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【北向き裏庭の庭づくり⑤】竹の驚異的な成長速度と恐ろしい竹害

 今回は,我が家の北向きの裏庭についてです。昨年(2019年)まで人が立ち入れないような鬱蒼とした場所だったのですが,DIYで雑木を伐採したり大木はネット業者に依頼して伐採・処分したりして,裏庭の整理に目途がついてきました。ようやく人が立ち入れる場所になったということで,前回の記事では,アンティーク調の物置を置いたり,植栽をしたりと,庭づくりに着手した様子をお伝えしました。

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 しかし5月中旬のある雨の空けた晴れの日,裏庭をふと見ると今年もこのお方が。。

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 これを見ると,昨年(2019年)の初夏~夏にかけて,竹と苦闘した日々の記憶が蘇ります。。大げさに聞こえるかもしれませんが,竹害に苦しんだ経験のある方の一部では「悪魔」とさえ呼ばれて恐れられているのがこの「竹」なのです。

 今回の記事では,あまり知られていない竹の恐ろしい性質とその結果である竹害について,我が家の裏庭を実例にご紹介します。

 竹の除草剤を使った駆除についてはこちらの記事で書いています。

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竹の恐ろしい性質

 まず竹の恐ろしさについて整理したいと思います。その前に,この後で出てくる,『竹』と『タケノコ』の違いについて簡単に整理したいと思います。『竹』と『タケノコ』の違いですが,『タケノコ』は竹の若芽です。地表に出たての『タケノコ』は柔らかく食用に供されますが,生えて1カ月ほどで木質化し固くなり『竹』になります。

 次に,竹の恐ろしい性質その1です。

①成長速度がもの凄い

 まずこれです。これは当ブログで扱っている植物や庭木とは,けた違いの成長速度をもっています。

 まず最初にタケノコの存在を確認したのが5月17日の夕方です。初夏にしては暑い最高気温27℃の日に裏庭にでてみると,5cmほどのタケノコを2つ顔を出しているのを発見しました。これから6日後の5月23日に長さを測ってみると,40cmほどになっていました。約1週間で40cmの成長なので,まぁそこまでの成長ではないと感じるかもしれません。

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 しかしその後,急成長します。5月27日昼には97cmとおよそ1mに。さらに翌日の5月28日昼には130cmとなんと1日で30cm以上も成長。さらにその同日5月28日夕方には145cmと,たった5時間で15cmも成長していました。竹の高さ1m付近から急激に成長速度が上がっていることが分かります。

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 これを確認する意味でも,せっかく定点観測したので,グラフにしてみました。竹の高さと,竹を発見した5月17日の昼時点からの経過時間を日にち単位で示しています。

 このように,確かに高さ100cm超えたあたりから急激に伸びているように見えます。100cm越えた後のデータ4点を線形近似すると,成長速度は1日平均35.7cmとなりました。

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 一方で,tenki.jpで過去の天気を調べて,日々の最高気温も並べて示していますが,タケノコを発見した日こそ最高気温27℃でしたが,翌日からは最高気温が20℃を下回る例年よりかなり涼しい日が続き,この間の竹の伸びは緩やかです。その後,竹の高さは測っていないものの,タケノコ発見から7日過ぎたあたりから気温が25℃以上になり,10日経過前後から見られる急激な成長に繋がったようにも見えます。

 つまり,竹の成長が気温が上がったことで促進されるのだとすると,次の図のように,実は,気温が上がった8日目あたりから急激な成長は始まっていたのかもしれません。経過日数5~10日に測長をしなかったのが悔やまれます。。

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竹の高さと地表で確認してからの経過日数の関係

 竹の高さ1mぐらいで成長が加速するのか,気温によって成長が加速するのか,どちらが正しいのかは,今回のデータだけだと残念ながら判断できませんが(どうでもいい??),経過日数10日~15日の間で1日平均35.7cmで急激な成長をしていたのは事実です。

 だいぶ横道に逸れてしまいましたが,,,なぜ竹はこんなに急激に成長できるのでしょうか。それは,この後でてくる竹の本体である『地下茎』に春までエネルギーチャージし,初夏のこの時期にそのエネルギーを爆発させるためです。

 

②どこから生えてくるか分からない

  次の写真は4月に撮影したものです。ツツジが満開でキレイです。また,荒れ地だった斜面にタイムやローズマリーを植えつけて,翌年の春を妄想してワクワクしていたものです。

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北側の裏庭の斜面(2020年4月下旬)

  次が,同じ場所の5月中旬のものです。タイムの花も終わり横に成長し,緑の領域が広がっていますが,それ以上に目立つのが奥の方にある,写真に収まりきらないほど成長した竹です。また,手前のローズマリーの下からもタケノコが生え始めています。

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 他の場所でも続々と無数に,タケノコは生えてきます。。

 アジュガの真下から生えてくる竹・・・。

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 伐採して暫く経った切り株の下から生えてくる竹・・・。

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  直径10cmもある切り株なのでそれなりに根は張っているはずですが,それでも生えてきています。。伐採してから数年は経っているので,根が腐ってきて竹の地下茎の侵入を許したのか,地下茎の成長力がすごいのか分かりませんが。。。その両方かもしれません。

 なんでこんなランダムにタケノコがいろいろな場所からでてくるのか?これは,竹の地下茎が地中(深さ:0~1mくらい)を張り巡らされていて,その地下茎からタケノコが生えてきているためです。

