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【洋風ツツジ】常緑低木『アザレア』の成長と開花

 今回は,洋風ツツジ(あるいは西洋ツツジ)ともいわれるツツジ科ツツジ属「アザレア」の成長記録です。呼名の通り,ツツジがベルギーを中心とした欧州で改良された品種で,日本のツツジより洋な雰囲気です。具体的には,花は八重咲やフリル咲きで,葉も丸い可愛らしい雰囲気なので、和の面影を残しつつもより洋庭にも合う雰囲気。またアザレアは春と秋の2季咲きなのでツツジよりちょっとお得感があります。

我が家では,そんなアザレアをあまり日当たりの良くない裏庭に地植えして育ててみました。植えて3年が経ちますが,ツツジと比べて成長速度もゆっくりで管理しやすく,毎年,春(ときどき秋にも)開花しています。

 

基本情報

種類 常緑低木
学名 Azalea
花色 ピンク,パープル,白 など
開花時期 3-4月, 10-11月
最大樹高 60cm
耐暑性/耐寒性 強/強

アザレアとツツジの違い

ツツジ(左),アザレア(右)

①生まれた場所
 アザレアも元はツツジは,主に東アジアに自生していて,日本でもヤマツツジなどが自生しています。アザレアは,中国原産のツツジがヨーロッパで品種改良された品種です。
②花の特徴
ツツジは,ピンクや白、赤、紫などの色がベースで一斉に開花する特徴があります。アザレアはツツジより豪華な花の印象で,八重咲きやフリル咲きなど様々あり,カラーバリエーションも豊富です。また,ツツジは春のみ咲く一季咲きですが,アザレアは春と秋の2回開花ます(2季咲き)。また,おしべの数もツツジは5本程度ですが,アザレアは5本から10本と多いという違いもあるようです。
③葉の特徴
ツツジは,葉は大きめで柔らかく,表面には毛が生えています。一方,アザレアは小さめで楕円形の葉で,葉色も濃い緑です。

日当たり 

 日本のツツジと同じく,日当たりでも日陰でも育ち,耐暑性,耐寒性ともに高いです。今回は成長記録では,やや暗めの半日陰で育てましたが,問題なく生育しました。

水やり

 地植え向きの植物で,地植えの場合は水やりは不要で降雨のみで十分です。逆に長雨が続いた場合でも株が弱ることはなく,多湿にも強く強健です。鉢植えにした場合でも,乾燥には強いので基本的には降雨のみで問題ないと思います。

成長記録

2022年2月

 裏庭に植っている樹齢50年以上の「梅の木」の株元辺りに,和の和の雰囲気がする植物ということで近くにある「クリスマスローズ」などと合わせて植えてみました。奥に見える細長い葉の植物は「マホニアコンヒューサ」という常緑低木です。

アザレアの植え付け(2022年2月中旬)

 「梅の木」の周囲に根が張っていて,植え付け用の穴を掘るのが大変でしたが,なんとか地植えが完了。

アザレアの植え付け(2022年2月中旬)

 アザレアはツツジの仲間ですが,丸い葉がよりかわいらしい印象です。今後の成長に期待です。

2022年3月

 3月中旬になり,元々つけていた蕾が開花してきました。

アザレアの植え付け(2022年3月中旬)

3月下旬にはさらに開花が進みました。白花の「クリスマスローズ」とのコラボも(まずまず)素敵です。

アザレア(2022年3月下旬)

2022年6月

 6月になりました。気温も上がって周囲の雑草の勢いがもの凄いです。。アザレアがどこにあるか分るでしょうか?(クリスマスローズの上あたりです)

アザレア(2022年6月下旬)

こうなると夏場の蒸れと暑さが心配ですが,アザレアは多湿にも酷暑にも強い強健な常緑低木なので問題ないと思います。

2022年11月

 暑い夏が終わり,秋になりました。11月の晩秋にはだいぶ気温が下がり蕾が数は少ないですがついています。

アザレア(2022年11月上旬)

11月下旬頃に咲きました。ツツジは秋に咲くことはないですが,アザレアは環境や気候が合えば秋にも咲くようです。

アザレア(2022年11月下旬)

2023年1月

 冬になり気温が下がってきました。葉色が濃い緑に変わってきてます。アザレは耐暑性だけでなく耐寒性も強いので育成はとても簡単です。

アザレア(2023年1月上旬)

2023年3月

3月中旬になり開花期になってきました。周囲の「クリスマスローズ」は開花が進んでいますが,アザレアも蕾がたくさんついてきました。

アザレア(2023年3月中旬)

3月下旬に開花しました。そういえば「クリスマスローズ」に間にスペースがあったので,ピンク花のアザレアも植え付けています。アザレア×2,クリスマスローズ×2,それぞれ存在感があったキレイです。

アザレア(2023年3月下旬)

最初に植えた赤花のアザレアのアップです。

アザレア(2023年3月下旬)


追加で植えたピンク花のアザレアのアップです。

アザレア(2023年3月下旬)

こうしてアザレアの2年目の開花は終了です。

アザレア(2023年3月下旬)

2024年3月

翌年の3月になり3年目の開花シーズンがやってきました。例によって「クリスマスローズ」が先に開花しています。この3年間の隣の「クリスマスローズ」の株の大きさや花付きを追っていくと,成長が半端ないです。。

アザレアと「クリスマスローズ」(2024年3月下旬)

アザレアも成長はゆっくりですが,植え付け時の大きさの2倍の横幅50cm強くらいに成長しています。

アザレア(2024年3月下旬)

蕾もたくさんつけていますが,この年は開花が少しゆっくりで3月中に開花はしませんでした。

2024年4月

4月になりアザレアが開花しました。ピンク花はまだ蕾のものもたくさんありますが,

アザレア(2024年4月中旬)

赤花は満開です。

アザレア(2024年4月中旬)

無事三年間育成でき,春,秋の開花を毎年見せてくれました。以上今回の成長記録は終了です。

 

まとめ

 今回は西洋ツツジともいわれる常緑低木「アザレア」を3年間育成してみました。実際育ててみて,耐暑性,耐寒性ともに強くて育てやすいのはツツジと同じですが,その名の通り花も葉も西洋の雰囲気を持っているのでいろんな場所に合わせやすいのと,年に2回咲いてくれるのは嬉しい特徴でした。花のバリエーションも豊富なので,好みのタイプを探しやすいと思います。

実際育てたオススメ度

★★★★★