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常緑の黄金葉!『ヒペリカム・ゴールドフォーム』の成長と開花!~初夏の花と冬の紅葉も

 今回は常緑のカラーリーフ『ヒペリカム・ゴールド(ゴールデン)フォーム』の紹介です。ヒペリカムはオトギリソウ科の植物で,多年草や低木など様々な種類がありますが,その中でも常緑低木に分類される『ヒペリカム・ゴールドフォーム』は,その黄金葉と季節による色の変化もあり人気の品種です。最近は,園芸店やホームセンターでも良く見かけます。

 実際育ててみて,常緑の葉色が美しく見応えのある黄色い花を咲かせて,しかも丈夫で育てやすくとても優秀な植物だと思いました。また高さも30cm程で,カラーリーフとして花壇のワンポイントや,常緑のグランドカバーとしても使えると思いました。今回はそんな『ヒペリカム・ゴールドフォーム』の1年間の成長記録を紹介します。

↓ヒペリカムの斑入り葉の品種「トリカラー」については,こちらの記事があります。

www.papa-niwa.com

 

 基本情報

種類 常緑低木
学名 Hypericum calycinum 'Goldform' 
花色 黄色
開花時期 6-7月
高さ/横張り 30cm/50cm
耐暑性/耐寒性 強/強

ヒペリカム・ゴールドフォームの葉色の変化

 ヒペリカム・ゴールドフォームは新芽はライムグリーン,日陰ではその色をキープしますが日が当たるところで育てると鮮やかな黄色になります。また,冬に気温が下がると紅葉して茶色っぽい色に変化します。

ヒペリカム・ゴールドフォームの花

 梅雨の時期の6~7月に開花します。花色は黄色です。ゴールドフォームは黄金葉のカラーリーフなので,色が重なって目立ちにくいですが,花自体は3cmくらいと株サイズと比して大きめで存在感があります。

日当たり 

 日当たりを好みますが,半日陰でもよく育ちます。葉色をライムグリーンでキープしたい場合は,むしろ半日陰で育てると良いと思います。耐寒性はとても高く,耐暑性は真夏の暑さの蒸れには弱く,直射日光は避けたほうがいいです。

水やり・肥料

 地植え後に根付くまでの期間は水やりは必要ですが,とても丈夫なのでその後は放任で大丈夫です。肥料も同様の理由で不要です。

成長記録

 裏庭の一角にあるコーナーです。家の北側の真裏にあり,我が家では日当たりも最も悪い場所かもしれません。

2020年10月(植え付け)

 園芸店で3号ポットを購入して植え付けました。蛍光ペンのような明るいライムグリーンのカラーリーフが本当にキレイです。このときの株サイズは横幅約10cmくらいです。

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ヒペリカム(2020年10月上旬)

2021年1月(紅葉)

 植え付け後3カ月経過して冬になりました。10月植え付けなので成長期の暖かい時期を経験していないので,殆どサイズは大きくなっていません。その代わり,葉色が変化して紅葉してきました。色は複雑で表現が難しいですが,強いていうとブラウン系の色でしょうか。

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ヒペリカム(2021年1月中旬)

2021年2月

  こちらは2月中旬の様子です。さらに気温が下がってもう少し紅葉が深まると思ったのですが,あまり変わりませんでした。いずれにしても,寒冷地でなければ落葉はせずに常緑です(当方,南関東です)。

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ヒペリカム(2021年2月中旬)

2021年3月(新芽)

 春になり少し暖かくなってきました。3月下旬頃から新芽ができ始めています!まだまだ小さな生えたての新芽は少し赤みがかっていますね。

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ヒペリカム(2021年3月下旬)

2021年5月

 初夏になりました。葉色が一段と変化して,黄色になってきました。5月になり,だいぶ日が上がってきて,植え場所の日当たりも良くなったからだと思います。

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ヒペリカム(2021年5月上旬)

 株のサイズも成長して,横幅25cmくらいと1まわり大きくなっています。株が大きくなって少し株元も木質化してきて,常緑低木らしくなってきました。

2021年6月(開花)

 梅雨になりました。なかなか外に出ずらい時期ですが,ふと確認すると6月下旬に黄色い花が開花しました!

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ヒペリカム・ゴールドフォームの開花(2021年6月下旬)

 ゴールドフォームは黄金葉のカラーリーフなので,色が重なって目立ちにくいですが,花自体は3cmくらいと存在感があります。中心から長いおしべがたくさん並んでいて見応えもあります。

同じのヒペリカムの斑入り葉の品種「ヒペリカム・トリカラー」との花ともかなり似てますが,より花弁が開いてかわいらしい印象です。

 

2021年7月

 この頃から,周りの雑草が勢いよく伸び始めてきました。ヒペリカムの株サイズもだいぶ大きくなって50cmくらいになっています。株元の古い葉の一部に茶色いシミみたいなものができていて少し気になります。。

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ヒペリカム・ゴールドフォーム(2021年7月中旬)

2021年9月(夏越し後)

 7月から2か月ほど空いてしまいましたが,雑草の勢いがもの凄くて,すっかり陰に隠れてしまっていました。雑草をかき分けてみてみると,しっかり生存していました。

 葉は生えたばかりのようなライムグリーンに見えます。

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ヒペリカム・ゴールドフォーム(2021年9月中旬)

 株は一回り小さく30cmくらいになっていて,おそらく,少し見ない間に古い葉はいつのまにか落ちてしまっていて,新しいライムグリーンの葉が生えてきたのだと思われます。

2021年10月

 雑草の勢力さらに強まって,押され気味に見えます。。ただ見方を変えると,近くに植えた草花が雑草の勢いで消滅したりしていることを考えると,ヒペリカムは生命力は強いようです。やはり多年生が前提の低木に分類されるだけあって,強いのだと思います。

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ヒペリカム・ゴールドフォーム(2021年10月中旬)

2022年4~5月

 そして2回目の春がやってきました。新しい葉が成長してきました。

ヒペリカム・ゴールドフォーム(2022年4月下旬)

 さらに5月下旬には株のサイズも大きくなり,株の横張は50cmくらいに大きくなっています。ちょうど1年前の5月はまだ10cmくらいしかなかったので,かなりの成長です。今年は,グランドカバーとして雑草抑制にも機能してくれそうです!

ヒペリカム・ゴールドフォーム(2022年5月下旬)

ちなみに左下の白花は『ロータス・ブリムストーン』で,右下の青花は『ベロニカ』,その右隣が『セントーレア・ギムノカルパ』です。それぞれ,黄金葉と,白花,青花,シルバーリーフが,良い色の組み合わせになっていると思います。

 

 相変わらずイエローの黄金葉色が美しいし,常緑で2回目の冬を越したということで,今回の成長記録は終わりにしたいと思います。 

まとめ

 今回は,最近人気のカラーリーフ「ヒペリカム・ゴールドフォーム」を地植えして1年間育ててみました。実際育ててみて,常緑の葉の色とその多彩な変化,夏には黄色い素敵な花を咲かせて,しかも丈夫で育てやすと,とても魅力の多い植物だと思いました。また高さも30cmくらいにしか大きくならず,紅葉もする黄色のカラーリーフとして庭のアクセントとして使うだけでなく,常緑のグランドカバーとしても使えることも分かりました。とてもおススメの植物です。