今回は,オーストラリア原産のコンパクトな常緑低木『サザンクロス』についてです。特徴は,名の由来でもある南十字星(サザンクロス)に例えられる星型のかわいらしい花です。また,この花は最大6~12月までと長期間咲くのもうれしい特徴です。花期の長さで言うと『チェリーセージ』(花期:5~12月)の次くらいでしょうか。また,冬には細かい葉と茎が赤く紅葉し,色の変化も楽しませてくれます。
我が家では,12月のサザンクロス(ホワイトピンク)を2株購入し,地植えして育てています。サザンクロスは,繊細そうな見た目を異なり,ある程度の耐寒性と耐暑性があるほか,ある程度耐陰性もありますので,その強健な性質を生かして,直射日光に当たる『日向』と『半日陰』の2つの場所で育てています。
基本情報
種類 | 常緑低木 |
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科目/学名 | ミカン科/Crowea(流通名:Southern Cross) |
花色 | ピンク/白/ホワイトピンク |
開花時期 | 6~12月 |
草丈/横張り | 60cm/40cm |
耐暑性/耐寒性 | 普通/強 |
仕立て方
低木類では珍しく,成長後の最終的な樹高も横張もガーデニング向けの大きさ(60cmくらい)に留まりますので,低木としては珍しく寄せ植えとして使えます。
花色のバリエーション
現時点(2020年)で,メジャーな①ピンク,②ホワイト,③ホワイトピンクの3色があるようです。我が家で育てているのは,③ホワイトピンクです。
水やり
地植えでは基本的に降雨のみで大丈夫です。鉢植えでは,表面の土が乾いたら水を遣りましょう。
その他特徴
ミカン科なので,葉を指で擦ると柑橘類の香りがします。
また,珍しく酸性土壌を好むようです。同じ繊細土壌を好む植物としては,こちらも我が家で育てている『フランネルフラワー』があり,寄せ植えの際は組み合わせることができます。
サザンクロスの成長記録
植えた場所
西向きの花壇の日向に1苗,半日陰に1苗を地植えしました(2019年12月)。
1つ目は,花壇の一番南側のとても日当たりの良い場所に植えました。
2つ目は,花壇の少し北側でかつ庭木( セアノサス・パシフィックブルー)の木陰になっている半日陰(ガーデンアーチの右手)に植えました。
2019年12月下旬
冬のクリスマスシーズンにホームセンターで苗×2を購入しました。上にも書きましたが、花色は通常の濃ピンクではなく,薄ピンクの入ったホワイト(ホワイトピンク)です。
次はなんだか暗い写真ですが『半日陰』に植えた方です。冬入りしてるのにまだ咲いてくれるのは凄いですね!
2020年2月中旬
【日向】
真冬になりました。ご覧のように12月~2月の冬の時期に,葉を殆ど落としませんでした。葉も茎も少し赤く紅葉してくれるのも嬉しいポイントです。少し紛らわしいですが,後ろで咲いているのは『スーパーアリッサム』です。さすがにサザンクロスは咲いていません。。
【半日陰】
こちらは半日陰に植えた方です。こちらの方が寒さ的には厳しいはずですが,不思議と紅葉していません。。こちらも葉を落とさず,常緑をキープしています。
2020年4月中旬
【日向】
春になり,新芽も出てだいぶ緑が濃くなってきました。葉を擦ると柑橘系の良い香りがします。
【半日陰】
こちらは半日陰に植えた方です。
2020年6月中旬
【日向】
初夏に入ってから枝葉もだいぶ伸びてきました。5~10cmくらいは伸びたと思います。そして,ようやく一輪だけ咲いてくれました!
ちなみに,右にあるピンクの花は夏の一年草『ニチニチソウ』です。
2020年7月上旬
【日向】
7月に入りだいぶ花数も増えてきました。まだ満開は先ですが,ようやく見ごろになってきました。
アップです。中心がピンクで丸みのある星型の白花がとても可愛らしいです。
【半日陰】
こちらも花数はまだ少ないですが,開花し始めています。枝の上の方には蕾もたくさんついています!
今後数週間で満開になると思います。サザンクロスは,この先12月までずっと咲き続けてくれるのが嬉しいです。
花期が長い他の植物
冒頭にも書きましたが,同じような時期に咲く花期が長い植物では,他に『チェリーセージ』があります。
また,花期は秋冬で10~5月と真裏ですが,同じく花期が長い『ギョリュウバイ』も記事にしています。良かったらこちらもご覧ください。
まとめ
今回は,日向と半日陰で育てたサザンクロスの成長について記事にしました。年末の冬の時期に植え付けましたが,いずれの場所でも問題なく育成し,7月上旬の同時期に開花させることができました。花期も12月くらいまでと長く,また成長後の60cm以下くらいとコンパクトに収まります。若い株が突然死することもあるようなのですが,育成場所が合えばとても優秀な花木です。
★★★★