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簡単・安全!ツバキ(椿)を自分で伐採・処分!~チャドクガ(毛虫)など害虫対策と必要な道具

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 今回はツバキ(椿)の伐採についての記事です。冬に花を咲かせる代表的な庭木「ツバキ」や「サザンカ」ですが,放っておくと平気で5m以上に大きくなりますし,なんといっても数ある毛虫の中でも凶悪な『チャドクガ』という毛虫がつきます。チャドクガの被害については記事に詳しく書きますが,猛烈な痒さが1~2週間続くという非常に厄介なものです。

 我が家の裏にはには,樹齢数十年のツバキが数本あるのですが,病害虫予防しても毎年チャドクガが発生してしまい子供が触ったら怖いということ,また裏庭の風通しを良くしたいとということもあり,仕方なく今回伐採することにしました。

 以前に,高さ7m,直径60cmの栗の大木の伐採について記事にしました。このときは,さすがに素人では手に負えないということで業者にやってもらいました。

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  今回は,ツバキの木の直径15cmくらいだったので,自力でノコギリを使って伐採してみることにしました。実際やってみて思いの他,安全簡単に,そして安価(他にも使える道具代を除けば0円!)に伐採・処分できました。今回の記事では,その様子について紹介したいと思います。

 

1.つばきにつく害虫―チャドクガとアオバハゴロモ

チャドクガ(最凶)

 『チャドクガ』の毛虫は,ツバキやサザンカを好んで食害する害虫です。

 チャドクガの幼虫(毛虫)は,「毒針毛(どくしんもう)」と呼ばれる細く軽い毒毛を持っています。そして,毛虫に触れたときだけでなく,近づいたり刺激を受けると,この毒毛を飛ばしてくる場合があります。

 毒毛は皮膚に刺さると,皮膚が炎症を起こし,赤い発疹が広範囲に見られて,猛烈に痒くなります。また,これが1~2週間程度も続くという非常に凶悪なものです。

 一番危険なのは,毒毛を全身にまとっている毛虫ですが,成虫や卵(記事にでてきます)も毒毛をもっているので注意が必要です。

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 万が一触れてしまった場合は,下記の手順で対処しましょう。

  • 粘着テープなどで毒毛を取り除き患部を流水で洗い流してから,抗ヒスタミンの軟膏を塗る
  • 症状が酷かったり回復まで長引いたら,皮膚科に相談する

アオバハゴロモ

 我が家のツバキは風通しの悪い北向きの裏庭い植わっていることもあり,もう一つ大発生する害虫がいます。それが『アオバハゴロモ』です。一部で『ハトムシ』とか『ハトポッポ』などと呼ばれているようです。

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 アオバハゴロモは,チャドクガのような人体への毒性はないのですが,成虫が枝に貼り付いて汁を吸を吸います。生育に悪影響ですが,木を枯らせる程では全くないです。

 一方なにより困るのが,幼虫が枝葉に出す白い分泌物です。この分泌物が,汚らしく目立つ上に取れにくいのです。また,発生した木だけでなく,ほかの木や,場合によってはフェンスが玄関ドア,家の窓にも張り付いて,分泌液をつけて美観を損なるので,非常に迷惑なのです。

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我が家のツバキの葉裏にいた『ハゴロモ』の幼虫と繭

 以上のように我が家のツバキでは,毒毛が恐ろしい『チャドクガ』だけでなく,風通しが悪いので『ハゴロモ』の発生源にもなっているということで,仕方なく伐採することにしました。

2.伐採・処分作業する時期 

 チャドクガの毛虫は,4月頃と9月頃に発生します。またハゴロモも,梅雨入りの6月当たりから夏までの時期は成虫になっていて,作業中に飛び回って(しかもなぜかこちらに飛んでくる)とても鬱陶しいですし,虫嫌いには耐えられないと思います。

ですので,これらの期間を含む4~10月は避けて,11月~3月頃に伐採・処分するのがより安全です。ただし,チャドクカが卵(*卵の状態でも毒毛がある)の状態でついている可能性があるので十分に注意は必要です。

 

3.必要な道具と準備

 作業を始める前に,必要な道具について整理しておきます。4の剪定ハサミについては,場合によっては3の枝切ハサミで兼ねることができるのでなくても大丈夫です。

  1. 軍手
  2. ノコギリ(必須アイテム)
  3. 枝切ばさみ
  4. 剪定はさみ
  5. ゴミ袋(処分用)

 それでは一つずつ見て行きたいと思います。

①軍手

  害虫を直接手で触らないように,手のガードは必須です。万が一軍手についてしまったときのために,使い捨てられる安いものがいいと思います。

②のこぎり

 今回必須のキーアイテムです。伐採用のノコギリということですと,電動のこぎりでもいのですが,値段もはるかに高く,しかも油を入れたりなど準備が面倒です。また安全性も気になるところです。そこで,おすすめしたいので人力にはなりますが,こちらのノコギリです。

