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【実際に育てた】『真夏』に花が咲く暑さに強いおすすめ『庭木』まとめ 7選

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 真夏(7月下旬~9月上旬)は,初夏に咲いていた花も散ってしまったり,元気が無くなったりで,庭に花が少なくなってくる時期だと思います。そこで今回は,8~9月の一番暑い時期に花が咲く植物の中で,毎年花を咲かせてくれるおすすめ庭木に限定して集めてみました。いずれも夏の暑さに強いだけでなく,冬場の寒さにも耐えられる,育てやすい初心者向けのおすすめ庭木です。

 

真夏に花が咲くおすすめ庭木

 今回は,真夏の花を咲かせてくれるおすすめの庭木を樹高の低い小さいものから順にご紹介していきます。

①アベリア(矮性)

種類 常緑小低木
学名 Abelia
花色 白/薄ピンク
開花時期 6月~10月
最大樹高 60cm(矮性)/1.5m(ノーマルタイプ)
耐暑性/耐寒性 強/強(耐寒温度-10℃)

 アベリアは良く公園などの生垣に使われる丈が1.5mほどで緑葉の品種もよく見ますが,ここで紹介したいのは『矮性アベリア』です。その中でも特におすすめなのが,緑葉に黄色い斑が入り,開花時に白ピンク花とのコントラストが美しい『アベリア・ホープレイズ』です。

 特徴は,とても強健で葉の状態が1年中美しく安定していること。常緑と言えども,冬に葉を落とす庭木も多いですが,1年間通じた鑑賞価値の高さでは,今回紹介した中でナンバー1だと思います。また花期もとても長いです。我が家では,5月に咲き始めてから晩秋の11月くらいまでずっと咲いてくれます。我が家では,同じ矮性アベリアの『アベリア・コンフェッティ』も育成していますが,花付きはホープレイズが一歩勝ります。 

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階段横の細長い花壇に植えたアベリア ホープレイズ(2020年8月)

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アベリアホープレイズ(2020年8月上旬)
  •   詳細な情報や育成記録は下記の記事で扱っていますので良かったらご覧ください。

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②サザンクロス

種類 常緑小低木
科目/学名 ミカン科/Crowea(流通名:Southern Cross)
花色 ピンク/白/ホワイトピンク
開花時期 6~12月
草丈/横張り 60cm/40cm
耐暑性/耐寒性 普通/強

 サザンクロス,別名クロウエアです。樹高が60cmくらいでまとまってくれる常緑小低木で,開花期は星型の可愛らしい花をたくさん咲かせます。性質も強健で,一度初夏に咲いてから冬前までずっと咲いてくれています。

 ただし,真夏の長時間の直射日光には弱いので(何度か枯らしています),植える場所には注意が必要です。

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サザンクロス(2020年7月下旬)

   詳細な情報や育成記録は下記の記事で扱っていますので良かったらご覧ください。

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③チェリーセージ

種類

常緑小低木(成長後に木質化する)

学名 Salvia microphylla
花色 赤,紅白
開花時期 5~12月
草丈/樹高 10~60cm
耐暑性/耐寒性 強/強

  チェリーセージは初夏の5月頃から12月くらいまで,赤または紅白の花が非常に長い期間咲く常緑低木です。苗で買うと最初は草花っぽいですが,根本からだんだん木質化して『木』になります。樹高も60cm前後で止まってくれるので,コンパクトで扱いやすい植物です。

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真夏のチェリーセージ(2020年8月上旬)

 詳細な情報や育成記録は下記の記事で扱っていますので良かったらご覧ください。

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④ルリマツリ

種類 常緑低木*関東南部でも,真冬は葉を落とします
学名 Plumbago
花色 青,白
開花時期 5~11月
最大樹高/横張り 1.5m/1.5m
耐暑性/耐寒性 強/普通

  暑い夏だからこそ涼し気な青い花が欲しいところですが,『ルリマツリ』はまさにそんな花木です。苗で買うと最初は草花っぽいですが,成長がとても早く,ひと夏越すと木質化して『木』になります。次の写真のようにフェンス沿いに植えて良し,行灯仕立てにしても良し,いろんな楽しみ方ができるのもルリマツリの特徴だと思います。また,開花期間もとても長く,栽培地域に依りますが6~7月から11月くらいまで長く花が咲きます。冬は,葉が落ちて枯れたようになるので切り戻すのがおすすめです。