 それでは地下茎がどういったものなのか?確認するために,掘り起こしてみました。ときどき行き場を失った地下茎が地表にでていることがあります。この状態だと掘り起こしやすいので,竹の駆除もかねて掘り起こしてみました(本格的な竹の駆除は除草剤を使って実施します。次回の記事で書きたいと思います。)。このように地表に出た地下茎は,地上部と同じように緑色をしています。

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 この地下茎を掘り起こす際,以前紹介させて頂いた『バチツル』が大活躍します。スコップですと,まったく歯が立たない根が張った土面でも,どんどん掘り進めることができます。いくらでも掘り進めることはできますが,掘り過ぎると裏庭の地面がデコボコになってしまうので,ある程度掘り起こした段階で諦めて,地下茎を切断しました。

 それがこちらの写真です。地下茎は地中の中でもは黄色というか薄茶色というか,普通の庭木の根っこと同じ色をしています。

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 地下茎の節から根がでています。これこそが本当の『竹の根』です。この『竹の根』で春まで栄養を吸収し,初夏にそのエネルギーをタケノコの成長のために一気に消費します。

 この地下茎の成長ですが,1年でなんと8mも伸びるとも言われています。この驚異的な成長力を持って地下茎が地中に張り巡らされるため, どこからは生えてくるか読めません。

 

③切っても翌年生えてくる

 竹の本体は地下茎です。仮に地表に出たタケノコを切っても、庭木で言うところの枝を切ったに過ぎないです。これをイメージしやすいように,タケノコと地下茎が連結されている部分を実物で確認してみます。

 今度は『タケノコ付きの地下茎』を見てみたいということで,作業がしやすそうな平な場所で,かつ根が浅く掘り起こしやすそうなタケノコを選んで,掘り起こしてみました。

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 実際掘り起こしてみると,横に伸びた地下茎からタケノコがニョキっと伸びているのが分かります。このような地下茎が地面に張り巡らされていて,1mくらいの間隔でタケノコがときどき出てきます。変なたとえですが,魚の骨の背骨が地下茎で,小骨がタケノコのようなイメージです。タケノコだけ切っても焼け石に水で,竹を枯らすことはできないのが,なんとなく分かるのではないでしょうか。逆に言うと,本体である地下茎を何とかしない限り,タケノコをだけ切っても,竹の成長は止まりません。

 という訳で,竹を根絶するには,文字通り竹の本体である地下茎をなんとかしないといけないということになります。 

④蚊に刺されまくる

 これは竹そのものではないですが,意外に見落としがちな非常にやっかいな問題です。

 タケノコが生えてくるのは,ちょうど蚊が発生し始める初夏の頃です。昨年は竹対策の動きだしが遅く,6月下旬くらい処分の検討したのですが,まず梅雨がはじまっていて(2019年は歴代稀に見る梅雨の長さでした)作業効率に支障がでたのと,梅雨の湿度の高さで蚊が大量に発生しました。竹藪は,鬱蒼としているのでなおさら蚊が発生しやすい環境です。

 竹の作業時はいつも,大量の蚊にまとわれつかれながら作業をして,作業後にダッシュで立ち去る,というとても大変な作業でした。じっくり作業できればはかどるのですが,そうもいきません。

 そのため作業前には,蚊専用の殺虫剤が欠かせません。

 蚊に邪魔をされないためのもう1つのポイントは,蚊の発生がピークになるタケノコが成長しきる前に,駆除作業を進めることです。こうすることで様々なメリットがあります。これについては次回に記事で書いていきたいと思います。

竹害~竹を放っておくと~

  ここまで竹の恐ろしい性質について書いてきましたが,竹を処分しないでそのまま放置すると何が起こるか,大体想像がつくのではないでしょうか。

 竹を放置すると,せっかく庭づくりをしても,竹藪になってしまいます。また,普通の庭木であれば伐採すれば終わりですが,竹の場合,本体の地下茎を枯らさない限り,翌年にはさらに勢力を増して生えてきます。そして,伐採作業は無駄になり,結局は竹藪になってしまいます。さらに極端ケースでは,家の中にまで侵入して床から竹が生えてきた,なんていう笑えない話しもあるようです。

 

 つまり,竹を放置すると庭づくりどころではなくなってしまいます。そこで忍びない気持ちもあるのですが,昨年から竹を地下茎から枯らす作業に着手しています。昨年は,初年度で慣れないところもあったので,今年も竹が生えてしまいしたが,2020年の今年は徹底的に竹を枯らす予定です。

 すでに長くなってしまったので,竹の処分については次回書いていきたいと思います。 

 *ちなみに我が家の裏庭に侵入している竹の大元ですが,隣家の裏庭を挟んでとなりにある竹林です。隣家が半空き家状態になっていて,隣家の裏庭は既に竹林になっています。その竹林化した隣家の竹が,我が家に襲ってきているという状況です。本来,隣家に苦情を言ってもいいのですが,言っても状況が改善されず,自分で対処しているという状況です。

まとめ

  今回は,我が家の裏庭に生えた竹を実例に,竹の恐ろしい性質と竹害について,ご紹介しました。既に,具体的な竹の駆除に取り掛かっていますので,次回の記事で詳しく書いていきたいと思います。