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【涼し気なピンク紫花】暑さに強く花期が長い!『宿根バーベナ(テネラ)』の成長記録

 今回は,夏場に暑さに強く,涼し気なピンク紫の花を咲かせる「宿根バーベナ」を記事にしてみました。

 「バーベナ」にはたくさん種類があり,1年で枯れてしまう一年草タイプもありますが,今回扱うのは毎年花を咲かせる宿根草タイプです。さらに宿根タイプのバーベナにも品種は多く,中でもナチュラルガーデンの定番の「バーベナ・ボナリエンシス」が有名ですが,今回紹介するのは「バーベナ・テネラ」という品種です。

 実際地植えして育ててみて,とても花期が長く,多くの草花が元気がなくなる真夏(8月)でも花を咲かせ続けてくれました。また,気になる耐寒性も,今年の冬を無事越すことができました。今回は,そんな『宿根バーベナ』の1年の成長記録を紹介します。

 

基本情報

種類

多年草(宿根草)

学名 Verbena tenera
花色 ピンク紫
開花 5~11月
最大草丈/横張 60cm/40cm
耐暑性/耐寒性 強/普通

バーベナの種類

 バーベナは種類が多く混乱しがちです。その中で主要なものは次の4つです。はっきりした特徴があり,見分けることができます。

  • ①バーベナ・テネラ

 丈は60cmくらいまで大きくなり,ピンク紫の花を咲かせます。葉に,キクのような細かい切れ込みが入るのが特徴です。今回の記事で扱っている品種です。

  • ②バーベナ・タピアン

 サントリーが開発した這性のバーベナです。葉の形はテネラに似てますが,丈が低く横に広がりますので,グランドカバーに使われるようです。

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  • ③バーベナ・ボナリエンシス(三尺バーベナ)

 丈が高くなる(1m以上)タイプのバーベナです。ピンク紫の花を咲かせます。ナチュラルガーデンに定番の宿根草です。

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  • ④バーベナ・リギダ

 丈は60cmくらいまで大きくなり,ピンク紫や白色の花を咲かせます。テネラに似ていますが,葉に切れ込みが有りません。

育てる場所

 その繊細な見た目に反して,性質は強いです。特に真夏に直射日光にも耐える耐暑性があります。逆に,日当たりが悪いと花付きが悪くなるようです。

 我が家では,1日中日が当たる南向きの花壇に植えましたが,問題なく育ちました。

育て方(水遣り・剪定)

 地植えの場合は放任で育ちます。水遣りも極端に乾燥したときだけやれば十分です。冬は地上部が枯れるので,新芽が出たくらいのタイミングで古い枝を剪定します。

 

成長記録

2020年5月中旬

 3号ポット1つを買ってきて,とても日当たりの良い南向きの花壇に植えました。左に見えている白花は「フランネルフラワー」です。右手には「カンパニュラ・アルペンホワイト」(開花後)を植えています。

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6月21日

2020年6月下旬

 だいぶ暖かくなって成長し,花数も増えてきました。

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宿根

  薄ピンク紫の花がとてもキレイです。切れ込みの葉が繊細さを演出します。

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宿根バーベナ

2020年7月下旬

 梅雨が明けてきて,気温が30℃近くまで上がってきました。左の「フランネルフラワー」は暑さに強くないので枯れかけています。。

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宿根バーベナ

  紹介してませんでしたが,後ろに植わっているシルバーリーフは「レウコフィルム」という常緑樹です。こちらも,ピンク紫に見事な花を,初夏と秋に咲かせてくれるお気に入りの庭木です。

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2020年8月下旬

 真夏になりました。さすがに,2020年の夏は連日35℃超えと例年になく暑くて,宿根バーベナも少し葉焼けしているようです。

 ただ,真夏にこれだけ暑いと,弱って花も咲かなくなる草花も多いですが,宿根バーベナは,花数も少し減ってきたものの,植え付け以来ずっと開花してくれています。

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宿根バーベナ

 細かい切れ込みの入った草姿が「レースラベンダー」のようで繊細な印象ですが,かなり性質(特に耐暑性)は強いようです。

2020年10月

  秋になりました。酷暑も終わり,また「宿根バーベナ」の株も元気が出てきました。花数もまた増えてきました。

 左にあった「フランネルフラワー」はすっかり枯れてしまったので,「黄金シモツケ」に植え替えています。また,手前にはグランドカバーとして良く使われる「ディコンドラ(ダイカンドラ)・シルバーフォールズ」を寄せ植えとして植えています。なんだかシルバーリーフばかりですね(笑)

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宿根バーベナ(2020年10月)

2020年12月上旬

 だいぶ気温が下がってきて,「黄金シモツケ」は一部紅葉し始めましたが,「宿根バーベナ」はまだまだたくさん咲いてくれています!

ここまでの花期の長さは苗購入当初は予想してなかった性質で,とても得した気分です。

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2020年12月上旬

2021年1月下旬

 12月の咲きっぷりから「冬の間も咲き続けるのでは!?」と思いましたが,さすがに枯れ枝が目立ってきました。

(実は,それでも写真の中央の少し右下辺りに,一本の枝だけまだ花が咲いていたりするんですが。。)

 枯れ枝は剪定したいところですが,まだ緑の葉がついているのと,春に新芽がでるまで安心できないので一応残しておくことにしました。

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2021年2月上旬

2021年3月

 春の気配を感じる3月上旬になりました。

 よく見たらいつの間にか,株元に新芽が出ていました。怖くてなかなか切れなかった古枝もこれで思い切って切れます。

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宿根バーベナ(2021年3月上旬)

 こちらが古い枝をカットした後です。小さな新芽がしっかりと育っていますね。ことしも初夏にピンク紫のさわやかな花を咲かせてくれそうです。

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宿根バーベナ(2021年3月)

2021年5月

 宿根バーベナの開花期になってきました。まだ咲きはじめですが,今年もピンク紫のさわやかな花を咲かせてくれました!

 右手の『アルペンホワイト』の白花とのコラボも美しいです。

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宿根バーベナ(2021年5月中旬)

 ちょうど1年くらいが経ちますが,この宿根バーベナ,3月に古枝を切った以外,全く手入れをしていません。本当に管理が楽な宿根草です。

 今年もこのまま,11月くらいまで花が楽しめそうです。

まとめ

 今回は,宿根バーベナ(テネラ)の成長記録を記事にしてみました。

 草姿は繊細そうに見えますが暑さに強く,かつ5月~12月まで半年以上休みなく長く花を咲かせてくれました。また,地植え後は特に手間をかけていないのですが,今年(2020年)の例外的な酷暑も,冬も無事越してくれました。初心者でも育てやすく,いろんなところに植えたくなる,おすすめの宿根草です。