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【ブラシの木】四季咲き!『カリステモン ピンクシャンペン』の成長記録~地植え2年で背丈以上のシンボルツリーに!

  今回はオーストラリア原産の植物(オージープランツ),『カリステモン』の成長期記録です。日本では『キンポウジュ(金宝樹)』とか『ブラシの木』などと呼ばれ,その名の通りブラシのような形をした花が特徴です。品種は豊富で,花色は赤,ピンク,パープル,白とあり,花期も1季,2季,4季咲きと性質も様々あります。

  我が家では,最もメジャーな赤花品種の『ドーソンリーバー』を鉢植えで育てたことがありますが,今回『ピンクシャンペン』という4季咲きの品種を地植えで育成してみました。小さな苗から育てたのですが,強健かつ地植えのためか成長速度も速く,2年ほどで背丈を超える高さに育ちました。また淡いピンク花が美しく5~10月くらいまで頻繁に花期を迎える優秀なシンボルツリーとして活躍してくれていますので,小さな苗から大きくなるまでの成長記録を紹介します。

 

基本情報

種類 常緑低木
学名 Callistemon 'Pink Champagne'
花色 ピンク
開花時期

5~9月(初夏,秋の2季咲き)

最大樹高/横張り 3m/1.5m
耐暑性/耐寒性 強/強

カリステモンの種類

 カリステモンは人気の庭木なので,様々な園芸種が開発されています。花色は赤,ピンク,パープル,白,花の咲き方も1季,2季,4季咲きと様々です。以前育成した赤花の品種ドーソンリバー(鉢植え)の記事にメジャーな品種(4種)について説明しています。

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日当たり 

 耐暑性,耐寒性ともに強く,夏の長時間の直射日光に当たっても全く問題ありません。極端な寒さは苦手なので,なるべく日当たりの良い場所に植え付けます。

水やり

 オーストラリア原産の低木に多くみられるように,一旦水切れしたときのダメージが大きいです。最悪枯れます。鉢植えの場合は,長時間水を切らすことが無いように注意します。地植えの場合は,植え付け直後から根付くまでの期間に注意すれば降雨のみで水やり不要です。

成長記録

2021年10月

 秋ごろに「カリステモン・ピンクシャンペン」の4号鉢の苗を購入しました。以前育てた「ドーソンリーバー」は鉢植えで水やりを長期忘れたときに枯れてしまったので,今回は地植えで育てることにしました。

カリステモン・ピンクシャンペン(2021年10月上旬)

 なかなか植え場所決められない中,ゾウムシにやられてかなり弱ってしまった「オリーブ」の跡地にシンボルツリーとして植えることにしました。

カリステモン・ピンクシャンペンの植え場所(花壇の左下のスペース)。(2021年10月中旬)

 こちらが地植えした直後です。園芸店で一般的に購入できる用土と植え付け場所に元からある土を混ぜて地植えしました。

カリステモン・ピンクシャンペンの植え付け(2021年10月中旬)

高さは約35cmと小さいです。成長速度は速いはずなので,シンボルツリーとして早く大きく育って欲しいです。

2022年2月

 2月中旬の様子です。植え付け4カ月ほどの小さい苗なの少し心配でしたが,「カリステモン」は耐暑性,耐寒性ともに高いので冬越しできそうです。葉が全て残っていて,常緑なのもありがたいです。

カリステモン・ピンクシャンペン(2022年2月中旬)

2022年5月

初夏になり,株の右上の方に少し赤みがかった新芽がでてきました。

カリステモン・ピンクシャンペン(2022年5月中旬)

株の大きさはまだ高さ40cm程ですが,ここから気温が上がり成長期に入るので今後に期待です。

2022年6月

6月上旬になりさらに気温が上がり,新しい枝がグングンと伸び始めます。そして枝の途中に小さめのブラシ状の花を1つ咲かせました。

カリステモン・ピンクシャンペン(2022年6月中旬)

カリステモン・ピンクシャンペン(2022年6月中旬)

 新しい枝はグングンと成長し,6月下旬にはフェンスの高さ(1.1mくらい)に対して,高さ60~70cmくらいまで伸びているのが分かります。

カリステモン・ピンクシャンペン(2022年6月下旬)

