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丈夫で育てやすい!至高の赤バラ ジークフリート(Siegfried)の成長① ~ 大苗の植え付けから初の開花まで

 本ブログでは,なるべく手をかけずに管理できる庭を目指していますので,手間がかかると言われるバラは少し敬遠しているところがありました。バラではモッコウバラ(ガーデンアーチに誘引した白モッコウバラの成長と2年目の開花)を育てていますが,初心者向けですし,本格的なバラとしてはカウントしていませんでした。しかし,昨年末頃,やはりバラの魅力に勝てず我が家では初めてとなる,バラをお迎えしました(笑)

 迎え入れたバラは,半木立ち性の中輪の至高の赤バラ,ジークフリート(Siegfried)。今回は,その成長と初の開花について紹介していきます。

*初夏以降開花の様子や,バラの天敵『根頭がん腫病』の発生と処理についてはこちらの記事をご覧ください。

 

バラの選定

品種選び

 品種はいろいろ検討しました。まず花の色ですが,初バラなのでオーソドックスが良いのと,庭がホワイトのタイル貼りの壁(下写真)なので深紅が映えると思ったのとで,『赤』が基調の品種を探しました。花の大きさは,バラ園などを見てきてちょうどいいサイズと感じた『中輪』にしました。

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 また,植える場所と,やはり手間は掛けたくないということを考えて,樹形は『木立ち性(ブッシュ)』で『1.5m以下』,さらに病気にも強いという条件も加えました。

 上記条件を満たす初心者向きのバラを,雑誌,ネット等で情報収集し,丈夫で育てやすいと評判がとてもよかったのが,ジークフリート』と『チェリーボニカ』です(他にもあるとは思いますが。。)最終的に花形が気に入ったのと,名前もかっこいいということで(笑)『ジークフリート(大苗:京成バラ園)』を選びました。

ジークフリートの基本情報

作出 ドイツ コルデス(2010年)
品種名 Siegfried
花色 濃い赤~ローズピンク
花形/径 ロゼッタ咲き/中輪
芳香 微香
開花 四季咲き
樹形 木立性:ブッシュ(フロリバンダ)
最大樹高 1.5m
耐病性
耐暑性
耐寒性

ジークフリートの名の由来

 ジークフリートはドイツの生まれで,その名はゲルマン神話に登場する戦士の名前のです。アラフォーの自分は,聖闘士星矢(アニメ版)の『北欧の神編』にでてきたキャラクター,ジークフリートを思い出しますね(笑)。

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ジークフリートの成長(植え付け~初の開花まで)

植えた場所 

 南庭の芝生エリアの西側に植えました。下図だと,芝生エリアの中で『階段』と書いている位置の左手あたりです。

 日当たりは非常に良く,ほぼ一日中日が当たるところです。育成面というより鑑賞重視で選んだ場所なので,真夏の暑さに耐えられるかが心配ではあります。

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 もともと芝が植わっているエリアなので,部分的に芝を掘り起こして植えることにしました。植えつけは下図の情報を参考にしました。

 まず,直径・深さともに40cmの穴を掘ります。下図だと,穴底に肥料層(土+堆肥+化成肥料)を設けるようにありますが,面倒なので(笑)最初からバラ専用土で満たしました。さらに正直言いますと,最後の深さ5cmのところでバラ専用土が足りなくなり,もう一つ買うのが面倒でもったいなかったので,手持ちの普通の培養土でかさ増ししました。。。

 バラ専用土を3/4くらいまで入れて,苗をベストな角度に配置してから,再度,バラ専用度を土をかけて植えました。

         出典:園芸ネット(バラの植え方とお手入れ)

病害虫対策

 下に引用しています,”園芸ネット”さんの情報によると,薬剤をかなり細かく複数使い分けて病害虫対策するように,とあります。ただこちらも,人によっては大変だったり面倒だったります(笑)

春・秋はうどん粉病に注意し、薬剤を週1回散布します。病気の枝葉は切り取って焼却します。春~秋はアブラムシも発生しやすいので、マラソン乳剤スミチオンで駆除します。ハダニは専用薬で駆除します。他に、バラゾウムシやチュウレンジバチなどの害虫も薬剤で駆除してください。6~10月は黒点病がでますので、専用薬で月2回消毒し、病葉は焼却します。同じ薬剤を使い続けると耐性がつきますので、異なる薬を交互にまくなどの工夫をします。また、木酢液などの土壌改良剤を散布すると病虫害への抵抗力が高まります。

         出典:園芸ネット(バラの植え方とお手入れ)

 以前の記事(【お庭の害虫対策】ガーデニングにおすすめの殺虫・防虫剤 まとめ)でもご紹介しましたが,我が家では住友化学園芸の『ベニカXネクストスプレー 』の一本で対応しています。バラに対しては,春以降は2週に1回くらいのペースで使用していますが,今のところは黒星病(黒点病)が少しでているくらいです。

