に書きましたように,フランネルフラワーは日当たりが必要とのことで,鉢植えにするとどうしても夏場の水枯れに気を付けないといけません。我が家の生活スタイル的に,毎日の水遣りは難しいので地植えにしました。
一方,地植えにしても,我が家には日当たりが良い軒下がありません。そこで,雨除けは諦めて,我が家の南向きの庭の中でも特に日当たりの良い場所に植えることにしました。暑さにも決して強いわけではないようなので,真夏が心配ではありますが。。
花壇は,ここ2~3年(2017~2019年)に植えた植物でだいぶ埋まってしまっているので,昨年植えて,1年で枯れてしまったラベンダーを掘り起こして,同じ場所に植えることにしました。ローダンセマムの隣のスペースです。下記の記事で,満開時のローダンセマムを紹介しましたが,記事の最後の写真(ローダンセマムが群生している写真)の隣の位置にあたります。www.papa-niwa.com
植え付け前の苗の様子です。ポットは4号サイズです。花弁の産毛に光が反射して,なにか幻想的な雰囲気を感じます。
2020年3月下旬
植え付け直後です。フランネルフラワーとローダンセマムを並べてみると,葉の形や質感がそっくりです。葉色はローダンセマムより少し薄緑がかっているでしょうか。フランネルフラワーの科名はセリ科,ローダンセマムはキク科で違うんですが,見た目はかなり似てて面白いです。見た目的には,愛称のいい者同士を並べられたかなと思います。
ただ,ローダンセマムは酸性土壌を嫌うので,酸性好きなフランネルフラワーと”土の相性”は良くないようですね。相性って難しいですね。
植え付け間隔ですが,園芸店には,フランネルフラワーの大株も売れられていて60cmくらいでした。大きくなるとこれくらいにはなるようなので,成長を見越してローダンセマムからは少しだけ間を空けて植えてみました。
2020年4月上旬
地植えしてから2週間後。その間,季節はずれの雪が降ったり,雨が長かったりしましたが,とりあえず半月は持ってくれているようです。。
2020年4月中旬
2020年5月上旬
植え付けから1カ月半ほどが経過しました。花が少し変色するもの,花弁が内巻きに少し丸まってきているものがあります。
2020年6月上旬
植え付けから2カ月半ほどが経過しました。気温も上がってきて,最高気温は連日25℃越えです。5月の時点で弱り始めていた花は,かなり形が崩れてきてしまっています。その代わり新しい花も次々と出てきているので少し,古い花を間引いてみようと思います。
枯れ花を刈り込んでみました。結構見た目も復活してきたのではないでしょうか?この状態でしばらく様子を見てみようと思います。
フランネルフラワーの美しい花姿を長期間楽しめたということで今回の成長記録は一旦以上です。
まとめ
今回は,細かい毛に覆われたクリーム色の花びらが特徴的なフランネルフラワーを紹介しました。地植えにして育てた情報は全く見かけないので,実際ところかなり厳しいのでしょうが,こんな神秘的な花が庭に毎年春に咲いてくれたら本当に素敵だなと思います。今後も成長を記録していこうと思います。
★★★★