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夏に涼しげな青い花:地植えした『セイヨウニンジンボク』の植え替え後の成長記録と開花

  今回は夏を代表する庭木,『セイヨウニンジンボク(西洋ニンジンボク)』の成長について記事にしました。『セイヨウニンジンボク』は花の少なくなる7月から秋頃まで,上品な青紫色の穂状の花を咲かせてくれる落葉低木です。また葉や茎を擦るとコショウのようなスパイシーな香りを漂わせてくれます。

 我が家の『セイヨウニンジンボク』ですが,一昨年(2018年)に裏庭に地植えしたのですが,まわりの雑木や雑草の樹勢がもの凄く,日陰になって殆ど成長しないまま今年の春を迎えていました。最近になってだいぶ裏庭の雑木が片付いてきたのと,より日当たりの場所へ,ということで春に植え替えを行い,成長を観察してきました。

 一般的にセイヨウニンジンボクは根が太く粗く,地植えでの植え替えはできないと言われています。我が家では,最初に1年半も地植えしてから別の場所に植え替えましたが,無事育ってくれました。今回は,この植え替えを実施した今年の春から夏までの成長と開花についてご紹介します。

 セイヨウニンジンボクを含む青い花を咲かせるおすすめ植物についてはこちらの記事もご覧ください。

www.papa-niwa.com

 

基本情報

種類 落葉低木
学名 Vitex agnus-castus
花色 青紫/ピンク/白
開花時期 7~9月
植えつけ場所 日当たり
草丈/横張り 3m/3m
耐暑性/耐寒性 強/強

セイヨウニンジンボクの花色

 一般的なのには,青紫花ですが,最近はピンクや白もあるようです。花は7~9月ですが,新しい枝に花芽が付くので,花後に切り戻しておくと秋頃に再び花が楽しめます。

病害虫

 全く付きません。ガーデニングには欠かせないベニカなどの  『殺虫殺菌剤』を消費しないで済むのはありがたいです。

植え替え

 根が太く粗く地植えの植え替えには適さないと言われています。が,我が家では1年半地植えした後,植え替えましたが問題なく生育しています。なるべく根傷つけないように深めに掘り返してすぐに植え付ければ,大抵の庭木は移植できます。

成長スピード

 セイヨウニンジンボクは成長がとても早いことで知られています。といっても際限なく大きくなることはなく,最大3m程度とシンボルツリーとしてちょうどいいサイズに収まります。

 

セイヨウニンジンボクの成長記録

2020年4月中旬(植え替え)

 裏庭の別の場所に地植えしていたのですが,もう少し日当たりの良い裏庭の斜面に植え替えました。

 こちらが植え替え後の様子です。落葉樹なので枝しかなく,土と同化してして良く見えません(笑)。

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セイヨウニンジンボクの植えた場所(2020年5月上旬)

 こちらを斜面の上から撮った写真です。株の大きさは,高さ,横張りとも70cm位です。幹の太さも1cmくらいです。まだ幼木なので,細い枝を剪定すればもっと小さくなります。

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セイヨウニンジンボク(2020年4月下旬)

2020年5月上旬

 こちらが斜面の下から撮った写真です。この頃から,枝の先端の方から新芽が芽吹いてきました!枝が地面と同化して分かりにくいので,次にアップです。

 斜面の下の方に見えるピンクの花は,『這性のタイム』です。また,階段の奥の斜面に見える青紫の花は『アジュガ バーガンディグロー』です。

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セイヨウニンジンボク(2020年4月下旬)

 5mmほどの長細い枝から,枝より大きな葉が次々と生えてくるのは不思議な感じがします。

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セイヨウニンジンボクの芽吹き(2020年5月下旬)

2020年6月中旬

 梅雨入り直後ぐらいでしょうか。だいぶは葉が生えそろってきました。後は蕾ができて花が咲くのを待つのみです。

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セイヨウニンジンボク(2020年6月中旬)

 

  斜面の上から見た写真ですが,こうやって見ると,花が枝の先端付近にばかり集中しているのが気になります。

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セイヨウニンジンボク(2020年6月)

  こちらは斜面の下から見た写真です。

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セイヨウニンジンボク(2020年6月中旬)

 セイヨウニンジンボクの背後には,変色した竹が見えます。この時期に毎年困っている竹害対策で,5月下旬に除草剤で駆除処理をしたものです。この辺にご興味ある方は,良かったらこちらの記事もご覧ください。

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2020年7月上旬

 まだ小さいですが,ようやく蕾ができてきました。ちなみにご近所さんでは既に開花しているセイヨウニンジンボクも見られます。我が家でも開花が待ち遠しいです!

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セイヨウニンジンボク(2020年7月上旬)

2020年7月下旬

  下草の雑草の勢いが凄まじく,またセイヨウニンジンボクのとよく似た「コブナグサ」の葉と同化して樹姿の境界が分かりにくいです。。ですが,ようやく開花しました!

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セイヨウニンジンボク(2020年7月)

  紫のスミレに似た上品な青紫の花がとてもキレイです。また,見てお分かりと思うのですが,葉に虫食われの跡が全くありません。葉を擦るととコショウのようなスパイシーな香りがしますが,このハーブっぽい匂いが虫除けの効果を持っているのでしょうか?(この理由の真偽は分かりませんが,虫がつかないのは事実です。。)

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セイヨウニンジンボク(2020年7月下旬)

 アップで見ると青い小花がたくさん集まっているように見えます。

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セイヨウニンジンボクのアップ(2020年7月下旬)

 まだまだ幼木なので,来年はもっと大きくなって満開の花を咲かせて欲しいものです。また,最大3mくらいにはなるので裏庭のシンボルツリーとして育って欲しいと思っています。

 最近は,裏庭に宿根草を植え付けていまして,今後の宿根草(下の写真は,左の黄色の花が『オミナエシ』,右の紫花が『ミソハギ』)との共演も楽しみです。

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『セイヨウニンジンボク』,『オミナエシ』,『ミソハギ』(左から)(2020年7月下旬)

 まだ植え付けから半年の成長記録なので,今後もこの記事で成長記録を更新していきたいと思います。

 


花木 庭木の苗/セイヨウニンジンボク:青花 樹高1m根巻きまたは地中ポット

 まとめ

 今回は,我が家の裏庭に地植えした『セイヨウニンジンボク』について,春の植え付けから開花までの記事にしました。一般的にはNGと言われている植え替えもしましたが,無事育ってくれました。

 上品な穂状の青紫花が美しいのは言うまでもないですが,個人的におすすめなのは,虫が全くつかないことです。虫が多い我が家の裏庭にはうってつけの植物でした。裏庭なら落葉しても落ち葉にも困らないです。これは今回育成してみて一つの発見でした。

 冬に落葉することさえ気にならなければ,花が少なくなる夏に青い花を咲かせてくれる,かなりおすすめの一押しの花木です。