 他の植物とのコラボです。裏に見える黄色い葉の低木は「プリペット・レモンライム」,左に見える黒葉の植物は「ユーフォルビア」の黒葉品種ブラックバード,左下のシルバーリーフは「ガザニア ビースト」,右下のパープルと白の模様の花は「スーパー・ベナ」という常緑多年草です。

2022年8月

 8月の真夏になり最も気温が上昇していますが成長は止まりません。

カリステモン・ピンクシャンペン(2022年8月中旬)

8月の1ヶ月を経て,フェンスの高さ(1.1m)を超えるところまで成長しました。

カリステモン・ピンクシャンペン(2022年8月下旬)

後ろの濃いピンク花の「レウコフィルム」とのコラボが素敵です。

ちなみに,『カリステモン ピンクシャンペン』は真夏の高温期の開花はありませんでした。

2022年10月

10月になりました。秋になり4季咲き性を発揮して,今期2度目の開花です。

カリステモン・ピンクシャンペン(2022年10月上旬)

 花数は2つほどですが,年に何度も咲いてくれるのは嬉しいです。*翌年に四季咲き性がさらに加速します!

カリステモン・ピンクシャンペン(2022年10月上旬)

2023年1月

 冬になりました。カリステモンは常緑のため殆ど落葉しないです。シンボルツリーとして寂しくならないのはポイントが高いです。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年1月上旬)

2023年4月

4月になり新芽がでてきました。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年4月上旬)

 次の写真のように,新芽の時期は枝の先端に蕾のように見える部分がつきます。ここから枝葉や花が展開していきます。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年4月上旬)

2023年5月

新しい枝が成長し,手前に蕾がついてきました。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年5月上旬)

半月後に開花しました。淡いピンク色の花が美しいです。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年5月中旬)

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年5月中旬)

株の成長に伴い開花は豪華になっていきます。

2023年7月

 7月になりました。もうフェンス(1.1m)は楽々超えて高さ2mくらいに成長しています。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年7月上旬)

 この年は,1年前には咲かなかった7月にも小規模ですが開花しました。この年の2回目の開花期ということになります。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年7月中旬)

2023年9月

 9月になり少し気温が下がってきた頃,この年3回目の開花期です。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年9月中旬)

花数は20以上と,これまでで一番豪華な開花を見せてくれました。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年9月中旬)

9月下旬になりました。花が終わると色が抜けて白色に変化します。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年9月下旬)

これはこれで,背後にある濃いピンク花の「レウコフィルム」とのコントラストが美しいです。

2023年10月

 10月中旬です。なんとこの年4回目の開花期がやってきました。9月の開花ほどの豪華さはないですが,シンボルツリーとして頻繁に開花するのは有難いです。

カリステモン・ピンクシャンペン(2023年10月中旬)

また,後ろに見える同じく四季咲きの「レウコフィルム」との開花タイミングが合い,コラボが美しいです。

2024年5月

 翌年の5月の開花期になりました。もう手が届かないくらい成長し,高さ2.5m強になっています。幹の太さも3cm程度になっています。

カリステモン・ピンクシャンペン(2024年5月中旬)

 開花しはじめから少し時間が経っているの色が抜けている花もありますが,蕾もたくさん残っているのでしばらく開花が続きそうです。

カリステモン・ピンクシャンペン(2024年5月中旬)

この年は,昨年の開花した5,7,9,10月以外にも,更に開花を見せてくれるのでしょうか?今後も成長を見守りたいと思います。

まとめ

 今回は,通称ブラシの木の1品種「カリステモン ピンクシャンペン」を地植えで育ててみました。鉢植えでも育てたことをがあるカリステモンですが,水やりの管理も不要でかつ大きくなることより四季咲き性も発揮されて魅力が増したことを考えると,地植えがよりおススメだと感じました。特に常緑で冬もしっかり葉があること,四季咲きで頻繁に開花すること,縦に良く伸びてあまり横に広がらずスマートであることから,今回育てたように地植えでシンボルツリーとするのにぴったりです。強健でとても育てやすく,常緑で淡いピンクの花も5~10月まで良く咲く「カリステモン ピンクシャンペン」,かなりおすすめの低木です。

実際育てたオススメ度

★★★★★