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シルバーリーフのグランドカバー『ディコンドラ(ダイカンドラ)・シルバーフォールズ』の成長!下草や寄せ植えに使ったら1年後に大繁殖!

 今回は,シルバーリーフ(銀葉)のグランドカバーである,ディコンドラ(ダイコンドラ,ダイカンドラ)・シルバーフォールズの成長記録と使い方について記事にしました。グランドカバー(下草)については多数記事にしてきましたが,グランドカバーかつシルバーリーフとなると数は少ないです。

 我が家では,3年くらい前から「ディコンドラ(ダイカンドラ)シルバーフォールズ」を庭の花壇スペースに地植えを始めました。なかなかキレイに生え広がってくれず困っていたのですが,たまたま見つけた園芸店で見かけた寄せ植えを参考にしたところ満足のいく仕上がりとなり,使い方が分かってきました。

 今回は,「ディコンドラ・シルバーフォールズ」をいろいろ試した3年間の記録を記事にしました。

 

基本情報

種類

草花 ー 多年草

学名 Dichondra argentea 'Silver Falls'
開花 「シルバーフォールズ」は花が咲かないようです
最大草丈/横張 5cm/ツルを伸ばして際限なく広がります
耐暑性/耐寒性 強/普通

呼び名(発音)

 日本語では,ディコンドラ,ダイコンドラ,ダイカンドラ,などいろんな呼ばれ方をされています。(*個人的には,ダイコンドラは大根みたいで違和感ありますが。。)

 英語の綴りは「Dichondra」ですが,「Di」は「ディ」とも「ダイ」とも読むし,ダイ(ディ)コンドラ(UK:英),ダイ(ディ)カンドラ(US:米)と,どの発音でもおかしくなさそうです。

育てる場所・病害虫

 かなり性質は強いです。我が家では,日当たりが良く,風通しの良い乾燥した場所に植えましたが,1年目は成長がゆっくりだったり,冬に枯れかかりましたが,2年目以降はすっかり根付いたためか,繁殖力が一気に増し,冬も常緑をキープしてかなり広がって育ちました(後述)。

増やし方

  挿し芽を使って増やすのが一般です。慣れれば,根ごと引っこ抜いて植えれば,水揚げ不要で,より短期間に根付きます(記事に後半にその記録があります)。

ディコンドラ植え付け(3年前:2018年)

2018年3月

 園芸店で,約10cmの3号ポット苗を2つ買ってきて地植えしました。

 

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ディコンドラ(2018年3月)

 場所は,家の西側花壇に植えました。基本的に日当たりは良く,直射日光は1日5~6時間ほど当たる場所です。

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ディコンドラ(2018年3月)

2020年5月(2年後)

  2年ほど経過した5月です。最初の一年目は,冬に地上部かなりのダメージを受けました。しかし,2年目(2019年)はすっかり環境になれたためか,地上部も枯れることなく,冬越しました。

 次の写真が,さらにその後の様子です。かなり生え広がっていることが分かります。

 約2年間で,約10cmの3号ポット×2が1.5m×1.5mのエリアの埋め尽くしたことになります。

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ディコンドラ(2020年2月)

 でも正直,なんだかあまりキレイじゃないです。。

 理由として,「栗の木」の枯れ葉が大量に落ちてくるエリアなので(「栗の木」は2020年に伐採),ディコンドラの横張りを邪魔していて,これが見た目が良くない原因の一つとは思うのですが,それ以外にも問題がありそうです。。 

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ディコンドラ(2020年5月下旬)

  こちらはアップです。 近くで見ると,シルバーリーフがとても素敵なんですが。。

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ディコンドラ(2020年5月下旬)

 

園芸店で見つけた「ディコンドラ・シルバーフォールズ」の寄せ植え

 ディコンドラはシルバーリーフが素敵だけど,使い方が難しい・・・と思っていたころ,偶然訪問した園芸店(神奈川最大級の園芸店「ヨネヤマ・プランテイション」)で見つけたのが,こちらの寄せ植えです。 

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大型園芸店「ヨネヤマプランテイション」で見つけたディコンドラの寄せ植え(2020年6月中旬)

 鉢植えの落葉樹(ちゃんと見てなく品種は不明。。)の下草として植わっている「ディコンドラ・シルバーフォールズ」です。ディコンドラのシルバーリーフが狭い鉢の中で密に生えて,株元をパッと明るくしていて,とても素敵だと思いました。

 

 さらに別の場所では,このように寄せ植えに使われていました。左に植わっているのは,多肉植物の一種の「セダム」です。ディコンドラのシルバーリーフと,明るい黄色のセダムとが相性がいいようです。

