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冬に落葉しない!コンパクト・丈夫で育てやすい『常緑ブルーベリー(インディゴブルー)』の成長記録

 今回は常緑のブルーベリー(インディゴブルー)の成長記録です。ブルーベリーと言えば,ほんのり甘くて風味の良い「実」ですが,冬には落葉するので鑑賞するには少し寂しい見た目になります。

 今回育てた『常緑ブルーベリー(インディゴブルー)』は,その名の通り冬も落葉せず常緑,その葉は青みがかった緑色のエメラルドグリーンで美しく,秋には赤く紅葉し,1年を通して美しい葉と色の変化を楽しめます。実は,通常の落葉性のブルーベリーより小ぶりですが,自家結実性があるので1株でも実をつけることができます。今回はそんな『常緑ブルーベリー(インディゴブルー)』を鉢植えでほぼ放置管理で育ててみました。

 

基本情報

種類 ツツジ科 常緑低木
学名 blueberry 'indigo blue'
葉色 エメラルドグリーン
開花時期 3-5月
実の収穫時期 7-8月
最大樹高 1m
耐暑性/耐寒性 強/強

常緑ブルーベリーの育て方

 植え付けは鉢植えでも地植えどちらも行けます。非常に強健なので,ちょっとした水涸れなら耐えるので,鉢植えでも安心して育てることができます。また,葉が落葉せず,周年で常緑のエメラルドグリーンの葉(と冬の紅葉)が美しいので,地植えにして低めの生け垣,またはグランドカバーとしても使うことができます。 

常緑ブルーベリーの実

 常緑ブルーベリーの実は,通常のブルーベリーの実と比べると1廻り小さいです。味は,ほんのり甘く風味が良いですが,やはり実が小さい。好みに依りますが,一般的なブルーベリーと比べると食べ応えとしては少し物足りないかもしれません。

日当たり 

 日当たりを好みます。耐暑性が非常に高いので直射日光が当たるような場所でも問題なく育ちます。気温は,真夏の暑さと冬の寒さ両方に強く,とても強健な性質なので,避暑,防寒などの特別な対策は必要ありません。

水やり

 乾燥に強いので,地植えの場合は植え付け後根付いたら水やりは不要です。鉢植えでも,ある程度の鉢のサイズなら(6号以上などある程度土が多ければ)かなりの乾燥に耐えます。また,梅雨の季節などで雨が続いても,根腐れするなど弱ることはありません。乾燥,多湿ともに強く強健です。

病害虫

 病気に強く虫は全くと言っていいほどつきませんので,病害虫対策は不要です。この後に紹介する成長記録でも,2年間何も対策せずでしたが,病害虫被害は全くありませんでした。「実」は,鳥類に狙われる可能性があるとは思うので(今のところ経験はないですが),被害があったら適宜鳥よけを設置するなど対策すればよいと思います。

成長記録

2022年3月

 3号ポットの『常緑ブルーベリー(インディゴブルー)』を6号ポットに植え替えて,南向きの庭の一角にある日当たり場所に置きました。

常緑ブルーベリー(2022年3月中旬)

 少し元気がないように見えますが,実は購入時の3号ポットのまま水やりも殆どせず放置していたので,少し株が弱ってしまっています。これから新芽の出る春本番で6号ポットに移し替えたので,これからの復活と成長に期待です。

2022年4月(開花)

 初夏の兆しも感じる4月下旬になりました。 新芽も出て来て,早くもすっかり復活してきています。

常緑ブルーベリー(2022年4月下旬)

 

 そしてこの時期,スズランにも似た釣り鐘状の白い花がたくさん開花しました!花後の7~8月の夏場に実ができるので,初めての収穫が楽しみです。

 

常緑ブルーベリー(2022年4月下旬)

2022年6月

 6月になりました。エメラルドグリーンの葉が生えそろってきていて、樹形も整ってきました。

常緑ブルーベリー(2022年6月上旬)

 

花が咲いていた部分を確認すると,早くも薄緑の実ができ始めています。

 

常緑ブルーベリー(2022年6月上旬)

2022年8月(1度目の実の収穫期)

 本格的に暑くなってきた8月上旬,この時期が『常緑ブルーベリー(インディゴブルー)』の実の収穫期です。

常緑ブルーベリー(2022年8月上旬)

6月頃は薄緑で青々としていた実も,徐々に赤みを帯びて,その後に濃い紫色に変化して熟していきます。

 

常緑ブルーベリー(2022年8月上旬)

 たくさん実が生っていたものの,時期を逃してだいぶ鉢の中に落ちてしまっていたのですが,この年はまずは味見ということで10数個ほどを収穫してみました。

洗ってそのまま食べてみましたが,味はほんのり甘く風味が良くて美味しかったです!

常緑ブルーベリー(2022年8月上旬)

2022年12月(紅葉)

 年末になり6号鉢に植え替えてからは初めての冬を迎えました。一般的なブルーベリーならもう葉は一枚も残っていない落葉期ですが,常緑ブルーベリーは殆ど葉を落とさず常緑で,常緑と言いながら寒さに当たって葉色はやや紅葉していて色の変化も楽しめます!

常緑ブルーベリー(2022年12月下旬)

2023年4月

 無事に冬も越して4月上旬です。新芽もだいぶ出て来て,エメラルドグリーンの葉が美しいです。

常緑ブルーベリー(2023年4月上旬)

 既に蕾が出来始めていてそろそろ開花の時期ですが,2年目の春は開花の撮影のタイミングを逃してしまいました。。(開花の様子は1年目の4月下旬の様子をご覧ください。)

2023年7月

 7月上旬の様子です。花後に実がたくさん生り,少し熟してピンク色になっています。

 こうやって全体を見ると,植え付け時と比べてずいぶんと株が大きくなっています。大きさは,高さ30cm,横幅45cmくらいです。

常緑ブルーベリー(2023年7月上旬)

2023年8月(2度目の実の収穫期)

 8月になり2回目の収穫期がやってきました。こちらは8月上旬の様子です。まだ熟しきっていない赤い実が目立ちます。

常緑ブルーベリー(2023年8月上旬)

 こちらは約半月後の8月中~下旬の様子です。だいぶ濃い紫色の実が増えてきたので,この段階で収穫することにしました。

 

常緑ブルーベリー(2023年8月中旬)

 昨年は期を逃してだいぶ落としてしまったのと,少し熟し過ぎた感がありましたが,今回はハリのある美味しそうなブルーベリーの実が穫れました。

 

常緑ブルーベリー(2023年8月中旬)

洗ってそのまま食べてみましたが,しっかりとブルーベリーの風味を感じられて,ほんのり甘く,穫れたて新鮮で美味しかったです!

 実の収穫はもちろん,周年で常緑の葉を楽しめ,しかも非常に丈夫で育てやすいので,これからも長く育てて行こうと思います。・・・という訳で今回の成長記録は以上です。

 

 

まとめ

 今回は珍しい常緑のブルーベリーの品種「インディゴブルー」を育ててみました。実際育ててみて,ブルーベリーの実の収穫はもちろん,エメラルグリーの葉は常緑で美しく紅葉もするなど鑑賞価値が高く,しかもとても強健で育てやすかったです。魅力の多い,とてもおすすめの常緑低木です。