パパの手間いらず庭づくり+

庭づくりとガーデニング ときどき園芸雑貨 たまに庭遊び

真夏に咲く黄色花!小花のヒマワリ『ヘリアンサス・レモンクイーン』の2年間の成長と開花~小さな苗から縦横1.5mに驚異的な成長!

 今回は,花の少ない真夏に長く開花する,大型の宿根草『ヘリアンサス・レモンクリーン』です。ヘリアンサス(helianthus)とは「ヒマワリ」の学名で,今回のレモンクイーンもヒマワリの仲間です。ヒマワリと同じく花は黄色で、株も大きく成長しますが,花色はやや薄い黄色で小ぶりの花をたくさん咲かせ,葉もヒマワリより小さく,より繊細でガーデニング向きな印象です。とにかく強健で耐暑性・耐寒性ともに高いのに加えて,宿根草なので冬越し可能(地上部は枯れます)です。とても大きくなるので,広いスペースの庭か花壇の後方に植えるのがおすすめです。

我が家では,2020年に「ヘリアンサス」を地植えしました。最初はひょろひょろの小さな3号ポット苗だったのですが,毎年開花し,2年間で(途中に植え替えもはさみながら・・),高さ,横幅ともに1.5mと超巨大に成長しました!

 

基本情報

種類 草花 ー 多年草 ー 宿根草
学名 Helianthus ‘Lemon Queen’
花色 黄色
開花時期 7-10月
最大横幅/草丈 1m/1.5m
耐暑性/耐寒性 強/強

ヒマワリの仲間

ヘリアンサス・レモンクイーンは,ヒマワリ(学名:helianthus annuus,通名:sunflower)の仲間です。一方,1年草のヒマワリと違って,花は薄い黄色で,花のサイズは5cm程度とコンパクトです。また,開花期は花芽をいくつもつけ,一度にたくさん開花します。また,葉の形もやや細長くて小さく,繊細な印象を与えます。

日当たり 

 ヒマワリの仲間なので,非常に耐暑性が高く,強い西日に当たっても問題なく生育します。また,夏の花ですが耐寒性も強く,比較的容易に冬越します(宿根草なので地上部は枯れる)。

水やり

 地植えの場合,根付いてからの水やり不要です。乾燥,過湿にも強い印象です。株が大きく育つので,株元が乾燥しにくいという理由もあると思います。

増やし方

 とても生命力が強く,株分けや挿し木で簡単に増やすことができます。発根させたら土に植えて,1~2週間水やりすれば簡単に根付きます。

成長記録

 今回の成長記録は少しイレギュラーです。1年目は,西向きの花壇後方のフェンス際に地植えしました。開花を確認し,2年目の春に,よりスペースの広い北向きの裏庭に植え替えました。

2020年7月

 まずこちらが家の西向きの花壇の後方のフェンス前に地植えしたときの様子です。

一般的に夏場の宿根草の植え付けはお勧めできないですが,それほど直射日光も厳しくない場所なのと,そもそも耐暑性が高い植物ということで,地植えすることにしました。

f:id:enoshima07:20200928234926j:plain

ヘリアンサス・レモンクイーン(2020年7月中旬)

 3号ポット苗なので,大きさは高さ25cm横幅10cmくらいとまだ小さいです。

f:id:enoshima07:20200928235253j:plain

ヘリアンサス・レモンクイーン(2020年6月下旬)

2020年8月

8月中旬の1年で一番暑い時期になりました。分岐する茎もでてきて,少し大きくなりました。

それにしてもさすがヒマワリの仲間,植え付け間もない真夏の酷暑でも全然大丈夫そうです。が,バッタか何かにかじられて葉がギザギザになってしまっています。。

f:id:enoshima07:20200928235323j:plain

ヘリアンサス・レモンクイーン(2020年8月中旬)

2020年9~10月(1年目の開花)

一番暑い時期を過ぎた頃に,ようやく初の開花です!小さな苗の状態で植え付けたためか,通常の開花期(7~10月)より遅い開花となったようです。

f:id:enoshima07:20200928235134j:plain

ヘリアンサス・レモンクイーン(2020年9月上旬)

9月下旬には花数も増えてきました。

f:id:enoshima07:20200928235100j:plain

ヘリアンサス・レモンクイーン(2020年9月下旬)

10月上旬になっても咲いています。花期は比較的長いようです。薄めの黄色の花が上品で良い雰囲気です。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2020年10月上旬)

