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【日陰で育つカラーリーフ】地植えヒューケラ6品種の成長と開花~寄せ植えやグランドカバーにおすすめ!

 ヒューケラは,和名ではツボサンゴ(壷珊瑚)とも呼ばれ,耐陰性のあるグランドカバーとして定番です。我が家でも,6種類ほど植えていまして,グランドカバーとして,寄せ植えとして,とても重宝しています。直射日光に長時間当てなければ,1年中常緑をキープできるとても強健な植物でもあります。

  5月に入り我が家のヒューケラの過半が開花してきましたので,このタイミングで記事にしました。ヒューケラは見た目が似ている品種が多くて,いったん品種名が失念すると,調べても分からなくなる,ということになりがちです(笑)。今回,少なくとも6種類は名前と顔を一致させているので,ご自分で育てている品種が分からなくなった方にも参考になるのではないかと思います。また,いわゆる『ワサビ茎(後述)』になってしまった場合の対処についても我が家の実例をもとに書いてみましたので,参考になればと思います。

 

基本情報

種類 草花(常緑多年草)
学名 Heuchera
和名 ツボサンゴ(壷珊瑚)
開花時期 4~6月
草丈

30cm

耐暑性/耐寒性 普通/強

ヒューケラの育て方

 ヒューケラは丈夫な草花ですが,高温多湿や真夏の長時間の直射日光には弱いです。日陰でも成長できますので,低木の下など半日陰や日陰など,直射日光が当たらない場所に植えるのがおすすめです。

 ヒューケラの増やし方ですが,株分けや挿し木で増やすことができます。

ヒューケラの植え替え

   ヒューケラを数年育てていると,茎の部分が立ちあがり,ワサビのようなちょっとカッコ悪い姿になってしまうことがあります。こうなったら植え替えのサインです。

 我が家でもこれから紹介するヒューケラ以外に,ヒューケラとティアレラとの交配で作られた園芸品種『ヒューケレラ』を育てていたのですが(写真左),地植えした後に枯れてしまいました。その写真が右ですが,茎が随分と立ち上がっているのが分かると思います。このいわゆる『ワサビ茎』になると,その後の生育が悪くなり,最悪このように枯れてしまう場合があります。

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左:ヒューケレラの鉢植え時代(2018年4月),右:地植え後に枯れ(2020年5月) 

 ワサビ茎になってしまった場合ですが,先に書いた株分けや,挿し木の他に,盛り土をして茎から発根させて,その後に茎を切り落とす(そして植え替える)という方法があります。是非お試しください。

 

ヒューケラの6品種の成長と開花!

植えた場所(西向き花壇の一角)

 これからヒューケラ6品種の単体(あるいは寄せ植え)についてご紹介しますが,カラーリーフなので庭の一角の全体に与える印象も重要と思います。

 次の写真は我が家の花壇の一角ですが,これから紹介する①~⑥のヒューケラの内の殆どが写り込んでいます。かなり分かりにくいものもありますが,どこにあるか分かるでしょうか?最後に答え合わせをします(笑)青花のセアノサス(カリフォルニアライラック)が目立ちすぎですね。。

 それでは一つずつ紹介していきたいと思います。

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①ヒューケラ・パリ

 花付きが良いことで知られる品種。緑の葉脈のある葉と,鮮やかな赤花のコントラストが美しいです。2017年から3年間育てています。地植えしていると,いつも間にいなくなる品種もあるなか,長生きしてくれています。

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ヒューケラ・パリ(2020年4月下旬)

②ヒューケラ・ミラノ

 紫葉に白い葉脈入りの品種。こちらも,2017年から3年間育てています。春先になると毎年,赤ピンクの花を咲かせてくれます。植えている場所が,直射日光が他の低木をすり抜けてそれなりに当たる場所なので,毎年真夏に葉焼けし,冬になると葉を落としてしまいます。しかし,春になると,毎年このように新しい葉と入れ替わって,復活してくれます。個人的に,葉のカラー,模様としては一番のお気に入りだったりします。

