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斑入りの常緑グランドカバー『ツルニチニチソウ』の2年間の育成記録~春の開花と夏の驚異的な成長・剪定

 今回はツル性のグランドカバーとして代表的な『ツルニチニチソウ』についての記事にしました。 ツルニチニチソウは,属名である『ビンカ(Vinca)』とも呼ばれます。いくつか品種がありますが,葉にクリーム色の斑が入った品種が最もメジャーです。いずれも春に3~4cmの存在感のある紫色の花をたくさん咲かせてくれます。また,常緑多年草なので,花だけでなく周年葉を楽しむことができます。一方,とても丈夫な性質のためか,一旦根付くと,そこからの成長が驚異的で,剪定に手間がかかる植物かもしれまんせん。最近は,園芸店だけでなくホームセンターなどどこでも手に入る人気で育てやすい,つる性グランドカバーです。

 今回は,我が家に2018年春に植えたツルニチニチソウの2年半の成長記録について紹介します。開花の様子や,成長旺盛なツルニチニチソウの剪定による大きさの管理など,参考になれば幸いです。

 

基本情報

種類 草花/多年草
科名/属名 キョウチクトウ科/ビンカ属
学名 vinca
花色
開花時期 3~5月
草丈/横張り 10~30cm/ツルを伸ばし根を下ろして際限なく広がります
耐暑性/耐寒性 強/強

ツルニチニチソウの水やり

  地植えの場合は不要です。

病害虫

  とても強健で害虫もつきません(3年育てて虫は一度も出たことはないです)。

グランドカバーとしての使い方

 植えつけ間もなくこそ,地際の10cmくらいを這うように広がりますが,大きくなってくると高さ30~40cmくらいに高さが出てきます。ボリュームのあるグランドカバーとして,『アベリア』などの低木と合わせていいでしょうし,剪定することで20cm以下くらいにはコントロールできます。

ツルニチニチソウの成長記録

2018年3月

 日中日がよく当たる西向きの花壇に植えました。まだ花壇もなく,土面だけの荒地でした。

www.papa-niwa.com

 

 植えたのは3号ポット×2です。アプローチ沿いの花壇に設置したガーデンアーチの前に植えました。

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ツルニチニチソウ (2018年3月)

 アップするとこんな感じです。手前のピンコロが10cm強なので,横張は10~15cmくらい,高さは5cmくらいです。

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ツルニチニチソウ (2018年3月)

2018年5月

 植えつけ2カ月後の様子です。この通り,根付くまでの成長はそれほどではありませんが,一旦根付くと・・・大変です。。

 ちなみに、ツルニチニチソウの左にある黄色葉は『リシマキア・ヌンムラリア オーレア』です。

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植えつけ直後のツルニチニチソウ

2019年4月

  だいぶ写真さぼってしまいましたが,こちらが約1年後の様子です。初の開花で紫色の花を咲かせてします。

 一番右の開花中の低木は,オーストラリアンローズマリーと呼ばれる『ウエストリンギア』,その左となりの小さなシルバーリーフは『ヘリクリサムコルマ』です。そのさらに左で,ツルニチニチソウの右手にある黄色のふわふわした植物は,今は枯れてしまった『ロータス・ブリムストーン』です。

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ツルニチニチソウ (2020年4月中旬)

  こちらがアップです。角度が分かりにくいですが,2株あわせて横張は1m以上になり,ツルや葉が重なることで高さも30cmくらいになってます。

 それにしてもこの1年での庭の充実ぷりも,振り返ってみると驚異的だったりします。。この写真の一番右の青花の木は,お気に入りの『セアノサス(カリフォルニアライラック)』です。

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ツルニチニチソウ (2020年4月下旬)

2019年12月下旬

 夏場に制御不能なほど伸びてしまったので,剪定した後がこちらです。株自体が大きくなり,根が十分に張っているので,刈り込んでもすぐに大きくなります。

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ツルニチニチソウ (2019年12月)

