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【おすすめ宿根草】青紫の花穂が美しい!『サルビア・ネモローサ'カラドンナ'』の成長と開花

 今回は,最近の人気の宿根草『サルビア・ネモローサ'カラドンナ'』についてです。サルビアには本当にたくさんの種類がありますが,『サルビア・ネモローサ』は花が穂状に咲くタイプのサルビアで,その中でも「カラドンナ」は,茶褐色の花茎に生える青紫色の花穂が特徴です。また,花後に見られる赤紫の萼 (ガク)も鑑賞価値があります。しかも,耐寒,耐暑性も強く育てやすい初心者向けの宿根草となっていて,最近人気なのも頷けるスペックとなっています。

 我が家では昨年,この『サルビア・ネモローサ'カラドンナ'』を秋植え(1株は真夏植え!)して,かなり日当たりの良い南向きの庭と,日当たりがイマイチな裏庭のそれぞれ2か所で1株ずつ地植えして育成してみました。実際育ててみて,両方とも無事冬越し,夏越し,開花も見せてくれましたの紹介します。

 

↓ちなみにこちらの記事では,『サルビア・ネモローサ』を含めて,同時期に秋植えしたおすすめ宿根草をまとめて紹介しています。良かったらご覧ください。

www.papa-niwa.com

 

基本情報

種類 宿根草
学名 Salvia nemorosa 'Caradonna'
花色
開花時期

6-11月(5-6月となっているのも見かけますが,実際育ててみると4季咲き性があります)

最大草丈/横幅 60cmm/40cm
耐暑性/耐寒性 強/強

日当たり

 日当たりを好みますが,耐陰性もそこそこあり,半日陰くらいであれば問題なく育ち,開花もします。

水やり

 地植えでこそ魅力を発揮する植物だと思うので,基本地植えとなりますが,その際の水やりは降雨のみで十分です。

育て方

 花がキレイで繊細に見えるのに,とても強健なのが『サルビア・ネモローサ』の特徴なので,殆ど特別なケアは不要です。一点,強健すぎるがあまり,古い葉茎がそのまま冬越してしまうことがあるようです(この後の成長記録でも実際の事例が出てきます)。そういう場合は,花だけ楽しんだ後に,翌春の成長や草姿の乱れないように切ってしまった方が良いようです。

成長記録

 裏庭の一角にあるコーナーです。家の北側の真裏にあり,我が家では日当たりも最も悪い場所かもしれません。

2020年7月

 最初の裏庭の半日陰の一角に,開花期を過ぎた『サルビア・ネモローサ』の3号ポット苗を1株だけ地植えしました。株の大きさは15cmくらいです。

7月下旬なので,その厳しい暑さで植える時期には向かないのですが,半日陰エリアなのと「サルビア・ネモローサ」の強健さに期待して植え付けました。

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裏庭に植えたサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2020年7月下旬)

2020年10月

 厳しい暑さも終わり秋になりました。予定通り開花はしなかったのですが,無事酷暑を夏越出来たので良かったです。

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裏庭のサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2020年10月中旬)

 

 こちらが後続で,南向きの花壇に地植えした2つめの『サルビア・ネモローサ』です。こちらも1株だけ植えてみました。株の大きさは15cmくらいです。

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花壇に植えたサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2020年10月中旬)

2020年12月

 こちらが12月の裏庭の株の様子です。冬ですがまだ暖かい日もあるので,葉っぱは緑のまま残っています。

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裏庭のサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2020年12月)

 

 次は,10月に花壇に植えた「サルビア・ネモローサ」です。なんと,植えて2か月の12月の冬場に開花してしまいました。

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花壇のサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2020年12月)

 こういった冬場に残ったヒョロヒョロした茎は放置しておくと,翌春にさらに成長して間延びしたようになるので,思いきって切ってしまった方が良いようです。我が家では,はじめての開花を少しだけ楽しんでから,カットしました。

2021年2月

 真冬になりました。

 こちらは裏庭の『サルビア・ネモローサ』です。

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裏庭のサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年2月上旬)

 冬場の日当たりが悪い場所でかなり冷えるので葉がだいぶ落ちてますが,残っている葉もいくつかあります。春が待ち遠しいです。。

2021年4月

 春になりました。4月に入って気温が上がってきので,勢いよく新芽が伸びています。サルビア・ネモローサは,青紫の花に目が行きがちですが,まっすぐに伸びる黒褐色の茎もおしゃれです。

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サルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年4月下旬)

 

 次は,花壇に植えたサルビア・ネモローサです。こちらも新芽がでて,花茎が伸び始めています。ちなみに,上の方に見える白花は『ローダンセマム』です。また,右下に見える赤色のカラーリーフは,常緑小低木の『コプロスマ』です。

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サルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年4月中旬)

2株とも6月の開花が楽しみです!

