今回は家庭菜園ネタです。昨年は定番の「ミニトマト」を栽培してみましたが,今回も初心者向きの野菜「リーフレタス(フリルレタス)」を花が咲くまで長く育ててみました。「リーフレタス」は,苗から育てるのが一般的で,ミニトマト同様に栽培が容易で,収穫すればサラダに炒め物に大活躍の野菜です。
今回の記事では,少し分かりにくいレタスの分類について簡単にまとめた後,リーフレタスの育成記録と収穫の様子,さらに「とう立ち」後の開花の様子について紹介します。収穫では,外葉から少しずつ収穫する「かきとり収穫」をすることで,長期間レタスの栽培と収穫を楽しむことができました。ミニトマトで必要な,誘引やわき目の処理なども不要で,とても初心者向きの野菜だと思います。
リーフレタスの基本情報
種類 | 草花-1年草 |
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学名 | Lettuce |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 6-7月 |
最大草丈/株幅 | 1.5m/50cm |
耐暑性/耐寒性 | 普通/弱 |
レタスの分類
まずレタスの種類を整理してみました。
レタスは,キク科アキノノゲシ属の一年草(草花)です。次にレタスは形で分類されて,スーパーで売っている球形の「玉レタス」と,葉が束になった「葉レタス(リーフレタス)」に分けられます。
リーフレタスの中には,「サニーレタス」「グリーンリーフ」「フリルレタス」などの品種が含まれます。
リーフレタスとサニーレタスの違い
上の図から分かりますが,「葉レタス=リーフレタス」がより広い概念の言葉で,「リーフレタス」の1品種が「サニーレタス」ということになります。
今回の育成記録では,「リーフレタス」の1つである「フリルレタス」の育成記録を紹介します。
育て方
風通しの良い日当たりで育てます。
虫は殆どつきませんが,気温が上がってくる初夏にくらいからアブラムシがつくことがあります。あらかじめにベニカXなど撒いておけば,病害虫は殆ど気にしなくてよくなります。実際,初夏にアブラムシがそこそこ発生しましたが,ベニカスプレーを撒いたら一週間ほどで駆除できました。
肥料やり
適宜,液体肥料をやります。肥料切れは,葉が黄色くなるのですぐにわかります。液肥をやると,数日で葉が緑に変わるのを実感できます。
「フリルレタス」おススメの食べ方
レタスなのでもちろんサラダにするのがおすすめです。
リーフレタスの中で,「フリルレタス」は,葉が一枚一枚かなりしっかりしているので,葉の薄いサニーレタスと比較すると,少し歯ごたえがありすぎると感じる人もいるかもしれません。そのときは,炒め物にして食べるのもおすすめです。
リーフレタス栽培に必要なもの
リーフレタスの栽培はとても簡単です。もちろんレタスの苗は必須ですが,それ以外のアイテムをご紹介します。
用土
レタスは強い植物なので園芸店やホームセンターで売っている,培養土なら何でも育つと思います。
今回のレタス栽培では,土の処分が面倒だったので,昨年トマトを育てた古土半分に新しい培養土を足し,この後紹介する土壌改良剤を混ぜて使いました。
プランター
『楽々菜園』というプランターを購入し3年ほど使っています。水をため込んでくれるし,多すぎる水は排水してくれる,また支柱を立てる穴がある,と家庭菜園に適したプランターだと思います。ズボラな管理でも,水切れ,過湿を起こしたことはありません。
土壌改良剤
古土をそのまま使うと連作障害になります。そのため,粒状タイプの土壌改良剤を購入しました。
前の年のトマト栽培に使った古土の半分ベースにして根などを取り除き,この土壌改良剤を適量,土に投入して混ぜ合わせました。
土壌改良剤は,腐葉土のような見た目のタイプもありますが,こちらの粒状タイプは1回の使用量が片手に握れるくらいの少量で済むので,大きい袋で購入すれば何回も使えるので(20回以上?),とてもおすすめです。
リーフレタスの成長記録
2021年2月
2月下旬(2月24日)のまだ寒い時期に,3号ポット苗をプランター(幅:40cmΦ×高さ:35cm)に植え付けました。苗の大きさはまだ10cmに満たないくらいです。
2021年3月
3月の下旬(3月23日)になってきました。まだ気温が低いためか,植え付けから1ヶ月ほど経過していますが,あまり大きくなっていません。
2021年4月
4月上旬になりました。月が替わって気温が上がり始めたためか,突然大きく成長し始めました。
2021年5月上旬(収穫1回目)
5月に入りだいぶ大きく育ってきたので,1回目の収穫をすることにしました。
スーパーで売っているように掘り上げてしまうと,栽培が終わってしまうので,外葉から少しずつ収穫する「かきとり収穫」を行いました。こうすることで,長期間レタス栽培と収穫を楽しむことができます。
中心部分が新しい葉が次々を生えてくるので,外側の葉を適量収穫していきます。
外葉だけでもかなりの量が穫れますので,あまりケチらず,汚れたりしなびた葉は捨てて,美味しそうなきれいな葉のみをむしり取っていきます。
こちらが収穫したレタスです。仮で,いつもサラダ用に使っている木の器に入れました。初回なのでかなり控えめに収穫したつもりですが,葉が大きすぎて器が見えにくくなっています。
こちらが収穫後のプランターです。収穫した割には,あまり見た目が変わっていません。。
まず,葉っぱを洗っていきますが,屋外で育てた割に驚くほどキレイで,サッと水に流すだけで十分でした。次にレタスの試食です、葉がパリパリで美味しそうです!
