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常緑の青花グランドカバー『アルペンブルー』株分けして育てた苗の成長と開花-おまけ:アルペンピンク

 今回は常緑のグランドカバー『アルペンブルー』の紹介です。アルペンブルーは,キキョウ科カンパニュラ属の常緑多年草で,初夏に星形の青紫花を株いっぱいに咲かせるくれるのが特徴です。

以前の記事で『アルペンホワイト』の春購入のポット苗の1年の成長記録を紹介しました。今回は,庭の別の場所に植わっていた『アルペンブルー』を,昨秋に株分けして約1年育ててみました。実際に株分けして育ててみて,特にケアすることなく,数度の植え替え(場所のマイナーチェンジ)にも耐え,大きく成長して無事開花させることができました。今回の記事は,成長の様子だけでなくアルペン系を増やして育てたい方の参考になるのではないかと思います。

↓アルペンホワイトの1年間の成長記録はこちらです。

www.papa-niwa.com

 

 基本情報

種類 草花 常緑多年草
学名 Campanula poscharskyana 'alpen blue'
花色 青紫
開花時期 4-6月
最大草丈/株幅 20cm/50cm
耐暑性/耐寒性 普通/強

 

 以下の基本情報は他のアルペン系と同じということで「アルペンホワイト」の記事のほぼ再掲です。

アルペン系の種類

 アルペン系(と勝手に名付けていますが・・)には,メジャーどころでは「アルペンブルー」「アルペンホワイト」「アルペンピンク」があります。

 いずれも,名前と少し色が違っていて,「アルペンブルー」は青というより紫色,「アルペンホワイト」はほぼ白ですが少し青白いです。あた,「アルペンピンク」はピンクというより薄紫色といったところです。また葉色は,アルペンブルーが濃い目の緑ですが,「アルペンホワイト」は黄緑色です。

 今回の記事は「アルペンブルー」についてです。

植え付け間隔

 株を複数植える場合,1年後に大きくなることを見越して25~30cmくらいの間隔で植えるのがおすすめです。下の記事の中で植え付け間隔25cmで植え付けているので写真を参考にしてみてください。

日当たり 

 日当たりを好み,耐寒性はとても高く,耐暑性は真夏の暑さの蒸れには弱く,直射日光は避けたほうがいいです。

水やり

 水は欲しがる性質のようで,鉢植えの場合は「水切れで枯らした」といったケースをよく見ますので,特に夏場の毎日の水やりは必須です。地植えの場合も,真夏で直射日光が当たる場所にある場合は水やりしたほうが無難です。

成長記録

 「アルペンブルー」を増やしてみようと思い立ち,家にもともとあった「アルペンブルー」を株分けして,その株分け*苗を,より目立つ南向きの花壇に植えました。

 「アルペンブルー」は,直射日光には強くないので,ほぼ1日中日が当たる場所なのが少し心配です。背後(南側)に低木(ルリマツリ)が植わっているのですが,夏場に茂って影をつくってくれることを期待します。

*株分け:成長した株をナイフで切ったり,むしったりして,2つ以上の根つきの株に分けることです。

2020年9月(株分け苗の植え付け)

  こちらが株分けした苗を植えつけた直後です。本当にむしっただけのような根つきの苗です。

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アルペンブルー(2020年9月)

 次の写真の左に,以前記事にした1年相「スーパートレニア」がありますが,こちらが株サイズ30cmくらいなので,その小ささがわかると思います。

 「アルペンブルー」の株分け苗の大きさは,高さは2~3cm,奥行き5cm,幅2~3cmといったところでしょうか。

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アルペンブルー(2020年9月)

 右奥に見えるの「ルリマツリ」です。この時期はまだまだ葉が残っているので,直射日光に弱い「アルペンブルー」に影を作ってくれています。

2020年12月

 だいぶ寒くなってきました。いつの間にか,植え付け後に新芽の葉茎が同心円状に広がって形が整ってきました。すっかり「ポット苗」っぽい形になりましたね。

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アルペンブルー(2020年12月下旬)

2021年2月

 真冬になってきました。「アルペンブルー」は耐寒性が強い常緑多年草なので,宿根草のように枯れたようにならず常緑で冬を越すことができます。

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アルペンブルー(2021年2月中旬)

2021年3月

  気温が上がり春になってきました。ちなみに右に植わっているのが,3月末に購入し,追加で隣に植えた開花前の『アルペンピンク』です。株間隔は25cmとしました。

 こうやって見ると,葉色はブルーとピンクで殆ど変わらないですね。

一方,白花の「アルペンホワイト」の葉色は少し薄くて黄緑色です。

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アルペンブルー(左)アルペンピンク(右)を間隔25cmで地植え(2021年3月末)

 このときの大きさは10cmほどです。昨秋(2020年9月)の株分け直後は5cmもなかったので,結構成長しています。3月(2021年)に購入したばかりの『アルペンピンク』と同じくらい大きくなっています。

 

2021年5月(開花)

 開花シーズンになってきました。この時期になると,蕾をたくさん付けた花茎の伸びてきます。

 5月上旬のGW過ぎたあたりから少しずつ開花してきました!

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アルペンブルー(2021年5月上旬)

 隣に植えてある「アルペンピンク」は一足早く開花しました。花色を見ると,ピンクというより薄紫といった方が近いです。

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アルペンピンク(2021年5月上旬)

 このように同じ場所の2株を並べてみると,色の違いが分かりやすいと思います。

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アルペンブルーとアルペンピンク(2021年5月中旬)

 

 5月下旬になり「アルペンブルー」は満開になってきました。アルペンピンクは少しピークが過ぎて,花が落ちてきています。

 だいぶ暖かくなってきたので夏の花の「ルリマツリ」もだいぶ葉が生えてきました。

ちなみにアルペンブルーの左の青花は1年草の「スーパートレニア」,背後の小さな白花は宿根草の「カラミンサ」です。

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アルペンブルーを植えた花壇の様子(2021年5月下旬)

 アップです。株サイズもだいぶ大きくなって横幅25cmくらいになっています。それにしても星形の青花がとても美しいです!

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アルペンブルー(2021年5月下旬)

 このまま5月いっぱいは咲いてくれると思いますが,この後の夏場は直射日光に注意です。背後の『ルリマツリ』が茂って遮光してくれることを期待しています。

 

 株分けした「アルペンブルー」の成長記録は以上です。株分けした苗からでも無事立派に開花まで育てることができました。1株買えばどんどん増やせる,とても丈夫で育てやすい植物だと思います。


 

まとめ

  今回は常緑のグランドカバーとしても使える多年草の「アルペンブルー」について記事にしました。小さな株分けした苗を秋植えして育ててみましたが,常緑で冬越し,初夏に青い星形の花をたくさん咲かせてくれました。とても丈夫で育てやすい初心者向きの植物だと思いますのでおススメです。