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ルリマツリをフェンス沿いにハンギング仕立てに(2020年8月上旬)

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日に照らされたルリマツリのアップ(2020年8月上旬)

 詳細な情報や育成記録は下記の記事で扱っていますので良かったらご覧ください。

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⑤レウコフィルム

種類 常緑低木
学名 Leucophyllum frutescens
花色 ピンク紫
開花時期 5~6月/9~12月
最大樹高/横張り 1.5m/1.5m
耐暑性/耐寒性 強/強(耐寒温度-5℃)

 レウコフィルムは,メキシコ原産でシルバーリーフとピンク紫の花が特徴的な『常緑低木』です。花は,6~10月に不定期に咲き,8月はパスすることが多いです。次の写真は7月下旬に咲いたときのものです。植えた場所によっても咲くタイミングはばらばらで,開花時期は読みにくいのですが,開花した時は濃いピンク紫の花がシルバーリーフに映えてとても美しいです。また見た目によらず,暑さにも寒さにも強いので,とても育てやすい初心者向きの庭木です。

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 詳細な情報や育成記録は下記の記事で扱っていますので良かったらご覧ください。 

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⑥セイヨウニンジンボク

種類 落葉低木
学名 Vitex agnus-castus
花色 青紫/ピンク/白
開花時期 7~9月
植えつけ場所 日当たり
草丈/横張り 3m/3m
耐暑性/耐寒性 強/強

 暑い夏に爽やかで上品な青紫の花を咲かせてくれるのが『セイヨウニンジンボク』です。花期も長く,梅雨明け前後から秋まで長く花を咲かせてくれます。また,葉を擦るとコショウのような香りがして,このためから虫が付きにくいという長所もあります。 

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セイヨウニンジンボク(2020年7月下旬)

 詳細な情報や育成記録は下記の記事で扱っていますので良かったらご覧ください。 

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⑦サルスベリ

種類 落葉小高木
学名 Lagerstroemia indica
花色 赤,ピンク,紫,白
開花時期 7-10月
最大樹高 3~10m
耐暑性/耐寒性 強/強

  夏の定番のサルスベリ(百日紅)です。最近では品種改良が進み,花色の種類は多いですが一般的なのは,赤色,ピンク,紫,白です。(次の写真は,我が家で育てている『ペパーミントレース』という赤色に白い縁が入った品種です。)また,大きく育ったときに樹皮が剥がれて,ツルツルの白い木肌が美しいのもサルスベリの特徴です。

 サルスベリは庭植えが一般的ですが,鉢植えもおすすめです。落葉樹なので,開花期に見たい/見せたい場所に移動させることができます。

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サルスベリ(2020年8月)

 詳細な情報や育成記録は下記の記事で扱っていますので良かったらご覧ください。

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その他の真夏に花を咲かせる庭木

  その他,我が家では育ててないですが,真夏に花を咲かせて丈夫な植物でいうと,『キョウチクトウ(夾竹桃)』や『ランタナ』があります。

 『キョウチクトウ』は,最大約5mになる常緑小高木の花木です。花,葉,枝全てに毒が含まれています育てるには注意が必要ですが,シャープな花に可憐な花が美しい庭木です。

 『ランタナ』は,最大約1.5mになる常緑低木です。和名で「七変化」と呼ばれる通り,黄色,ピンク,白などの花色が次々に変化していくを楽しむことができる植物です。

 これら2つとも常緑で丈夫で夏から秋までと花期が長く,4季を通じて楽しむことができるのでおすすめです。

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左:キョウチクトウ(夾竹桃),右:ランタナ

まとめ

 いかがだったでしょうか。今回は,花が少なくなる真夏に花を咲かせてくれる貴重な花木について紹介しました。常緑低木を中心に落葉性のものも紹介しましたが,いずれも夏の暑さに強いだけでなくて,冬場の寒さにも耐えられる育てやすいものばかりです。植えっぱなしで毎年花を咲かせてくれるので,初心者にもおすすめです。