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大型園芸店「ヨネヤマプランテイション」で見つけたディコンドラの寄せ植え(2020年6月中旬)

 また,ディコンドラはつる性なので,平な地べたに這わせるだけでなく,少し高い場所から垂らしているのもオシャレです。

 

 大型園芸店でたまたま見つけた,おそらくプロが仕立てたと思われる「ディコンドラ・シルバーフォールズ」の寄せ植えを見て思ったのが次のポイントです。

ポイント

・広いスペースより狭いスペースを埋める感じの方がシルバーリーフのワンポイントが際立つ

・他のカラーリーフと合わせて寄せ植え的に使うとシルバーリーフが際立ちおしゃれ

・つる性の性質を生かして,花壇から垂らすとオシャレ

我が家でもやってみました

 という訳で,上記のポイントに気を付けて,我が家でも真似してやってみました。

 まず先ほどの増殖した西側花壇の中から,生きのよさそうなツル(葉有り)を一部根っこごと引っこ抜きます。

 そして根がついたツルを,育成させたい場所に土に植えます。これで,ポット苗を追加で買うことなく,他の場所に植えて増やしていけます。

2020年6月(再び植え付け)

 高さを出すために,50cmくらいの高さのある花壇の角に植え付けてみました。

 左隣にある白い花は「フランネルフラワー」です。

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ディコンドラ(2020年6月下旬)

2020年10月(4カ月後)

 次が4カ月後の様子です。6月に植えたディコンドラの苗ですが,夏の間にすっかり根付き成長しています。

 

 見た目はどうでしょうか?少しイイ感じになってきたのではないでしょうか!?

 ちなみに,左となりにあった相方の植物が変わっています。白花の「フランネルフラワー」は,真夏の酷暑に耐えきれず(その上,日当たりが良い場所ということもあり)枯れてしまいましたので,今植わっているのは,「黄金シモツケ」です。

 

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2020年10月

 ディコンドラのエメラルド調のシルバーリーフは,明るい黄色と相性がいいようです。ツルも少し伸びて,期待通り花壇から少し垂れたような感じになってきました。 

2021年2月(8カ月後)

 真冬になりました。

 「黄金シモツケ」が落葉低木なので,葉が全部落ちてしまって寂しい感じですが,我が家の「ディコンドラ」は,枯れずに常緑です。 

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2021年1月下旬

 ちなみに,こちらは3年前に最初に「ディコンドラ」を植えた場所です。相変わらずキレイではないですが,ディコンドラの製造工場としてそのままにしています(笑)

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ディコンドラ・シルバーフォールズ(2021年2月)

2021年8月

 さらに半年が経過しました。こちらは別の西側花壇のスペースですが,春くらい数本移植した「ディコンドラ」が,寄せ植え的にイイ感じに成長きました。手前のピンク花は「ニチニチソウ」,右手の紫と白の花は「スーパーベナ」です。

 真夏の直射日光にも強いのも,ディコンドラの扱いやすい特徴です。

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ディコンドラ・シルバーフォールズ(2021年8月上旬)

2022年7月

こちらは約1年後の7月です。花壇の手前側の角にあった「ニチニチソウ」があった場所には紫花の「サフィニア」が植わっています。

この「サフィニア」の植え付け時に「ディコンドラ」はムシってしまったので減ってしまっていますが,左側にご注目ください。

ディコンドラ・シルバーフォールズ(2022年7月)

増殖して花壇から乱石にハミ出しています。この後,乱石の上も1m位は土もないのに這って成長していました。もの凄い繁殖力です。。

2023年2月

そしてさらに翌冬の2月上旬。1年で一番寒い時期ですが,多少葉を落としたもののディコンドラは常緑を保っています。もう「サフィニア」があったエリアにも広がってますね。。

ディコンドラ・シルバーフォールズ(2023年2月)

という訳で最後は繁殖し過ぎでしたが,今後もいろんなところに,ちょっとしたスペースのワンポイントとして「ディコンドラ・シルバーフォールズ」を植えていこうと思います。

まとめ

 今回は,魅力的なシルバーリーフの「ディコンドラ・シルバーフォールズ」について記事にしてみました。

 実際育ててみて,シルバーリーフを生かすには,広大なスペースを埋めるように育てるより,少し狭めのエリアに寄せ植え的に植えることがオススメだと思いました。関東以南では冬でも常緑をキープできる強健さもあるので,初心者でも扱いやすいグランドカバー兼寄せ植え素材かと思います。