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ヒューケラ・ミラノ(2020年4月下旬)

 ところで,ヒューケラは長く伸びた数本の花茎の先端に花をつけます。そのため,ある程度カメラを近づいて,カラーリーフと花の両方に焦点を合わせようとするとどちらかがピンボケしてしまう,ということを今回発見しました(笑)。仕方なく,今回は葉にフォーカスを合わせてみました。

 

③ヒューケラ・プラムプディング

 こちらも『ミラノ』と同様に紫葉ですが,葉に切れ込みが入っているのが異なります。こちらは,『アジュガ(ピンク花)』,『スーパーアリッサム』,さらに下に記載の『ヒューケラ・ライムリッキー』と合わせて寄せ植え的につかっています。

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ヒューケラ・プラムプディング(2020年4下旬)

 開花しました!先ほど紹介したミラノと同じ紫葉なのに,花色は『赤ピンク』でなく『白』というのが面白いです。開花したばかりというのもありますが,控え目な感じですね。フォーカスが合わないので,花のみのショットです。

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ヒューケラ・プラムプディングの開花(2020年5月上旬)

④ヒューケラ・キャラメル

 2年前(2018年年末)に我が家につれてきた品種です。 大型化する品種で,実際我が家にあるヒューケラでは断トツに大きいです。葉のサイズは大きいもので10cm以上あります。

 個人的には,葉色からは想像しなかった白花がとても可憐で美しく,濃いめの葉色とベストマッチしていると思います。ヒューケラはカラーリーフなので一般的には葉を楽しむ植物ですが,花もキレイだと思わせてくれた品種です。

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ヒューケラ・キャラメル(2020年4月下旬)

⑤ヒューケラ・ファイヤーアラーム

 こちらは今年(2020年春)植えた赤色のヒューケラです。赤が足りないと思っていた日陰のエリアだったので,ヒューケラにお願いしました。足りない色を探せばまずある,というのがありがたいですね。まだ咲いてませんが,花色は『白』です。来年あたり花を咲かせてくれると嬉しいです。

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ヒューケラ・ファイヤーアラーム(2020年4月下旬)

⑥ヒューケラ・ライムリッキー

 こちらはまだ咲いてないので,最後に持ってきました。こちらも2017年から育てています。毎年,冬に地上部がなくなって,春になって新芽がでて復活する品種です。そろそろ花が咲いてくれると思います。花色は『白』です。

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ヒューケラ・ライムリッキー(2020年4下旬)

 次回以降の記事では,これらのヒューケラの株分けの様子などを紹介していきたいと思います。

 

 それでは最後に,我が家の西向き花壇の写真の中で,どこにどのヒューケラがあったかの答え合わせです。

 答えは,④キャラメル以外は写真に全部写り込んでいます。④キャラメルだけは,北向きの裏庭に植えています。⑥ライムリッキーは,株分けで増やしたので2株あります(⑥’)。②はちょっとアーチに誘引したモッコウバラの影になっていて殆ど見えないですね(笑)

 距離が離れているので遠目になってそれぞれは目立たないですが,(ヒューケラがない場合を想像すると)ヒューケラがいい感じで色彩を加えてくれていると思います。

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 アーチには白モッコウバラを誘引していて,右側の青花はセアノサス,右上がウエストリンギア,右下の白花はスーパーアリッサムです。

 ちなみに,最初(2年前の2018年)は次のリンクの写真のような何もない状態でした。もしこの庭づくりの変化に興味を持って頂けましたら記事を読んでみて下さい。

www.papa-niwa.com 

まとめ

  今回は日陰でも,育つヒューケラについて紹介しました。ヒューケラの増やし方とともに,我が家のヒューケラ6品種について,名前と顔を一致させてご紹介しました。品種がとても紛らわしいので参考になればと思います。また,葉と花を同時の撮ろうとすると,フォーカスが合わないのでご注意ください(笑)

実際育てたオススメ度

★★★★★