今回は4季を通じて楽しめる,おすすめの庭木『黄金シモツケ』の成長記録です。
『黄金シモツケ』の特徴は,美しいライムグリーンの葉っぱです。時に蛍光色のように見える黄金葉で,日陰でも周りを明るくしてくれます。また,初夏に咲く輝くようなピンクの花は美しく,冬になれば真っ赤に紅葉と,4季を通じて1年中楽しめます。さらに育成面では,暑さ寒さ両方に強く育てやすいと,とても優秀な庭木(低木)だと思います。唯一の欠点は落葉樹であることくらいでしょうか。。
そんな『黄金シモツケ』ですが,我が家では昨年秋に地植えしました。春前に植え替えしたりしましたが,無事に育って開花,紅葉を見せて,株も倍以上に大きく育ってくれました。
↓ 昨秋に他の宿根草(「黄金シモツケ」は宿根草ではなく低木です)とともに植え付けたときの様子を紹介しています。
基本情報
種類 | 落葉低木 |
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学名 | Spiraea japonica ‘Lime Mound’ |
花色 | ピンク |
開花時期 | 5-6月 |
最大樹高・横張り | 60cm/90cm |
耐暑性/耐寒性 | 普通/強 |
黄金シモツケの種類
黄金シモツケは,バラ科シモツケ属の中の黄金葉の品種です。黄金シモツケだけでも様々な種類があります。代表的なのは次の4つです。
- ライムマウンド(Spiraea japonica ‘Lime Mound’)
ライムグリーンの葉と,初夏に咲く明るいピンクの花が美しい品種です。今回成長記録を紹介するのはこの品種です。
- ホワイトゴールド(Spiraea japonica‘White Gold’)
ライムグリーンの葉は同じですが,輝くような白い花が美しい品種です。こちらの品種も記事の最後の方に出てきます。上の写真だとライムマウンドより暗い葉色に見えますが購入したときの状態によるもので,実際はほぼ同じ色です。
- マジックカーペット(Spiraea japonica f. 'Magic Carpet’)
ライムマウンドに似ていますが,より濃い赤ピンクの花を咲かせます。また,枝の先端の葉が赤く色付き美しいのが特徴です。
- ゴールドフレーム(Spiraea japonica 'Goldflame')
見た目はマジックカーペットと似ていて,赤ピンクの花を咲かせ,枝の先端の葉が赤く色づくのが特徴です。
葉色の変化
黄金シモツケの魅力はその美しい葉色です。
3~4月の新芽が出始める頃は正に「黄金葉」といえる黄色く輝く葉色です。
その後,初夏の5月から10月くらいまでは,美しいライムグリーンの葉色を楽しめます。11~12月頃の気温が下がる頃に真っ赤に紅葉し,その後1~2月は落葉します。
日当たり
日当たりを好むようです。冬は落葉しますが,耐寒性はとても高く防寒の必要もないです。また他の黄金葉の植物と同様,日当たりでは葉は黄色く,日陰よりではライムグリーンになりやすいようです。
水やり
地植えの場合は,季節問わず水やり不要です。
成長記録
2020年9~10月
真夏のピークが過ぎた9月に,「黄金シモツケ ライムマウンド」の3号ポット苗を購入しました。サイズは横幅10cmくらいです。
植え付けはとても日当たりの良い南向きの花壇に地植えしました。
こちらが植え付け直後の様子です。周囲のシルバーリーフのグランドカバーは『ディコンドラ(ダイカンドラ)・シルバーフォールズ』です。ライムグリーンと白の色合いのコントラストがとても気に入ってます。
10月になりました。背後に植えてある,こちらもシルバーリーフの低木『レウコフィルム』が開花し,黄金シモツケと共演です。
2020年12月(紅葉)
12月の上旬になって,葉が少し紅葉してきました。
植えてから3カ月ほど経ちましたが,やっぱり秋植えということで,あまり大きくならないまま冬入りしました。大きさは殆ど変わっておらず横幅10cm強といったところです。
12月下旬になり,もう葉が真っ赤に紅葉しています。