 このアイテムですが,とても切れ味が良いと評判の商品です。自分が持っているのは刃渡り30cmのものですが,直径15cm程度までなら1分もかからず簡単に切ることができます。

 以前の記事で紹介した伐採でも大活躍した,かなりおすすめのアイテムです。

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③枝切ばさみ

  枝切ばさみは,伐採木を解体していくのに必要です。こちらの枝切ばさみでは太さ3cmくらいまでの枝ならスパスパ切れます。

④剪定はさみ

 枝切ばさみで代用できますが,無い場合は使うことができます。ただ,1cm以上の枝は切りにくいので,枝切りはさみはあった方がいいです。また,害虫がついているかもしれない枝葉と持ち手の距離が近くなりますので,注意して作業する必要があります。

⑤ゴミ袋(処分用)

 一般的なゴミ袋で大丈夫です。伐採,剪定するとかなりの量になるので,自治体のごみ処理ルールにもよりますが,大きめのビニール袋が良いかと思います。ちなみに自分の場合は,ツバキの木1本の処理で10袋程度必要でした。

 

4.作業手順(簡単・安全なおすすめ方法)

 ツバキの伐採作業では,伐採による幹の倒れと,『チャドクガ』の両方に気を付けて作業する必要があります。また,常緑樹なので,伐採後の枝葉の処分が必要です。この処分作業でも,そこでもチャドクガに触れないように気を付ける必要があります。

 

 よくあるのが,周りの枝から切って最後に幹を伐採するやり方です。このやり方ですと,3m以上に育ったツバキでは,脚立を使った作業が必要になります。すると,明らかに作業効率は落ちますし,自分の背丈以上の枝を剪定するときに『チャドクガ』の毒毛がついた葉が頭の上の落ちてきたら・・・と想像しただけでも恐ろしいです。。

 

 そこで今回おすすめしたいのは,『最初に伐採してから,あとで枝葉を剪定していくアプローチ』です。次に具体的な手順についてみていきます。

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ツバキ伐採前

①剪定・間引き:伐採に邪魔な『株元の』枝葉のみ切り空間を作る

 いきなり伐採したいところですが,ツバキは枝葉が密集していて,株元の幹に手が出せないことが多いです。まずは剪定はさみや,枝切ばさみを使って株元の余計な枝葉を落とし,伐採作業に必要な空間を確保していきます。

 

 害虫が葉裏についていないか?十分に確認しながら,少しずつ切っていきます。そして,ノコギリを入れる空間が十分できたらこのステップは完了です。

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ツバキの株元の枝葉を剪定後

②伐採:ノコギリで幹を切る

 ノコギリを入れる空間ができたら幹を切っておきます。切る位置ですが,まずは幹を切り倒すことを優先して位置を決めましょう。後でいくらでも地面すれすれで切り直すことができます。地面から大体60cm以下くらいの位置であれば良いと思います。

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ツバキの伐採後

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ツバキの伐採後

③解体:処分できるサイズに切っていく

 幹を切り倒したら,木を解体していきます。幹を倒しておくことで,害虫がつく葉裏を確認しながら処理をすることが可能になります。逆に,①の枝葉落としを切り倒さないまま丸裸になるまでやると,いちいち下をのぞきこんで安全を確認しながら全部切ることになるのでとても効率が悪くなるのです。

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伐採木の解体中の様子.だいぶ枝葉を切って中が見えてきました.

 こちら伐採木の解体中に見つけた葉裏についた『チャドクガ』の卵です。先に伐採したおかげで,葉裏の卵に気づくことができ,事なきを得ました。

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伐採木の解体中に見つけた『チャドクガ』の卵

④処分:解体した幹や枝葉をゴミ袋に詰める

 処分方法は自治体によって異なると思いますが,多くの場合は,45リットルの透明/半透明ごみ袋に入れて捨てることになると思います。

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詰めた後

 葉裏を見て安全を確認して,枝を適当なサイズに切ってからゴミ袋に詰めていきます。大きなツバキだと1本でも10袋以上になる可能性が高いので,自分のペースに合わせて作業を進めると良いと思います。

 

 こちらは,伐採木を全て解体して袋詰めした後の株元です。後は,残った株をノコギリで切り詰めるだけで作業は完了です。

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伐採木を解体した後の株元の様子.あとは残った株をノコギリで切り詰めるだけです。

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ノコギリの根元まで切り詰めた切り株

 以上で伐採作業は完了になります。

 自分は伐採後,1週間かけて少しずつ解体して作業を終えることができました。『チャドクガ』に神経も使うのでさすがに大変でしたが(笑),これでまた裏庭の風通しが良くなって,害虫も減って,『ナチュラルガーデン』に向けた作業がはかどりそうです。

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5.まとめ

  今回はツバキの伐採について記事にしてみました。ツバキの場合,伐採による幹の倒れだけなく,常緑なので枝葉の処分,そしてなんといっても害虫の『チャドクガ』に気を付けて作業する必要があります。今回実際にやってみて,自力で安全・簡単に伐採・処分できましたので,参考になれば幸いです。