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ローズマリー モーツァルトブルーの3年間の成長記録と開花~『最も濃い青』と言われる花色も検証!

 今回はハーブを代表する『ローズマリー』について記事にしてみました。

 『ローズマリー』は,特徴的な爽快な香りで料理にも多用されますが,庭木としても,常緑・丈夫でコンパクトに収まり(30cm(這性)/60cm(半這性)/1~1.5m(立性)と選べます),とても育てやすい常緑低木です。また,高密度に咲く小さな青紫の花がとても美しく,花期が長いのも嬉しい特徴です。花色は種類によって,青花以外に,紫,ピンク,白などバリエーションが豊富です。

 我が家で育てている半這性のローズマリー『モーツァルトブルー』は最も濃いブルーの花を咲かせると言われている品種です。今回は,このモーツァルトブルーの成長記録と1年半かけてようやく咲いた開花の様子と,さらに『最も濃い青』言われる花色についても他の青花の植物と比較して検証してみましたのでご紹介します。

 

基本情報

種類 常緑低木
Rosemary mozart blue
花色

青(他,紫,ピンク,白 など)

開花時期 10~6月(4季咲き)
最大樹高

60cm(半這性のため)

耐暑性/耐寒性 普通/強(耐寒温度-10℃)

ローズマリーの種類

 樹形によって,這性(30cm),半這性(60cm),立性(1~1.5m)に分類されます。これらの大まかな使い分けとしては、這性は常緑のグランドカバー(こちらの記事でも紹介)として使ったり,花壇から垂らしたりして使うのがおすすめです。半這性は,グランドカバーや花壇の前方の低木として使い易いと思います。立性は,垣根や庭木として使うのがおすすめかと思います。

 それぞれの品種で,特に園芸店などで良く見かける代表的なものは次になります(本当に種類がたくさんあるのでほんの一部です)。

  • 這性:プロストラータス,ダンシングウォーター
  • 半這性:モーツァルトブルー,フォタブルー,ディーブブルー
  • 立性:マリンブルー,トスカナブルー

成長記録

2019年3月上旬

 3号ポットを9株も購入し,①南側の庭に4株,②南西側にあるシンボルツリーのシマトネリコ下の5株と,二か所に地植えしました。苗のサイズはこの時点で10cmほどです。

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2019年10月(7カ月後)

 夏を越して,株がかなり大きく成長しました(このエリアの植えた4つのうち,3株が写っています)。株元の幹の太さは最初は2~3mmしかなかったのが,木質化1cmくらいに太くなりました。また,写真だと分かりずらいですが,10cmポットだったのが,高さ:40×幅:40cmくらいにはなりました。35~40cm間隔で植えつけましたが,もう株同士が重なっています。

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南庭のフェンス際のローズマリーモーツァルトブルー(2019年10月)

  次は,シンボルツリーのシマトネリコ下のモーツァルトブルーです。幹の太さは5mm位と南庭より少し細く育ちが良くないでしょうか。サイズは南側より一回り小さく,高さ:30×幅:30cmくらいです。日照は悪くないので,土質がいまいちなせいだと思っています(新築の外構工事のときに,業者がなぜか黒土を入れていた)。 

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 それにしても,「モーツァルトブルーは花が咲くまで時間がかかる」と聞いたことがありますが,本当にちっとも咲いてくれません。。早く濃い青紫の花を咲かせて欲しいものです。

2020年4月(1年後)

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ローズマリーモーツァルトブルー(2020/4)

 地植えしてから一年がたちましたが,南庭に植えた株一つで,ようやく2輪だけ開花しました!ただし,実はこれは苗の状態で元々咲いて部分ですので,我が家で成長してできた花芽ではないのです。。

 結局春の開花はこの2輪だけでした。小さい挿し木苗からですと,1年経っても新芽から花は出てくれないようです。

2020年7月(1年3カ月後)

 夏場になりかなり旺盛に成長し,枝からさらに新芽がでて枝となり,かなり大きくなってきました。樹高も一番高いところだと50cmくらい,フェンスの高さ(60cm)くらいあります。どの株も植え付け間隔(35~45cm)より大きくなって,境目が分からなくなっています。蒸れ防止のため,この後少し剪定をしました。

 ちなみに左手間の細かい葉の植物は同じハーブの『タイム』です。

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モーツァルトブルー(2020年7月)

 シンボルツリー下も茂ってきました。一緒に植わっている『アベリア ホープレイズ』と,シルバーリーフの『ヘリクリサム コルマ』とのコラボも様になってきました。

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シンボルツリーのシマトネリコ下のモーツァルトブル―(2020年10月)

 しかし・・・どちらも大きくなったのですが,開花の気配がありません。。4季咲きなのでいつ咲いてもおかしくないのですが。。。

2020年10月(1年半後)

 10cmほどの3号ポットを地植えしてから1.5年が経過・・・秋も深まり,ようやく部分的に咲いてくれました!

