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常緑の白花グランドカバー『アルペンホワイト』の1年間の成長と開花

  今回は常緑のグランドカバー『アルペンホワイト』の紹介です。アルペンホワイトは,キキョウ科カンパニュラ属の常緑多年草で,同じ仲間では『アルペンブルー』,『アルペンピンク』が有名です。その中で『アルペンホワイト』は,毎年4下旬~6月に星形の少し青みががった蕾から,真っ白な星形の花をたくさん咲かせます。

 実際我が家で育ててみると,その繊細そうな見た目とは違って,性質は強く,常緑で冬越しして,ダメージはほぼ無し。夏場も,低木の影になる時間帯があったためか,余裕で常緑で夏越しできました。そして初夏には,真っ白な星形の花をたくさん咲かせてくれました。今回は,とても育てやすい初心者向けの『アルペン・ホワイト』の1年間の成長記録を紹介します。

 

基本情報

種類 草花 常緑多年草
学名 Campanula poscharskyana 'alpen white'
花色
開花時期 4-6月
最大草丈/株幅 20cm/50cm
耐暑性/耐寒性 普通/強

アルペン系の種類

 アルペン系(と勝手に名付けていますが・・)には,メジャーどころでは「アルペンブルー」「アルペンホワイト」「アルペンピンク」があります。

 いずれも,名前と少し色が違っていて,「アルペンブルー」は青というより紫色,「アルペンホワイト」はほぼ白ですが少し青白いです。あた,「アルペンピンク」はピンクというより薄紫色といったところです。また葉色は,アルペンブルー濃い目の緑ですが,アルペンホワイトは黄緑色です。

 今回の記事は「アルペンホワイト」についてです。

↓同じアルペン系の「アルペンブルー」の成長記録はこちらです。

www.papa-niwa.com

植え付け間隔

 複数の株が植え付けるときは,その後の成長も考えて,25-30cm間隔で植え付けるのがおすすめです。

日当たり 

 日当たりを好み,耐寒性はとても高く,耐暑性は真夏の暑さの蒸れには弱く,直射日光は避けたほうがいいです。

水やり

 水は欲しがる性質のようで,鉢植えの場合は「水切れで枯らした」といったケースをよく見ますので,特に夏場の毎日の水やりは必須です。地植えの場合も,真夏で直射日光が当たる場所にある場合は水やりしたほうが無難です。

成長記録

植えた場所

 日当たりの良い,南向きの花壇に植えました。

 ただ花壇の中の場所としては,常緑低木『レウコフィルム』(常緑といっても冬に少し葉を落とす)の下に位置するので,冬を除いて,直射日光が当たりにくい場所ではあります。

2020年5月

 こちらが植えた直後です。園芸店で少し青くて白さが際立つ花姿に惹かれて衝動買いしました。3号ポットの開花苗です。大きさは花茎を入れて15cmくらいでしょうか。

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2020年5月下旬

 開花苗だったので,植えてから2週間くらい花が咲き続けました。

 その後,気温が上がる7月くらいから『アルペンホワイト』は休眠期間に入ります。

2020年9月

 真夏のピークが過ぎたくらいの時期です。耐暑性は普通なので,この年(2020年)の異常な暑さの持ちこたえられるか心配になりましたが,この通り見た目にはノーダメージです。

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アルペンホワイト(2020年9月上旬)

 直射日光が日中の半分以下くらいとなるような植え場所をうまく選んであげることで,きれいな姿で夏越しできるようです。

 小さな葉の新芽が株元に少し見えます。秋から冬にかけて伸びてくるようです。

2021年1月

 真冬になってきました。株の表面側にあった古くて大きい葉は萎れて落ちてきています。秋に生えてきた新しい葉は落ちませんので,葉の生え変わりの時期なのかもしれません。

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アルペンホワイト(2021年1月中旬)

 次は,もう少し日当たりの良いところに植えてある同時期の青花の「アルペンブルー」です。この通り,葉が落ちたりはないので,場所の影響もあるのだと思います。

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同じ花壇の日当たりの良い場所に植えた『アルペンブルー』(2020年12月下旬)

 ちなみにホワイトとブルーの葉色を比較すると,はっきりとホワイトの方が葉色が薄いです。葉色は花色の濃さを反映するのでしょうか。

2021年3月

 春になりました。真冬に古い葉が落ちました,その後新し葉がどんどん成長して,すっかり元気になりました。

 植え付けから1年くらい経過しましたが,1まわり大きくなりました。ただ,同じ常緑のグランドカバーの『ツルハナシノブ』などと比べると,アルペン系はツル性ではないので,あまり横に広がらないというのが特徴かもしれません。

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アルペンホワイト(2021年3月下旬)

2021年5月

 開花シーズンの初夏になってきました。少しずつ花が咲いてきました。

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アルペンホワイト(2021年5月上旬)

 この通りつぼみは少し青白いんですね。花が開くと白くなりますが,少し青みは残る場合があります。

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アルペンホワイト(2021年5月上旬)

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アルペンホワイト(2021年5月上旬)

 さらに5月も中旬になって花数も増えてきました。

 ちなみに隣のピンク紫花は,『宿根バーベナ(テネラ)』です。こちらは『アルペンホワイト』と違って宿根草で,冬に地上部が枯れますが,とても花期が長いおすすめ植物です。 

 白とピンクのコラボが素敵です。

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アルペンホワイト(2021年5月中旬)

 再び『アルペンホワイト』のアップです。

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アルペンホワイト(2021年5月中旬)

 似たような常緑で白花というと,例えば(亜)低木の『宿根イベリス』がありますが,開花時期が1~2か月ずれているのでうまく使い分けられると思います。

 まだまだ次々とつぼみができているので,昨年を基準に考えると,この先1か月くらいは楽しめそうです。


 

まとめ

 今回は常緑のグランドカバー『アルペンホワイト』の成長記録を紹介しました。実際育ててみて,繊細そうな葉や花の雰囲気とは違って,とても強健であることがわかりました。また,ツル性ではないのであまり横に広がり過ぎず,管理しやすいです。

「アルペンホワイト」は,ほかのアルペンブルーやピンクと比べると,あまり園芸店でも見かけないような気もしますが,かなりおすすめですので,見つけたら是非お庭に迎えてあげてみてはいかがでしょうか。