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貴重な青花!斑入り『ブルーデージー』の成長記録~夏・冬越しに成功!1年でポット苗から大きく成長

ブルーデージーは,その名の通りキク科(デージー:Daisy=菊)で,スカイブルーの青花を咲かせる植物です。一般的に,暑さにも寒さにも弱く,1年草(扱い)との表記を見かけますが,実際は常緑多年草です。植えっぱなしで,青花と冬も常緑の葉が1年中楽しめる,とても魅力的な植物です。

 我が家では,斑入りの葉の品種を育ててみました。実際育ててみて,ほぼ放置管理でしたが予想以上に強健で育てやすく夏越し,冬越しに成功,大きく成長して2年目もたくさんの青花が開花しました。

 

基本情報

種類 草花 常緑多年草
学名 Felicia amoena、Felicia amelloides
英名 Blue daisy
花色
開花時期 3-5月,10-12月(4季咲き)
最大草丈 40cm
耐暑性/耐寒性 普通/普通

ブルーデージーは一年草?多年草?

 ブルーデージーを調べると日本のサイトでは「1年草」と書かれているサイトを良く見かけます。耐暑性,耐寒性ともに弱いとなっていて,それが1年草に分類されている原因となっているようです。実際に育ててみると,夏越し冬越しともにそれほど難しくなく,やや難しい夏越しも真夏の直射日光に長時間当てなければ十分可能です。つまりは,「多年草」かつ「常緑」です(「常緑多年草(evergreen perennial plant)」です。)。また,海外のサイトでは正しく「usually perennial, evergreen plant:(通例は)常緑多年草」と分類されています。

↓植物の分類についてはこちらの記事で詳しく書いています。

www.papa-niwa.com

日当たり 

 夏越し可能ですが暑さには強くないので,夏場は気温が上がる昼以降に日陰になるような場所を選んで植えた方が良いです。花壇の中での位置や,落葉樹などをうまく活用します。

剪定・切り戻し

 成長が旺盛かつ,そのままにすると株元の葉が落ちて不格好になるので,適宜切り戻しや剪定を行うことで樹形が整います。6月の花後に切り戻すのが,秋の開花も楽しめ時期的に最もおススメです。

水やり

 やや乾燥気味に育てます。地植えの場合は水やりは不要です。(以降の成長記録でも地植えしていますが,特別な水やりは一切しませんでした。)

成長記録

2022年2月

 斑入りの「ブルーデージー」の3号ポット苗を,南向きの花壇の一角に地植えしました。背後に株元のみ見える樹木は,常緑低木の「レウコフィルム」です。春以降に枝の伸びて茂るので,夏場に暑い時期に「ブルーデージー」の日除けになってくれることに期待です。

ブルーデージー(2022年2月中旬)

 開花苗で一輪だけ咲いているので花の正面から見ると,こんな感じです。

ブルーデージー(2022年2月中旬)

株の横幅は10cm強くらいです。今後の成長に期待です。

2022年3月

 3月になり気温が上がってきました。ここから急に成長します。

ブルーデージー(2022年3月上旬)

3月中旬にはいくつも蕾ができてきました!

ブルーデージー(2022年3月中旬)

3月下旬には10くらい花が咲いています!スカイブルーの青花が本当にきれいです!

ブルーデージー(2022年3月下旬)

2022年4月

 4月になりさらに暖かくなると,蕾から開花のサイクルは継続したまま,株が大きくなり始めます。最初株の右脇に刺してあった紙札ですが,今では株の影に隠れ始めてます。

ブルーデージー(2022年4月中旬)

ブルーデージー(2022年4月中旬)

さらに株が大きなり,株に右隣にあった紙札が殆ど見えなくなりました。だいたい株幅25cmくらいです。

ブルーデージー(2022年4月下旬)

2022年5月

 一番の花期になりました。もう数えきれないほど(30以上?)の花が開花しています!2月の植え付け時には1輪だったので,短期間で驚きの成長です。

ブルーデージー(2022年5月上旬)

株の横幅も30cm位になりました。

ブルーデージー(2022年5月上旬)

この後,5月下旬まで咲き続けて,初夏の開花期は一旦終了です。

2022年8-9月

鬼門の夏場です。こちら一年で最も暑い8月の上旬ですが,株へのダメージは予想以上に少なく,常緑をキープして元気そうです。

ブルーデージー(2022年8月上旬)

 夏くなっても枝葉がどんどんの伸びてさらに大きくなっています。横幅50cmといったところです。新しい斑入り葉が美しいです。

ブルーデージー(2022年8月下旬)

 9月中旬です。ようやく一番暑い時期が終わりました。

こちらは横から見た写真ですが,これまでの配置で裏手にあった四季咲きの常緑低木「レウコフィルム」のピンク花が開花しました。残念ながら,ブルーデージーとのコラボとはなりませんでした。

ブルーデージーとレウコフィルム(2022年9月中旬)

 「レウコフィルム」はシルバーリーフと美しいピンク花が魅力の常緑低木で,お気に入り&おすすめの庭木です。

ブルーデージーとレウコフィルム(2022年9月中旬)

 レウコフィルムが背後で繁ってくれたお陰で,文字通り日陰を作って「ブルーデージー」をうまく夏越しさせてくれたのだと思います。

2022年12月

 ここから初となる冬のシーズンです。秋の開花も見られましたが,3-5月ほど華やかではなかったです(これが一般的なようです。)。

秋の開花期(10-11月)の記録を残してなかったですが,こちらの12月上旬の写真でも一輪だけ咲いてします。

ブルーデージー(2022年12月上旬)

大晦日の写真です。なにげに花数が3輪に増えています。約1年育ててみて,ブルーデージーは四季咲き性が強い印象で,真夏や冬入りしてもちょこちょこ開花するタイミングがありました。

ブルーデージー(2022年12月下旬)

2023年3月

何とか真冬を乗り越えて,初春に入ってきました。

ブルーデージー(2023年3月上旬)

夏前に伸びた株元の枝から葉が落ちて,枝先に近いところのみ葉が残り,少し不格好になってしまいました。。

2023年5月(2年目の開花!)

 初夏になり2年目の開花のピーク期になりました。5月上旬の満開初期ですが,既に20以上の花が咲いています。右上,右下に見える白花,紫花は,それぞれアサガオ系の常緑植物「コンボルブルス・クネオルム」,「コンボルブルス・サバティウス」です。

ブルーデージー(2023年5月上旬)

5月の中旬になり,さらに開花の勢いが増してきました。今年は株も大きくなって昨年以上?の青花の開花です!

ブルーデージー(2023年5月中旬)

昨年同様,6月の上旬くらいまでは咲いてくれると思いますが,株元の伸びきって葉の落ちた枝部分が不格好になってしまったので,今年は花後に切り戻し作業をしっかり行いたいと思います。

 

という訳で予想外の夏越し,冬越しに成長し1年以上育成できたということで,今回の成長記録は以上です。

まとめ

 今回は,キク科(Daisy)でスカイブルーの青花を咲かせる「ブルーデージー」を育ててみました。1年草扱いと言われるブルーデージーにあって,想像以上に強健で,さらに4季咲き性もあり,春に長く咲くだけでなく,夏や秋,冬場にもちょくちょく咲いてくれるありがたい青花でした。花後の切り戻しをしっかり行うことで,毎年整った株姿で満開の青花を長期間楽しめると思います。青花好きにはかなりおすすめの植物です!

実際育てたオススメ度

★★★★★