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鮮やかな花×シルバーリーフ『ガザニア ビースト』の成長と開花~とても魅力的な多年草だが夏越しが難しい!?

 今回は南アフリカ原産の多年草(宿根草),「ガザニア」の成長記録です。「ガザニア」は,クンショウギク(勲章菊)とも言われて,春~夏にかけていろんな色のキク系の花を咲かせいます。ガザニアの品種は多いですが,今回育てたのは,PW(Prove Winner)のシルバーリーフの『ガザニア ビースト(シルバーフォックス)』です。

 今回は,豪華な花×シルバーリーフと魅力的の多い多年草「ガザニア ビースト」の1年の育成記録を振り返ってみます。

 

基本情報

種類 草花 多年草
学名 Gazania beast
花色 白,オレンジ,黄色
開花時期 5-10月
最大横幅 50cm
耐暑性/耐寒性 普通/普通

ガザニアの種類~ビースト

ガザニアの種類 左:一般的なガザニア(Pixabay),右:ガザニア ビースト(我が家の庭)

 今回育てた「ガザニア ビースト(Gazania Beast)」は,シルバーリーフのガザニアで,PW(Prove Winner)の改良品種です。PWのページには以下が記載があります。

ザニア ビーストは、分枝性がよくぎっしりした株で、春から秋まで長くハッピーカラーの花が弾けます。中心に黒い縁取りのような模様があるガザニアもありますが、ガザニア ビーストは黒い模様が入らないすっきりした花色です。

出典:PW ガザニア ビースト紹介ページ 

実際に「ガザニア ビースト(Gazania Beast)」の苗を見てみると,まず葉の形は一般的なガザニアと同じ先端の丸い細長い葉となっていますが,色がシルバーリーフでとてもおしゃれです。

また,一般的なガザニア特有の花の中心部にある黒い縁取りのような模様が無いので,癖が無くすっきりした印象です。

(名前がなぜ『ビースト(獣)』なのか? 名前の由来は分かりません。。)

日当たり 

 日当たりを好むと言われますが,真夏の暑さの蒸れには弱く,梅雨明け以降に消えるように枯れる場合も多いようです。また耐暑性自体もそこまで高くはないので,直射日光が長時間当たるところは避けた方が良いです。(直射日光が1日中当たる場所で育てた結果は,成長記録をご覧ください)。

水やり

 高温多湿に弱いので,地植えの場合は水やり不要,むしろあげない方が良いです。蒸れ対策としては,さらに水やりを控えるだけでなく,6~7月の開花ピーク後は古い葉はむしったり等の蒸れ対策が必要なようです(やらなかった結果は成長記録をご覧ください)。

成長記録

 ガザニアの育成面の注意点として,暑さには強いが蒸れに弱い,ということがあります。

 そこで,家の西側にある花壇の一番南側の日当たりが良くかつ風通しの良い乾燥した場所に地植えしました。夕方の4時以降以外は日が当たり続けるので,日照時間は長く,西日は当たらない場所なんですが,暑すぎるのが心配な場所です。

2022年4月

 春先の4月上旬に『ガザニア ビースト』の3.5号ポットを購入して地植えしました。

ガザニア ビースト(2022年4月上旬)

苗の大きさは幅20cm程度です。(花壇に節のピンコロのサイズがちょうど10cmです。)

花は既に開花していますが,植え付けが朝方だったので花が閉じ気味となっています。(ガザニアは,日光が足りない曇りや雨の日や、夕暮れ時には花が開じる性質があります。

 

シルバーリーフの「ガザニア」の育成で心配なのは、高温多湿に弱いということ。

この写真のように,春先から朝方から直射日光が夕方まで当たり続ける場所です。夏はかなり高温となります。

ガザニア ビースト(2022年4月上旬)

ちなみに, ガザニアの手前にある白花は常緑亜低木の『イベリス』です。酷暑のこの場所にあって,もう4年以上も毎年開花しています。成長もゆっくりなので育てやすいです。