2021年5月

 初夏になりました。こちらは裏庭の「サルビア・ネモローサ」です。株もだいぶ大きくなり,花茎の位置の先端には蕾ができてきました。株の大きさは30cmくらいになっています。

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裏庭のサルビア・ネモローサ(2021年5月下旬)

 一週間後にはさらに茎が伸びて蕾も大きくなり,今にも咲きそうです。

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裏庭のサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年5月下旬)

 

2021年6月

 いよいよ6月の開花シーズンです!まず裏庭の様子ですが,1年目の開花です!

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サルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年6月上旬)

 このあと,先に咲いた花穂の花弁が落ちて萼 (ガク)も見えてきました。

それなりに見応えがあるのもうれしいポイントです。後続の花穂もどんどん開いていきます。

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サルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年6月中旬)

 次が6月下旬の様子です。背後で開花してきた白花の『エキナセア』とのコラボです。サルビア・ネモローサの濃い紫色と白色のコントラストが良い感じです。

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サルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年6月下旬)


 次が南向きの庭の『サルビア・ネモローサ』です。こちらも無事開花しました。

 裏庭と比べると少し迫力が足りないでしょうか。あと2~3本茎でも増えると群生した感じがでるんですが・・・あまりケチらず,3株くらい集めて植えた方が良かったかもしれないです。。

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サルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年6月中旬)

2021年8~9月

 真夏になりました。

 まずは裏庭の「サルビア・ネモローサ」ですが,まわりの雑草の伸び酷いです。。

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裏庭のサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年8月中旬)

6月以降の開花のピーク以降も,ちょくちょく花が咲いてきましたが,さすがに真夏に周りの雑草に囲まれて,蒸れもあるのか少し元気が無い様にも見えます。。

 

次が,花壇に植えた「サルビア・ネモローサ」です。こちらは真夏にも関わらず,花がさき,そこそこ元気です。やはり蒸れが少ないからでしょうか。。

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花壇のサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2020年8月下旬)

 一番暑い時期を乗り越えて9月下旬になりました。真夏の直射日光を連日長時間浴び続けたのに,元気です。「サルビア・ネモローサ」は蒸れさえ気を付ければ,暑さにはかなり強いようです。

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サルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年9月下旬)

2021年11~12月

 11月中旬になりました。

 裏庭の雑草も寒さで枯れ始めてきて風通しも良くなってきたのですが,「サルビア・ネモローサ」も枝葉が落ちてきて,早くも冬越し前モードといった様子になっています。

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裏庭のサルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年11月中旬)


次が花壇に植えた「サルビア・ネモローサ」です。日当たりが良いためでしょうか,こちらはまだ葉や茎が結構残っています。

右隣の常緑小低木『コプロスマ』は寒さで紅葉してきています。

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サルビア・ネモローサ・カラドンナ(2021年12月上旬)

という訳で,今回は「サルビア・ネモローサ」を日当たりがあまり良くない北向きの裏庭と,直射日光が良く当たる花壇という両極端に2か所で育ててみましたが,どちらも良く開花し,無事冬,夏越しをしてくれました。

どちらの環境でも育つことが分かったので,2年目以降は植え替えたり株を買い足したして,群生して開花させたりしていきたいと思います。

まとめ

 今回は,宿根草の定番で最近人気の『サルビア・ネモローサ』について記事にしました。実際育ててみて,青紫の穂状の花が素晴らしいのはもちろんのこと,暑さ・寒さ・日陰にも強い,その強健さに驚きました。花がキレイで育てやすい宿根草なので,園芸初心者にもおすすめできるサルビアだと思います。