こちらがアップです。本当に真っ赤です。この後,黄色い部分が完全になくなり,さらに赤くなり,その直後くらいに落葉しました。
2021年2月(植え替え)
黄金シモツケは落葉樹なので,紅葉後の1月には葉が完全に落ちます。
おまけに枝が細いので,次の写真で見ても土しか見えず,一瞬「どこに行ったのかな?」とその存在を忘れてしまいます。結構南向きの花壇の目立つところなので,庭に寂しく見えてしまいます(春~秋のカラーリーフは最高なのですが・・)。
ちょうど2月の休眠期間ということもあり,植え替えすることにしました。
こちらが植え替え後です。植えた場所では,西向きの花壇の半日陰スペースです。お気に入りの『カリフォルニア・ライラック(セアノサス)』の木の下辺りに植えています。
2021年3月
真冬空けの植え替えで少し心配でしたが,無事3月中旬頃に新芽がでてきました。
3月になりだいぶ葉っぱが生え揃ってきました。生えたばかり新しい葉は正に『黄金色』と言える,輝くような黄色をしています。
2021年5月(開花)
3月に新芽が出てから,枝葉も伸びて成長し,大きさは横張30cmくらいにはなっています。左の木箱との位置関係から成長ぶりがわかると思います。
そして少し蕾(つぼみ)が出来つつあります。
そして5月中旬になり,ついに開花しました!
ライムマウンドは,花も明るいピンク色でとても美しいです!また,ライムグリーンの葉も負けないくらい美しいです!
さらにアップです。こうしてみると,黄金シモツケの花は小さな花がたくさん集まってできていることが分かります。
2021年6月(白花品種:ホワイトゴールドの植え付け)
花は終わってしまいましたが,明るいライムグリーンの新しい葉が次々と生えてきて,半日陰エリアを明るくしてくれます。
3月の植え替え直後の写真と比べるとはっきりわかりますが,かなり大きくなっていて,樹高30cm,横幅40cmくらいはあります。
だいぶ株も大きくなったので,今年の紅葉は昨年よりスケールアップしそうで,とても楽しみです。
ところで,黄金シモツケがとても気に入ったので,白花の『ホワイト ゴールド』も追加購入しました。
おしべの先端が白く輝いて見えて,とても美しいです!
少し葉色が暗く見えますが,これは購入した店舗での株の状態によるもので,本来は「ライムマウンド」と同じ明るいライムグリーンの葉色です。近いうちに,裏庭のどこかに地植えしたいと思います。
2022年3~4月(ライムゴールドの葉の芽吹き!)
また1年後の春がやってきました。昨年に裏庭の半日陰スペースに植えることにした「ホワイトゴールド」も新しいライムゴールドの葉が出てきました!
続いて西向きの半日陰スペースに植えた「ライムマウンド」もだいぶ葉が生えそろってきています。
この時期に開花が始まったお気に入りの『カリフォルニア・ライラック(セアノサス)』の青花とのコントラストがとても良い感じです。
また,黄金シモツケの手前に,寄せ植え的にシルバーリーフの「シルバーレース」,手前右にカラーリーフの常緑低木「ヘーベ(アイスイザベラ)」を植えてみました。こちらとのコラボも素敵な感じです。
まだ春なので完全に葉が生えそろう前ですが,一年前よりずいぶんと大きくなったように見えます。
2024年5月(開花)
さらに2年が経過しました。毎年開花していますが,どれくらい大きくなったのでしょうか?
縦横ともにボリュームが増えて,高さ50cm,横幅70cm(軽く剪定しているので放置なら横幅1m弱になっていると思います。)くらいに成長しています。花も毎年豪華になっていきます。
今後の成長と開花も楽しみです!
まとめ
今回は4季を通じて楽しめる,おすすめの庭木(落葉低木)『黄金シモツケ』の成長記録を記事にしました。黄金葉の植物は色々ありますが,ここまで明るいライムグリーンの葉を持つ植物は珍しいです。植え替えに強く非常に強健なので,寄せ植えに,生け垣のワンポイントに使える,とてもおすすめの低木です。
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