この年は10月中旬まで花が咲きました。花期は2か月程度といったところです。

2021年4月

 無事冬越して,新芽がでてきました。前の年の生育っぷりからすると,フェンス際でこのまま大きくするのは窮屈そうと思い,スペースのある裏庭に植え替えることにしました。

 

 植え替えたあとの様子がこちらです。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2021年4月下旬)

 株を雑に掘り上げて根を傷つけてしまったこともあり,植え付け後は何度か水の吸い上げの不十分で少し萎れたりしました。が,その度に水やりしたことで,なんとか根付かせることができました。

2021年5~6月

 初夏になりました。すっかり根付いて縦に伸びて成長しています。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2021年5月中旬)

6月になると葉茎がいくつかに分岐してきて,ややボリュームも出てきました。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2021年6月中旬)

ちなみに左下に見えるピンク花は宿根草の「ガウラ・グレース」(あまり大きくならないコンパクトガウラの仲間)です。

 

 6月下旬にはが出来始めてきました。最初の年は7月植えだったので,開花時期が遅めでしたが,今年は2年目なので開花のサイクルが正常に戻って来たようです。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2021年6月下旬)

2021年7~8月(2年目の開花)

 7月中旬になり2年目の開花です!改めて少し薄めの黄色の花が素敵です!また株のサイズもだいぶ大きくなり,高さ80cm横幅50cm位ほどになっています。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2021年7月中旬)

 

真夏が過ぎた8月下旬頃になりました。

開花は続いているのですが,周囲の雑草が伸びきりヘリアンサスに絡まって,残念な見た目になっています。。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2021年8月下旬)

この年は,このまま9月中旬頃まで開花が続きました。開花期間は2カ月半といったところです。

2022年4月

 2回目の冬を越しました。”夏の花”というと,どうしても耐寒性が弱いように思ってしまいがちですが,「ヘリアンサス」はとても耐寒性が高いようです。

そして,今年の春の4月上旬頃,株元に新芽が出てきました!

ヘリアンサス・レモンクイーン(2022年4月上旬)

 半月ほど経つと新芽も大きくなってきました。1年前はひょろひょろの1本の茎だったことを考えると,「これ,全部ヘリアンサス?」と思うほど,たくさん芽が出て来ています。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2022年4月中旬)

2022年5月(巨大化!)

5月に入ると,ますます大きくなってきました。測ってみると,この時点で既に横幅は60cm以上あります。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2022年5月上旬)

 

6月に入ると,茎が伸びてさらにボリュームがでてきました。勇み足で一輪だけ花が咲いています。

この株のボリュームだと,今年の夏の開花本番は期待できそうです!

ヘリアンサス・レモンクイーン(2022年6月上旬)

2022年7月(3年目の開花)

7月になってから,縦に急激に伸び始めます。高さ1m横幅も1m以上あります。

そして開花期に入って,花数が増えてきました!

ヘリアンサス・レモンクイーン(2022年7月中旬)

たくさん蕾が見えるので,ここから開花ラッシュが続きそうです!

ヘリアンサス・レモンクイーン(2022年7月下旬)

2022年8月

一番暑い8月中旬になりました。益々大きくなり,縦横とも1.5mくらいあります。

昨年の4月にヒョロヒョロの1本苗をこの場所に植え替えたことを考えると,驚異的な成長です。。

ヘリアンサス・レモンクイーン(2022年8月中旬)

相変わらず裏にの雑草の勢いが凄まじいですが,,今年は株が大きく育ったためか,雑草にも打ち勝って元気に咲いてくれています。昨年同時期よりはみっともなくて良かったです(笑)

ヘリアンサス・レモンクイーン(2022年8月中旬)

今後,昨年同様に9月中旬頃まで開花してくれると思います。

さすがヒマワリの仲間だけあって,花の少ない7~9月に暑さに負けず開花し,ほぼ放置管理で育ってくれる「ヘリアンサス」はとても優秀です。

という訳で今回の2年強に亘る成長記録は終了です。

まとめ

 今回は,夏を代表する大型の宿根草『ヘリアンサス・レモンクイーン』について記事にしました。植え替えなどしながら2年以上育ててきましたが,小さな苗から1.5mくらいまで大きく株が成長し,たくさんの黄花を咲かせてくれました。以降も,とにかく強健で,放置管理で衰えることなく毎年夏に満開の花を見せてくれています。花の少ない7~9月の酷暑に耐えられる宿根草,広いスペースを埋められる大型の宿根草を植栽したい場合に絶対おすすめな植物です。

実際育てたオススメ度

★★★★★