 ツルニチニチソウは冬でも常緑なのが嬉しいポイントです。少し葉は減りますが,残った葉は美しい斑入り葉を保ったまま冬を越します。

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ツルニチニチソウ (2019年12月)

2020年4月下旬

 植え付けてから約2年が経ち,2回目の開花です。3号ポット2株から2年間でこんなんに大きく結構茂ってきました。2株あわせて横張は1.5m以上になり,ツルや葉が重なることで高さも30~40cmくらいになってます。ツルニチニチソウの紫花と斑入り葉と,他の花とのコントラスが美しいです。この写真の一番右の青い花の庭木は『セアノサス(カリフォルニアライラック)』です。

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ツルニチニチソウ (2020年5月)

 次はアップです。こうやって見ると,斑入り葉と大きさ3~4cmの存在感のある紫色の花の組み合わせが繊細な印象があります。

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ツルニチニチソウの開花(2020年4月)

 が,ツルを伸びしてからの根を下ろすスピードが速く,いつの間にか勢力を広げていきます。よく見ると白花の『スーパーアリッサム』の中にも侵入しているのが分かります。駆逐されないように,根を時々掘り起こして撤去する必要があります。

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ツルニチニチソウ (2020年4月下旬)

2020年5月下旬

 あまりにも勢力を広げて制御不能になってきたので,かなり強めの剪定をすることにしました。次の写真は剪定後です。

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2020年6月

  こちらが剪定して大量に出た『ツルニチニチソウ』のツルや葉です。45リットルの袋がほぼ満杯です。自分の失態で剪定前の写真を忘れたので,この写真から剪定前の姿をご想像ください(笑)

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 剪定でたくさん挿し穂が取れたので,根が付いたものを裏庭の荒地に数本挿してみました。裏庭の雑草地帯で,その生命力の高さを存分に発揮して,雑草に打ち勝って欲しいものです(笑)ちなみに背後のピンク紫の花は『ツツジ』です。

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裏庭に挿し芽したツルニチニチソウ(2020年5月)

2020年7月下旬

 剪定から2カ月しか経っていませんが・・もうこの茂りっぷりです(笑)ツルニチニチソウの夏場の成長は本当に驚異的ですので,ご注意ください。。

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ツルニチニチソウ(2020年7月下旬)

 裏庭に挿し芽したツルニチニチソウも,2週くらいは水遣りをして世話しましたが,1本も枯れることなく,あっという間に根付きました(笑)すごい生命力です。

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裏庭に挿し芽した『ツルニチニチソウ』(2020年7月)

2020年9月中旬

 8月にも剪定したのですが,また伸びてきてしまいました。ただ,今年(2020年)の夏はかなり暑く日差しても強かったので,少し葉焼けしている感はあります。手前のアプローチ側にかなり伸びてきてしまったので,この後,今シーズン2度目の剪定をしました。

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ツルニチニチソウ(2020年9月中旬)

2020年11月中旬

 冬が近づいてきて,夏場のダメージもあるのか古い葉が少し枯れてました。同時に新芽が出ているので葉の入れ替え時期なのかもしれません。昨年(2019年)12月当たりも少し葉が落ちたので季節性の現象かもしれません。

 

 また,1年前に左右に植えていた『ワイヤープランツ』がだいぶ攻め込んできています。少し弱ったのはこれが原因かもと思いながら,将来は時間のみ知るところなので今後も成長を観察していきたいと思います。

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ツルニチニチソウ(2020年11月中旬)

まとめ

 今回は,斑入りのグランドカバー『ツルニチニチソウ』の育成記録について記事にしました。常緑丈夫で育てやすく,春のパープルの花もキレイ,また成長も早いことから,花壇を早く完成させたい初心者向けのグランドカバーだと思います。ホームセンター含めどこでも売られているので,まだの方は試してみてはいかがでしょうか。