収穫したレタスはお気に入りの叙々苑のドレッシングをかけて,サラダにして食べました。
収穫後のレタスは新鮮なのでで、乾燥しないようにラップに軽く包んで保存すれば,1週間くらいは新鮮な状態で食べられました。
2021年5月中旬(収穫2回目)
前回から10日も経っていませんが,成長スピードが凄まじく,もうプランターいっぱいに広がってきました。
という訳で早くも2回目の収穫をしました。
今回は右手にある白いボールいっぱいに収穫しましたが,株のボリュームが凄くて,収穫後もあまり小さくなってません。
今回もサラダにして食べましたが,なかなか消費が追いつきません(笑)
2021年5月下旬(収穫3回目)
5月下旬になりました。2回目の収穫から10日ほぼしか経っていませんが,これまでで最大の大きさになりました。プランター(39cmΦ)いっぱいに横幅40cmくらいに広がっています。
という訳で,消費が追い付かないものの,3回目の収穫に踏み切りました。
次が3回目の収穫後の写真です。ほとんど見た目変わってませんが,消費が追いつかないので,ここで収穫をやめておきました。
横から見るとこんな感じです。しかしこうやって見ると,少し『とう立ち』の兆候が見られます。 「とう」とは花芽を付けた茎のことで,開花期になると「とう」がグングン伸びていきます。このことを『とう立ち』と言います。
1週間が経ち,『とう立ち』の傾向がはっきりしてきました。
2021年6月(とう立ち⇒開花)
6月になりました。ここから『とう立ち』が加速していきます。
背面に見えるゴールドクレストと似たようなフォルムになってきました(笑)
ちなみにこのゴールドクレスト,4年前は高さ30cmも無かったのですが,あっと言う間に急成長して3m越えです。ものすごい成長スピードですので良かったら記事をご覧ください。
さらに1週間後です。花茎が急激に伸びて,高さ1mほどとなっています。
さらに数日後には別れた茎の先端に蕾が出来てきました。もうこの頃になると,葉もかなり厚くなって,あまり食べたい感じではなくなってきます。。
そしてついに,レタスが開花しました。花は株全体から見る小さくて,花の大きさは1cmくらいです。
観察してみると,午前中だけ花を開いて,午後になると花は閉じるようです。
さらに一週間後です。花数も増えて,かなり豪華に開花しています!株全体でみると小規模なんですが,アップしてみるかなりキレイですね。
もう食用に収穫はできないので,もう少し花を楽しんだら今回の『リーフレタス(フリルレタス)』の栽培は終えようと思います。
まとめ
今回は,『リーフレタス』の苗植え付けから収穫,さらに開花までの様子を記事にしてみました。
実際育ててみて,育成はほぼ放置で良く,「かきとり収穫」で何度もサラダにして食べられて,とてもコスパが良いと感じました。昨年育てた「ミニトマト」も育てやすい定番野菜ですが,誘引やわき目を取りなどが必要なことを考えると,レタスの育成はより容易に感じました。初心者の家庭菜園にとてもおすすめです。
★★★★
↓この後,同じプランターで「トウモロコシ」も育ててみました。良かったらその様子もご覧ください。