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日陰で育つ!クールな細葉の常緑低木『マホニア コンフューサ』の2年間の成長と開花

今回は,少し渋い常緑低木「マホニア コンフューサ(コンフーサ)」の成長記録についてです。マホニア コンフューサはメギ科 / マホニア属の常緑低木で,クールな細葉が特徴の常緑樹です。性質はとても強く,耐暑性,耐寒性,耐陰性(日陰でも育ちます)いずれにも優れ,冬でも完全に常緑をキープします(常緑樹でも冬に葉を落とすものも多いですが,こちらは葉の減少が全くと言っていいほどありません)。また,花の少ない11月には,黄色の穂状の花を咲かせます。その強健性,常緑性のためか,お店やマンションや植栽に使われるのを見かけます。

我が家では,家の北向きの物置裏というとても日当たりの悪い場所に地植えして育ててますが,日陰でも問題なく成長し常緑,毎年花を咲かせてくれています。

 

基本情報

種類 常緑低木
学名 Mahonia confusa
花色 黄色
開花時期 10-12月
最大樹高 1m
耐暑性/耐寒性 強/強

ヒイラギナンテンとの違い

ヒイラギナンテン(左)とマホニア コンフューサ*別名:ホソバヒイラギナンテン(右)

 葉や花や樹姿が似た植物に「ヒイラギナンテン(柊南天)」があります。それもそのはずで,マホニア コンフューサは,ヒイラギナンテンの園芸種です。ヒイラギナンテンと比べると,葉は狭く柔らかく(薄い),エッジのギザギザはだいぶ浅いです。このため,マホニア コンフューサは,ホソバヒイラギナンテンと呼ばれることもあります。

 一方,「マホニア コンフューサ」と「ホソバヒイラギナンテン」の違いですが,元を辿れば違いはあるのかもしれませんが,差を識別するのは困難なくらい似ているので,同じと考えて困ることはないでしょう。

マホニア コンヒューサの葉

 マホニアコンフューサの葉についてより詳しくですが,新葉は最初は赤の混じった黄色で,その後に黄緑色,時間とともに濃い緑色に変化します。新葉は,一見枯れる前の元気のない葉のようにも見えますが,むしろ成長の証なのでご注意を。マホニア コンフューサの葉は,エッジにギザギザがありますが,葉はそれほど固くないので,触っても痛くありません。そのため,子供が近づく場所でも安心して植えられます。

日当たり・乾燥 

 耐陰性はとても高く,かなりの日陰でも問題なく育ちます(→今回の成長記録)。また,乾燥した場所より適度に湿った場所の方が育成に向くとありますが,乾燥していても問題なく育ちます。一方,日当たりが良いと,葉色が薄くなりがちのため,むしろ日陰に植えた方が本来の濃い緑色の葉を楽しめます。

水やり

 地植えの場合は,植え付け時にたっぷり水やりすれば以降は不要です。

成長記録

2021年3月

地植えしたのは,裏庭の一角にあるコーナーです。家の北側の真裏,さらに木製の物置の裏にあり,我が家では日当たりも最も悪い場所かもしれません。

マホニア コンフューサ(2021年3月中旬)

株のサイズは縦横35cmくらいです。かなりの日陰ですが,耐陰性の高さを発揮してうまく成長してくれるのか?楽しみです。

2021年11月(開花)

 ひと夏越してだいぶ大きくなりました。夏越は,日陰に植えたこともあり,全く問題ありませんでした。秋に伸びてきた新葉がまだ黄緑色です。これから時間をかけて深い緑色に変化します。

マホニア コンフューサ(2021年11月上旬)

株の中をよく観察すると,穂状の蕾を発見!

マホニア コンフューサ(2021年11月上旬)

11月下旬には,黄色の花が咲きました。花穂は1~2つと少々控えめで,その理由としては,1年目の開花だからなのか,または日当たりが極端に悪いからということもあるかもしれません。

マホニア コンフューサ(2021年11月下旬)

2022年5月

翌春になりました。この年も初夏に一斉に,新しい葉茎が成長します。株のサイズも1年で大きくなり,縦横ともに60cmくらいです。

マホニア コンフューサ(2022年5月中旬)

新葉は,生え始めは赤っぽく,徐々に黄色,黄緑,緑,濃い緑と色変えていきます。葉色の変化が楽しめるのも,マホニアコンフューサの特徴だと思います。

マホニア コンフューサ(2022年5月中旬)

2022年11月

開花シーズンになりました。今年も昨年と同じ,株の左の側の枝の先端に蕾が見えます。

マホニア コンフューサ(2022年11月上旬)

 2週間ほど経って,黄色い花が開花しました!ちなみに紛らわしいですが,右に咲いている黄色花は「ツワブキ」です。ツワブキも,この時期咲く日陰に強い常緑多年草です。

マホニア コンフューサ(2022年11月中旬)

アップで見ると,黄色い小さな花が花弁を完全に開くことなく球形を維持したまま集まって咲いているのが分かります。

一般的に穂状の花は,小さい花1つ1つは花弁が開いていることが多いので特徴的な咲き方だと思いました。

マホニア コンフューサ(2022年11月中旬)

2023年3月

初春になりました。

1~2月の真冬の間は,日が当たらない気温の低い厳しい環境で過ごしたはずですが,マホニア コンフューサの耐寒性はとても高いので,問題なく冬を越しできました。

マホニア コンフューサ(2023年3月上旬)

最後に,植え付け時からの2年間経てのサイズの比較をしてみます。

 

マホニア コンフューサの2年間の成長(左:2021年3月,右:2023年3月)

(幅120cmの物置が大きさの参考になるものの遠近の関係で少し写真の見た目とサイズ感がずれますが,)植え付け時に縦横35cm程度の大きさだったのが,2年間で横幅約1m,高さ80cmに成長しました。

 

低木のマホニア コンフューサといっても,2年経つと2廻りくらいの大きなサイズになっていますね。ただ,と言っても成長はゆっくりなので,剪定すれば良い位に好みのサイズにできるので,とても管理しやすいです(まだ一度も剪定してないですが。。)。

という訳で,今回の成長記録は以上です。

まとめ

今回は,クールな細葉が人気の常緑樹「マホニア コンフューサ(コンフーサ)」の成長記録について記事にしました。日の殆ど当たらない場所で2年間育てましたが,しっかり成長し,毎年11月頃に黄色の花を楽しませてくれています。日陰で育つコンパクトな常緑樹としておすすめの植物です。