今回は個性的なカラーリーフ『へーべ・アイスイザベラ』の成長記録です。ヘーベはオーストラリアやニュージーランドなどの南半球が原産の半耐寒性常緑低木で,100種類以上の園芸種があり,日本ではカラーリーフとして有名です。
我が家ではそんな「ヘーベ」の中でも斑入りのパープルの葉が美しい『へーべ・アイスイザベラ』を地植えで寄せ植え的に育ててみました。夏の高温多湿に弱いようで1年持たず枯れてしまいましたが,冬の寒さには強く紅葉は見事で魅力もたくさんありましたので,その育成記録を紹介します。
基本情報
種類 | 半耐寒性常緑低木 |
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学名 | hebe Ice Isabella |
葉色 | 紫に白色の斑入り(周年で葉色が変化) |
開花時期 | 5-10月 |
最大樹高 | 60cm |
耐暑性/耐寒性 |
普通/普通 |
ヘーベの育て方
園芸店で多彩なカラーの品種を見かけるヘーベですが,育て方は変わりません。強健なイメージのある「常緑低木」で冬の寒さにには強いのですが,夏の高温多湿が苦手です。
地植えの場合,春植えしても直後の夏に枯れてしまうということになりかねないので,寒い時期の紅葉が楽しめる秋~冬植えがお勧めです。
鉢植えの場合は,夏場の置き場所と水やりをコントロールすれば夏越しは可能だと思います(下記)。
もう少し強健なカラーリーフの小型の常緑低木としては,「コプロスマ」があり,こちらもおすすめです。
日当たり
日当たりを好み,耐寒性はとても高いですが,耐暑性は真夏の暑さの蒸れには弱く,直射日光は避けたほうがいいです。
水やり
地植えの場合は水やりは基本不要ですが,夏場に干上がっている場合はたっぷり水やりします。針植えの場合は水涸れしないように適宜水やりします。ともに土の温度が低い早朝か夕方にやるのがおすすめです。
肥料
春と秋にマグァンプなどの緩効性肥料を施すと成長が良いようです。
成長記録
2021年12月
冬場の園芸店で3号ポットを1つ購入し,家の西側にある花壇に地植えしました。
日中前くらいから比較的良く日が当たる場所ですが,「ヘーベ」はサイズが小さいため,夕方からは日が当たらなくなる場所です。日当たり~半日陰と言った場所でしょうか。
左にあるシルバーリーフは「シルバーレース」という常緑多年草で,色の濃い「ヘーベ・アイスイザベラ」と合わせて寄せ植えっぽくしてみました。今後の成長が楽しみです!
2022年1月
真冬の1月下旬の様子です。寒さに当たり,色もさらに深まり濃い紫色になってさらにカラーリーフとして魅力的になっています。
冬植えなので,根付くのかとか寒さにやられないかとか不安がありましたら,「へーべ・アイスイザベラ」の耐寒性はかなり高いようです。
2022年4月
もうすぐ初夏の4月下旬になりました。廻りの植物も成長して色合いが美しいです。 へーべも新芽が出ていていますが,濃い紫ではなく,薄めの紫に白色の斑が強めにはいった葉模様になっています。
さきほど出てきた「シルバーレース」も大きく成長してます。また黄金葉の低木は『黄金シモツケ』,赤と紫の『ヒューケラ』も近くに植えています。
また,青いポンポンした花を咲かせているのは常緑低木の『セアノサス・パシフィックブルー』,右にあるピンクの花の低木は『ウエストリンギア(バリエガータ)』です。両方とも5年以上育てている「常緑低木」です。
2022年9月
真夏が過ぎ9月になりました。この年の夏は酷暑な上に長かったので(ここ数年ずっとそんな気がしますが。。)嫌な予感がしたのですが,暑さでかなりのダメージを受けしまいまいた。枝先に葉以外が茶色く枯れかけています。。
2023年5月
その復活を信じて次の初夏を迎えましたが,はやりダメージから回復することなく枯れてしまいました。。
廻りの低木「黄金シモツケ」は3年目を迎えてこの年も元気に咲いていますが,『へーべ・アイスイザベラ』は夏の高温・多湿に強くないようです。
今回は,たまたま冬植えでしたが、春植えだと夏を迎えて直ぐ枯れてしまった思います。なのでポジティブに捉えると,晩秋植えにすることで冬場の美しいカラーリーフを楽しむことができたので,良かったと思います。
今後は温度管理のしやすい鉢植えにしても良いのではないかと思っています。
まとめ
今回はカラーリーフの常緑低木『へーべ・アイスイザベラ』を地植えで育ててみました。低木ではありますが高温多湿に強くなく,育成1年で枯れてしまいましたが,一年草扱いで個性的なカラーリーフとして使うのは良いのではないかと思います。
★★★