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【白モッコウバラ】ガーデンアーチに誘引後の2年間の驚異的な成長と開花~花数が少なくなる原因も考察

  我が家では,2018年に花壇にガーデンアーチを設置しまして,育てやすさを優先して,モッコウバラを誘引することにしました。花は八重咲で,色は庭の雰囲気に合うようにホワイトにしました。昨年春(2019年4月)に地植えして,ガーデンアーチへ誘引し,1年でアーチを半周するくらいには成長しました。

 今年の春を迎え,ようやく2年目の開花を迎えました。開花の喜びはひとしおなのですが,どうも花数が少ないようです。そこで,モッコウバラの1年間の成長記録に加えて,モッコウバラで花数が少なくなる原因についても調べてみたので紹介したいと思います。

 

基本情報

種類 常緑低木
原産 中国
学名 Rosa banksiae
花色 黄色・白色
開花時期 5~6月
樹高(長さ) 50cm~10m
耐暑性/耐寒性 強/強

 モッコウバラは中国原産のつる性のバラです。花色は白,黄色があり,5~6月の春から初夏にかけて咲きます。四季咲きのバラと比べると,トゲの少ない枝にたくさんの小さい花をつけます。丈夫で管理も難しくないため,初心者向けのバラと言われています。

モッコウバラの種類

 花色は黄色と白がありますが,黄色のほうが強健で花付きもいいようです。また,花の形には,メジャーは八重咲きと,あまり見かけませんが一重咲きのものがあります。八重咲きの花は殆ど香がありませんが,一重のものは香があります。香重視の方はこちらを選択しても良いかもしれません。花色(白・黄)と花形(八重・一重)の組み合わせで計4通り(種類)あり,それぞれ固有の名前があります。いずれも原種です。

  名前 花色 花形
ロサ・バンクシア・ルテア 黄色 八重
ロサ・バンクシア・アルバ 八重
ロサ・バンクシア・ルテスケンス 黄色 一重
ロサ・バンクシア・ノルマリス 一重

モッコウバラの肥料

 モッコウバラは多肥を嫌います。3月に新芽が出始めたころと,6月の花後の年2回のみで,9月以降は新芽がでる3月まで,施肥はしない方がいいようです。最後のほうでまた書きますが,多肥は花数が少なくなると言われています。

モッコウバラの誘引・剪定

 モッコウバラはフェンスやトレリス,ガーデンアーチなど,何か寄りかかるものがあると花数が多くなります。剪定は,9月頃からは花芽がつきますで,それ以降は控えるようにします。買って1~2年のポット苗の場合は剪定不要。生育旺盛なので,ある程度大きくなったら,適宜剪定します。

↓今回の記事後にバッサリ強剪定した後の経過も記事にしています。良かったらこちらもご覧ください。

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モッコウバラの成長

モッコウバラを植えた場所

  植えたのは,家のアプローチに沿った西向き花壇のガーデンアーチ横です。家の西側にはありますが,西日は隣の家の陰になって当たらず,日当たりは日中の11~15時のみです。

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2019年4月下旬

 ガーデンアーチの誘引するため,花が終わりかけの5号株2つ買い,アーチの左右に地植えしました。買った当時は高さは40cm(鉢は除く)ほどでした。写真だと見えているのはアーチの右側だけですが,左側にも植え付けています。

 写真で、モッコウバラの右側は開花直前で蕾をたくさんつけたカリフォルニアライラック(セアノサス),右下ギリギリにはウエストリンギア(ノーマルタイプ)が見えます。今は亡き,左下のロータスブリムストンもキレイです。

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モッコウバラ植え付け後(2019/4)

2019年7月

 花が終わり,この時期は根本からシュートと呼ばれる若い茎を勢いよく伸ばす時期です。シュートの成長はとても早く,さながら竹のようです。この時期には,北側の裏庭の竹と格闘して大変だったので,似たものを感じて少し気持ち悪かったのを覚えています。(北向きの裏庭:伸び切った庭木と竹を自力で伐採 - パパの手間いらず庭づくり+

 話が逸れましたが,剪定するならこの時期がベストで,9~2月に剪定をすると花芽を落とすことになります。1年目で株も大きくないこともあり,剪定はしませんでした。

2019年12月

 ひと夏を越して,左右からつるが伸びてきて,だいぶ大きく成長しました。

 右の株はアーチのてっぺんまでつきそうです。ガーデンアーチの高さが2.2m,横幅が1.2mなので,つるを曲げて誘引しても2.5mくらいはあります。

 左の株はなかなかアーチを這って成長してくれず。。

 今年は,アーチの上で手をつなぐのは難しそうです。来年には,楽勝で届くでしょう!