2019年11月下旬

 京成バラ園でお馴染みの,緑色の縦長鉢に入ってましたが,地植えした後に改めてみると樹高は30cm弱と小さいです。下は植え付け直後の写真です。

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ジークフリート(左の株)植え付け直後(2019年11月下旬)

 ジークフリートは,濃い緑色の照り葉が特徴的です。深紅のバラを咲かせてくれるはず?の5月が待ち遠しいです。

2020年3月中旬

 ジークフリートの植え付け直後に2つが並んだ写真がなかったですが,少し時間が経ちましたが植えたのはこの2つです。この写真を基準に,「左の株」,「右の株」と呼ぶことにします。

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 11月末と,植え付けが早目だったこともあり,新芽が出てしまっています。古い葉が深緑なのに対して,新しい葉は明るい緑です。本来,2月までに出た新芽は取った方がいいらしいのですが,そのままにしてしまいました。こちらは,右の株ですが,黄緑の新葉が青々としています。

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 こちらは左の株です。こちらの方が大きく育っているようです。生育環境がほぼ同じなのに成長に差が出るということは,株のチョイスによるものなのでしょうか。

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2020年4月中旬

 大きく育った左の株は蕾ができてきました! よく見ると,こちらの株,蕾が10個くらいはできています!

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ジークフリート(左の株)(2020年4月中旬)

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ジークフリート(2020年4月中旬)

 一方,右の株は全く蕾ができていません。やはり,選んだ株の違いなんでしょうか。同じ場所でここまで差が出ると,そうとしか思えません。言いたいことは,「成長は選んだ苗に依存するので,バラ育成の1事例からは,絶対こうすればいい!とか断言できないはず」ということです。

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ジークフリート(右の株)(2020年4月中旬)

 

2020年4月下旬

 左の株の一番花候補の蕾がだいぶ大きくなってきました。もうこの状態でも十分に美しいです。開花が待ち遠しいですが,花の近くに黒星病の葉っぱが迫ってきているのが気がかりです。

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ジークフリートの一番花?(2020年4月下旬)

 よく見ると,もう一つ開花に向かう蕾がありました。こちらが2番花候補です!

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ジークフリートの二番花?(2020年4月下旬)

2020年5月上旬

 右の株は相変わらず沈黙を続けています。。 

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ジークフリート(右の株)(2020年5月上旬)

 が,ついに左の株が開花しました!少し形が乱れていますが,開花といっていい状態にはなったと思います。明るい赤色が際立って,周りの景色も映えます。

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ジークフリート(左の株)の開花(2020年5月上旬)

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ジークフリートの開花(2020年5月上旬)

 翌日。さらに花が開いているようです!1日でこんなに花姿が変わるのですね。一見,花弁が増えたように見えます。

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ジークフリートの開花(2020年5月上旬)

 実はこちらは,これまで2番花と思っていた方の蕾です。1番花候補がもたついている間にこちらが先に開花したようです(笑)

 次の写真がもともと1番花候補だった蕾の状態です。何やら,開きそうで開けない状態でくすぶっている感じがします。。

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ジークフリートの1番花と思っていた蕾(2020年5月上旬)

 下の方がから黒星病が迫っていて,もしかしたらこれが影響したのかもしれません。実際,花弁にも,黒い斑点が少し入って来てしまっています。現時点で関係あるか定かないですが,黒星病が出た葉は早めに取り除くべきでした。

 こちらの蕾は今後も様子を注視していきたいと思います。


バラ苗【新苗】ジークフリート (Ant濃赤) 国産苗【即納】《IR-IRO3》 0424追加

まとめ

 今回は,はじめて我が家にお迎えした,赤バラジークフリートの成長と初の開花についてご紹介しました。バラ育成として推奨されているやり方に比べて,以下の項目の点で幾分か手間をかけないやり方でしたが,無事花を咲かせることができました。

  • 植え付け時に穴底に肥料層を作る⇒やらない(さらに手持ち培養土でかさ増しも。。)
  • 植え付け後にマルチング(黒星病対策)⇒やらない
  • 冬の植え付け後に出た新芽は3月中に取り除く⇒やらない
  • 数種類の薬剤使い分けて病害虫対策⇒ベニカXネクストスプレーのみ 

 手間をかけなくても,意外とバラは育成できます。実際のところ,毎年のように品種改良がなされ,以前のイメージほどバラの育成は難しくなくなっているようです。一点,黒星病(葉を早めに取り去るべきでした。。ここは反省点。)には注意です。

 とてもオススメなバラなので,以前の自分のように,「忙しくてバラは無理」という方も挑戦されてみてはいかがでしょうか?

 

 *今回バラは初育成でしたので,もし間違った情報などありましたらご連絡頂けますと幸いです。

 *初開花以降の様子はこちらの記事をご覧ください。

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