 

話を戻すと,夕方には次の写真のようにギリギリ日陰ができる場所でもあるので,なんとか『ガザニア ビースト』には夏越ししてほしいものです。

ガザニア ビースト(2022年4月上旬)

ガザニアの左奥側にある黄金葉の植物は,「エスカロニア」という常緑低木です。

2022年6月

6月になりますが,ずっと開花は継続しています。株もだいぶ成長して,高さはそのままで,横に広がって幅40cmくらいにはなっています。

ガザニア ビースト(2022年6月中旬)

ちなみに,左隣の同じシルバーリーフのグランドカバー『ディコンドラ・シルバーフォールズ』がもの凄く成長しています。4月は,少し離れた狭いエリアにしかなかったのですが。。

葉の色が被っているので,境界が分かりにくいです。。

 

6月下旬には開花にピークを迎えました。同時に10以上の花が開花してとても豪華です!

ガザニア ビースト(2022年6月下旬)

こちらが拡大写真です。

ビースト特有のすっきりした花模様に適度な黄色と白色の色合いのバランスが本当に素敵です!

ガザニア ビースト(2022年6月下旬)

2022年7月

この年は梅雨開けが以上に早く6月末だったので,普段は梅雨の7上旬から早くも酷暑が続きます。

植え場所が,ほぼ終日直射日光があたるかなり日当たりの良い場所なので,暑さに耐えられるか?心配です。。

ガザニア ビースト(2022年7月中旬)

ちなみに写真右側の紫と白のパラソルのような模様の花は,これもPWの『スーパーベナ』です。こちらは夏越し,冬越しに成功して2年目で益々大きく元気に育っています。

また,右下の赤紫の花の『サフィニア』です。

さらに,シルバーリーフのグランドカバー『ディコンドラ・シルバーフォールズ』がさらに領土を拡大していることが分かります。。

2022年9月

一番暑い時期を乗り越えた・・・と思いきや消滅・・・。

「暑さに強いが蒸れに弱い」ということで,乾燥した場所に植えて梅雨明けも元気に育ってのですが,結局は枯れてしまいました。

ガザニア ビースト(2022年9月上旬)

「消えるように枯れる」は,ガザニアの典型的な枯れパターンのようです。

2023年2月

ガザニアが消滅してしばらく経った真冬の2月,「本当に跡形も無く消えたのか?」が気になり,改めて植え場所を確認してみました。

ガザニア ビースト(2023年2月上旬)

特に掘り起こしたりはしてなくノータッチだったので,近づいて見てみたのがこちらです。

ガザニア ビースト(2023年2月上旬)

よく見ると,葉が全部落ちた細い茎の残骸みたいなものが残っていました。つまり,残骸が目立たなかったのと,『ディコンドラ・シルバーフォールズ』が繁殖して覆っていたこともあり,消滅したように見えていたようです。

 

日当たりが良くかつ風通しの良い乾燥した場所に地植えと湿気対策を取ったにも関わらず枯れてしまったということで,下記が育成のポイントになりそうです。

ポイント

枯れ原因のNo.1の蒸れ対策として,6~7月の開花ピークが過ぎたら切り戻す

さらなる蒸れ対策で,風通しが良くなるように株の周囲の植物を剪定する


豪華な花と常緑のシルバーリーフ,一年草扱いでも十分満足感が得られるくらい,とても魅力的な植物ですが,次回育てるときは夏越しさせて大きく育ててみたいと思います!

まとめ

 今回は,シルバーリーフ(銀葉)の『ガザニア ビースト』を育ててみました。シルバーリーフの「葉」とスッキリとした花模様と白と黄色の絶妙な色合いの「花」と,とても魅力的な多年草でしたが,残念ながら1年で枯れてしまいました。

 実際育てて,夏越し,冬越しのために必要な対策は分かってきたので,今後機会があったら是非もう一度育成してみたいと思います。