『ルリマツリ(プルンバーゴ/プルンバゴ)』は,爽やかなブルーの花(*白花の品種もあります)が特徴の南アフリカが原産の植物です。花が少なくなる夏から秋にかけて,涼しげな青花を手毬状に多数咲かせてくれる貴重な存在です。一つ一つの花もちはそれほどではありませんが,次から次へと繰り返し花を咲かせるため,夏の開花から冬前まで絶え間なく花が楽しめます。また,とても成長が早くかつ丈夫な性質で,初心者でも育てやすい植物です。
我が家では,昨年(2019年)6月に地植えして,家の外のフェンスから我が家の道路脇のフェンスから垂れるように仕立ててみました。ポット苗2株を地植えして,1年で(2つ合わせて)横幅2m近くまで成長しました。
今回は,フェンス沿いに植えたルリマツリの成長と開花情報について紹介します。
基本情報
種類 | 常緑低木*関東南部でも,真冬は葉を落とします |
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学名 | Plumbago |
花色 | 青,白 |
開花時期 | 5~12月 |
最大樹高/横張り | 1.5m/1.5m |
耐暑性/耐寒性 | 強/普通 |
ルリマツリの水やり
地植えでは,植え付け直後に水をやって以降は,真夏でも降雨のみで大丈夫です。梅雨の時期など,逆に湿度の高い環境でも弱ることなく元気です。
ルリマツリの植える場所
耐暑性はとても強いです。我が家では,南側の庭で一日中,直射日光が当たる場所に植えていますが,弱ったりしたことはありません。一方,冬に葉を落としますが枯れることはなく,-5℃くらいまでなら耐えられるようです。
ルリマツリの病気・害虫
一見,あまり病害虫に強くなさそうですが,虫はつきません。アブラムシやハダニがつくこともあるようですが,我が家ではベニカXネクストなどで対策してましたが,虫はついたことはありません。
ルリマツリの肥料
成長がとても速いので無しでもいいですが,それも早く成長させたい場合はマグァンプKなどを年2回程度上げれば十分です。
ルリマツリとルリマツリモドキの違い
ルリマツリと似た青花で花姿も似ている,『ルリマツリモドキ』という植物があります。調べると同じ『イソマツ科』ですが,ルリマツリは『プルンバーゴ属』,モドキは『ルリマツリモドキ属』と異なるようです。また『ルリマツリ』は常緑低木なので『木』ですが,『ルリマツリモドキ』は這性の宿根草で『草花』というはっきりとした違いがあります。似ているだけに,これらの違いを押さえたうえで,「冬に地上部を残したい」「高さが欲しい」場合は『ルリマツリ』,少し濃い青いが欲しい場合は『ルリマツリモドキ』を選択してもいいかもしれません。
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ルリマツリの成長記録
植えた場所
南向きの庭で,その中でも特に日当たりのいい花壇のフェンス際に植えました。家の外からみると,フェンスからルリマツリが垂れ下がり,こぼれるように咲くのを狙ったものです。
両サイドに常緑低木(左に『ローズマリー・モーツァルトブルー』,右に『レウコフィルム』)を配置することで道路に面したエリアでどこかで常に青,紫系の花が咲くよう狙っています。また,冬場に結構葉を落とす『ルリマツリ』の冬の寂しさを,常緑樹で目立たなくする期待もあります。
2019年6月(植え付け)
道路際のフェンス沿い2mをカバーする計画なので,「苗をいくつ買うか?」が重要です。調べると,ひと夏で片側に1m,つまり両側で2m程度は伸びるらしいので,売られているポット苗の見た目からは信じられないと思いながら,節約も兼ねて3号ポットを2つだけ購入しました。高さ15cm,横幅10cmくらいです。苗は,植え付け間隔は70cmで地植えしました。
2019年7月下旬(1年目の開花)
花をちょくちょくと咲かせ始めました。肝心の開花時の写真を忘れてしまっていたので,たまたま写りこんでいた写真です。生活感のあるものがいろいろ写りこんでいてすみません(笑)。
成長速度については,フェンス高さが60cm,格子の間隔が10cmですので,2か月間で1株の大きさが高さ40cm,横張りは60cm以上になっています。この時点で,2株から伸びた枝がお互い重なって,隙間がほぼなくなっています。『ルリマツリ』かなり成長の早い植物のようです。
2019年12月下旬
冬入りして,花はだいぶ終わってきましたが,葉はこの通り常緑です(当方,関東南部の暖地です)。ルリマツリは花期が長く,この写真には写っていないですが,12月中旬くらいまではちらほら花が咲いていました。
2020年2月下旬
『ルリマツリ』は分類上は常緑低木のようですが,真冬は関東南部の我が家でもかなり葉を落とします。強健なので枯れる心配はないのですが,冬場は少し残念な見た目になってしまいます。
このため,上にも書きましたが,両サイドに常緑低木(花期が秋~春の『ローズマリー・モーツァルトブルー』,花期が初夏+秋の『レウコフィルム』)を配置してルリマツリの寂しい感じが目立たないようにするとともに,一帯で常に花が咲くようにしています。ただ,肝心の『ローズマリー・モーツァルトブルー』が1年半経っても一向に開花しないのですが。。
2020年5月上旬
初夏に入り,だいぶ新芽がでてきました。右下には,花が終わりかけの『ローダンセマム』が写っています。
2020年7月下旬(2年目の開花)
長い梅雨で日照時間が短いためか,かなかなか開花してくれません。ご近所の『ルリマツリ』はかなり咲き進んでいるのですが。。と思いながら,7月下旬になり,ようやく開花してくれました。
濃いめの水色(スカイブルー)の小花が手毬状に何個も次々と咲いて,とても豪華で美しいです。 ちなみに咲き終わった花柄は早めに摘むと脇芽が出て花数が増えるようです。
2020年8月上旬
長かった梅雨が明けてようやく連日快晴となってきました。花も,奥側の道路に面した側を中心に少し咲き進んできました。左下の黄色やオレンジ色の花は種から育てた『キバナコスモス』です。
家の外の道路脇からの様子を見てみます。
こうやって見るとまだまだですが,フェンス沿いのハンギング仕立てとして少し様になってきました。横幅を測ってみると,トータル180cmもありました。小さいポット苗2株からここまでの成長は驚きです。
さきほどのアップは濃い水色に見えましたが,夏の日差しが当たるとホワイトがかった水色になります。
2020年9月上旬
今年の異常な暑さが少し和らいできて,ルリマツリが本領発揮してきました!蕾もまだまだたくさんありもっと咲きそうです。昨年は11月くらいまで咲いてくれたので,今年も長く楽しめると嬉しいですね。
庭から見るルリマツリはだいぶ様になってきました。
一方,外から見たときには,もう少し高さ方向にボリュームが出て欲しいと思っています。両方から見た視点での今後の成長が楽しみです。
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まとめ
今回は,花が少なくなる真夏に涼しげな青い花を咲かせてくれる貴重な花木『ルリマツリ(プルンバーゴ)』について記事にしました。途中写真が欠けているところがありましたが,2ポットから1年で2m近くに大きく成長すること,また気になる冬場の様子(枯れ具合)などはお伝え出来たのではないでしょうか?ルリマツリは園芸店でもホームセンターでも購入でき,手に入りやすい植物でもあります。とても成長が早くかつ丈夫な性質で,初心者におすすめの植物です。
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