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モーツァルトブルー(2020年10月)

 実際,咲いている部位を見てみると,成長した太い枝の先端,あるいはそこから分岐した枝の先端で咲いているようです。

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モーツァルトブルー(2020年10月)

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モーツァルトブルー(2020年10月)


  こちらはシンボルツリー下です。こちらもポツポツとではありますが,枝先に花が付き始めました。一緒に植わっている『アベリア ホープレイズ』と,シルバーリーフの『ヘリクリサム コルマ』もかなり成長しています。

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シンボルツリーのシマトネリコ下のモーツァルトブルー(2020年10月)

 

  次に,『モーツァルトブルー』の花の青の濃さを検証してみます。

 まず,隣に植わっている同じ青花の『ルリマツリ』と比べてみました。こうしてみると,青色の濃さは殆ど変わらないように見えます。写真の写り方もありますが,モーツァルトブルーの方がやや色が濃く,紫寄りでしょうか。

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モーツァルトブルーと『ルリマツリ』(2020年10月)

 こちらは我が家の『和風エリア』に植えている,同じく半這性で青花のローズマリー『フォタブルー(Fota Blue)』です。こちらも濃い青で有名ですが,これは両者殆ど見分けが付きません。。強いて言うなら,フォタブルーが若干,紫がかっているでしょうか?(写真では分からず,実際に見た印象です。)

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フォタブルー(Fota Blue)(2020年10月)

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フォタブルー(Fota Blue)のアップ(2020年10月)

 改めて別の角度のモーツァルトブルーのアップを見ると,結構濃く見える気もしますがなんとも言えませんね(笑)

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モーツァルトブルー(2020年10月)

2021年2月(1年9カ月後)

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モーツァルトブルー(2021年2月下旬)

 2月下旬の春の兆しが見えてきた頃,ようやくモーツァルトブルーが満開になってきました。ここまで来るのに,約2年弱かかりました。。

 ようやく花が咲いてくれたということで今後のさらなる満開に期待するとともに,花色(青の濃さ)も注目して育てていこうと思います。

2022年3月(2年10カ月後)

 植え付けからおよそ3年が経過しました。春先から開花し,かなり花付きが良くなっています!

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ローズマリー・モーツァルトブルー(2022年3月上旬)

 1本の枝に溢れんばかりに花がついています。注目していた花色の青の濃さも,昨年より増してきたように見えます。

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ローズマリー・モーツァルトブルー(2022年3月上旬)

 左手に植わっている這性の「ローズマリー・プロストラータス」の水色花とのコラボが素敵です。

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ローズマリー・モーツァルトブルー(右)と,這性のローズマリー・プロストラータス(左)(2022年3月上旬)

 


モーツァルトブルー・ローズマリー(半匍匐性)/ハーブの苗 9cmポット

ローズマリー/フォタブルー 9.0cmポット 1本【1年間枯れ保証】【ハーブ】

まとめ

 今回は,ローズマリーの中で最も濃い青花と言われる,『モーツァルトブルー』の成長記録と開花情報について記事にしてみました。実際に育成してみて,次のようなことが分かりました。

  • 苗からの育成(春植え)だと,新芽が開花するまで1年半ほどかかる
  • 花が咲くのは,成長した太い枝の先端から
  •  モーツァルトブルーの青は『ルリマツリ』と同じくらい。確かにローズマリーの中で最も濃い青花の品種の1つ

  参考になれば幸いです。やはり半這性というのはグランドカバーとしても適度に高さがでるので使い易いですし,花期の長い青花も美しい,ハーブの実用性もあるとおすすめですので是非育ててみて下さい。

 

 青花を咲かせる植物については,こちらの記事もあります。

www.papa-niwa.com