今回,前回記事にしました2020年1月の伐採作業に引き続き,北向きの裏庭にある雑木の伐採を実施しました。2月下旬ともなると,少しずつ春も近づき暖かくなります。気温が上がってくると,①木が水を吸って重くなる,②木から葉が生えてくる,ということ伐採作業が大変になってきます。さらに夏前には蚊などの虫が出てきて,作業どころではなくなります。タイムリミットが迫っているということで,伐採に踏み切りました。今回は,枝切ばさみでは切れない,比較的太い雑木をノコギリを使って伐採してみました。
また,業者で無いと太刀打ちできない,直径30cm以上の大木の伐採についてはこちらの記事をご覧ください。
前回の伐採
前回(2020/1)は下の写真のような,比較的枝が細い(4cm以下)のものを伐採しました。
道具は,アマゾンで評判の良かった枝切ばさみを使いました。枝切ばさみは,枝径が5cm以下程度の枝の剪定に使う道具ですが,枝が密集しているところでは作業性がいいです。ノコギリですと,構える前にノコギリ歯が枝など引っ掛かり易く煩わしいですが,枝切ばさみですと先端をスムーズにターゲット位置まで移動して作業できます。
一方で,1月の伐採後は,下の写真のような木が4~5本ほど残りました。なんでこのようになってしまったかというと,前回は枝切ばさみしかなかったので,10cmほどの太い木も無理に切ろうとしたためです。何度か切り直したり,回転したりと工夫したのですが,やはり道具の限界で太い部分が切れず。。仕方なく,5cmくらいの径の高い位置で切ったのでした。結果,高さ1mくらいの中途半端に伐採された木が残ってしまったという訳です。見栄えが悪いのと,幹が残っていると復活してしまう可能性があるので(実際に,根本の辺りから葉が出てきている),根本に近いところから伐採しようと,ノコギリを購入しました。
ノコギリの購入
園芸店やネット調べてみると,イメージと違って,デザイン性が高く,かつ切りやすそうなノコギリがたくさんあり少し驚きました。子供のころの工作の時間に使ったすぐに折れ曲がる,切りにくいノコギリを想像していたのですが,今はだいぶ進化しているんですね。
いろいろ時間をかけて調べた結果,ネット通販でも評価が高い,ユーエム工業の「シルキーゴムボーイ 万能目 300㎜」を購入しました。選んだポイントは,①ノコギリ歯の粗さ,②ノコギリの長さ,③収納性,です。
①ノコギリ歯の粗さ
ノコギリの歯形ですが,粗目,普通目(万能目),細目の3タイプあります。荒目は,1回のストロークで切れる量が多くて作業性が良いが,最初の歯入りが悪いです。一方,細目はその逆で,歯の入りはいいが,作業性が悪いです。作業性を重視して粗目を買おうと思っていたのですが,裏庭には斜面が多く,十分な体勢で作業できないことも予想されました。このため,私は普通目(万能目)を選択しました。
②ノコギリ歯の長さ
長いものは1回のストロークで切れる量が多いが,小回りが利きにくい,短いものはその逆です。私は,万能目(作業性は粗目に劣る)にしたこともあり,少し値段は上がりますが作業性を優先して,最も長い300mmにしました。
③ノコギリ歯の収納性
収納のタイプとして,折り畳みタイプ,鞘に納めるタイプ,の2つがあります。折り畳みタイプの場合,コンパクトに収納できる反面,作業中の歯の出し入れが面倒です。一方,鞘タイプ場合は,作業中に手軽に鞘に収めることができる反面,作業後の収納時に折りたためない分,スペースを取ります。私は,収納スペースを考えて折り畳み式にしましたが,好みと思いますので,目的に応じて選択頂ければと思います。
メーカーは,神沢精工さんの「サムライ シリーズ」とユーエム工業さんの「シルキーゴムボーイ シリーズ」が有名です。どちらも日本製で,アマゾンでの評価もとても高いのでお好みのものを選択頂ければ良いと思います。
伐採作業
今回は,中途半端に残った木が4本あり,そのすべてを伐採しました。どれも作業としてはほぼ同じだったので,下の写真(手前に見える木です)を例に伐採の過程を説明したいと思います。30°くらいの斜面にあり,とても切りにくい位置にあります。太さは10cm弱ありました。
①木の伐採
歯を入れて切り終わるまで,20秒くらいであっさりと切れました。切った断面は,日本刀でスパッと切ったかのようにツルツルです。切れ味の良さを表していると思います。計4本切りましが,この時点では切れ味は変わませんので,耐久性もあるようです。
②十字の切り込みを入れる
春以降に復活しないように,切った断面に除草剤を塗布します。竹のときは穴を開けて,洗浄容器に入れたグリホサート系除草剤を注入しました。
庭木でも同じようにできますが,中がスカスカな竹と違い,庭木は中身が詰まっているので,開けた穴の表面にしか液がつかないので効率が悪いです。
そこで今回は場合は,切り株に十字に切り込みを入れて,表面積を増やしてから,除草剤を塗布しました。これは,プロの植木屋も行っている方法です。
③切り込みへの除草剤塗布
前回同様,グリホサート系の除草剤を洗浄瓶(プラ製)に入れて,押し出して塗布していきます。
十字の切り込みの間に浸み込むように,除草剤をたっぷりかけます。
④除草剤の後始末
どうしても最後,与圧でノズルの先端から液が漏れてしまいます。除草剤は危険ですので,保管している場所を漏れた液で汚したくないところです。
対策として,作業終了一歩手前で容器を押すのをやめて,与圧ででてくる分で最後の塗布をしましょう。あるいは,作業前に予め除草剤で枯らしてもいい雑草に目をつけておいて,作業終了後にノズルの先端を雑草で拭くようにしましょう。これで安心して後片付けができます。
あとは,春を待って様子を見たいと思います。この北向きの裏庭では,6月には竹との戦いが待っているので,またご報告したいと思います。
もし面倒に感じられた場合は,剪定伐採は業者に任せるのも手です。今では,ネットで複数社の見積りとって自分にあった業者を最安で注文できます。当ブログでも何度か利用してますが,こちらもおすすめです。
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