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2020年3月

 暖冬のためか,もう新芽が出てきています。新芽は緑というより,少し赤っぽいというか茶色い葉色です。これから,徐々に緑色に変化するのだと思います。

 いよいよ開花シーズンが近づいてきました!

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 3月下旬には,小さな蕾ができ始めてきました。

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2020年4月

 4月中旬になり,蕾のサイズもかなり大きくなってきました。ご近所のモッコウバラは満開になっているのに,ウチのはなかなか咲いてくれずもどかしいです。

黄色より白は遅いのか!?と疑いましたが,白モッコウの満開も発見し,そうでないことを確認。。日当たりは悪くないので,株の大きさも関係しているのかもしれないです。 

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 そして,4月下旬,ついて開花しました!開花が遅れ,ヤキモキしてきましたが,ついに遅ればせながら開花してくれました。接近して花のにおいを嗅ぐも,やはり殆ど香はないようです。少し小ぶりですが,純白の花びらがとても綺麗です。

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  しかし遠目で見てみると。。。

 葉っぱばっかりで,花がとても少ないです。よくよく見ると,蕾もそれほどできていなく,全部咲いてもイメージしていたような満開にはなりそうにありません。。

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 念のため反対側からみても,セアノサス(カリフォルニアライラック)の青花ばかり目立って,モッコウバラの花が余り咲いていません。

 

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2020年8月

 真夏になってきました。7月にシュートがかなり伸びたので,せっせとアーチに絡ませます。シュートはアーチの形状に構わず四方八方に伸びるので,適宜剪定も必要です。

 そして気づけば,ようやくようやく左右から伸ばしたツル同士が手を繋ぎました!

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モッコウバラ(2020年8月)

2021年3~4月

 2年目の春になりました。3月上旬から新芽が一斉に芽吹いて,新しい枝葉がたくさん出てきました。そして,3月下旬にはこんなすごいボリュームに・・・開花に期待です。

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モッコウバラ(2021年3月下旬)

 そして3年目の開花です。。思ったほど派手な開花にはならなかったです。

 強風でアーチが揺さぶられて株がダメージを受けたりはあったりしたためか,期待ほどの開花ではなかったですが,無事花が見られたということで3年目の開花シーズンは終了です。

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モッコウバラ(2021年4月)

 

開花時の花数が少ない原因とは?

 なぜ花が少なくなってしまったのか,いろいろ調べていくと,モッコウバラの花が咲かない,あるいは花が少なくなる原因は5つくらいありそうです。

①苗が若すぎる:
 モッコウバラは,種から育てると開花まで3年はかかると言われます。ですので,小さいポット苗で買った場合は,花が咲き乱れるまでは1~2年育成が必要な場合があります。

②白モッコウは花がつきにくい:
 黄色モッコウのほうが白モッコウより強健で,若い株の花付きも良いようです。

③日当たりが良くない:
 モッコウバラは日当たりを好みます。日照時間が短い場所に植えた場合に,間延びしたり,花付きが悪くなったります。

④剪定時期が遅い:
 一般的につるバラは,冬剪定として,12~1月にかけて剪定します。一方,モッコウバラの場合は,9月に花芽をつけますので,冬剪定を行ってしまうと,次の年に花が咲かなくなってしまいます。

⑤肥料の与えすぎ:
 上にも書きましたが,モッコウバラは多肥を嫌います。3月に新芽が出始めたころと,花後の2回/年のみで,9月から新芽がでる3月までの施肥はしない方がいいようです。

  以上を踏まえると,今回花が少なめだった理由は,①苗が若すぎること,②白モッコウは若い株で花がつきにくい,が原因と考えています。もしかしたら,気持ちが入り過ぎて,新芽がでてからの肥料やりが多めだったかもしれないので,⑤も原因かもしれません。

 いずれもしても,もう過ぎてしまったことなので今年はしょうがないと気楽に構えて,来年は注意して育成して豪華に咲いてくれることを期待したいと思います!

 


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まとめ

 今回は,50cm開花株から育てた白モッコウばらの1年間の成長と,花数が少なくなる原因について調べてご紹介しました。やはり成長はとてもはやく,1年間で30cm⇒2.5mと大きく成長しました。とても成長が早く虫もつきにくいので,バラ初心者にもおすすめのバラです。来年はさらに豪華に咲き乱れてくれそうで楽しみです!

 

↓その後の「白モッコウバラ」の様子です。良かったらご覧ください。

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