昨年(2020年5月)我が家の庭でWEBERのバーベキューコンロを使ってビア缶チキンに挑戦しました。今回は,ビア缶チキンの風味をさらにアップさせたい!ということで,庭に植わっている自家製ハーブ(タイム,ローズマリー)を使って風味付けしてみました。
実際に,新鮮なハーブを使って調理してみて,味の深みが格段に上がり,お店のような風味,味付けのビア缶チキンに仕上がったと思います。また,ガーデニングの面では,成長旺盛なハーブを剪定できて,それを料理に使えて一石二鳥でした。
今回の記事は,ガーデニングとBBQの融合ということで,ハーブの収穫から,ビア缶チキンの調理と試食の様子を紹介します。
↓WEBERコンロを使った「ビア缶チキンの詳しい作り方」についてはこちらをどうぞ
ハーブの収穫
今回は庭にある,タイムとローズマリーを収穫してビア缶チキンの風味づけに使いました。それでは最初にタイムの収穫です。
タイムの収穫
我が家には食用タイムは,フレンチタイム(コモンタイムの一種)とレモンタイムがありますが,今回は肉料理の風味付け用に一般的なフレンチタイムを使いました。
こちらが花壇に植わっているフレンチタイムです。
ちょうど花が終わったことで,最も香りが強いと言われる時期です。
5月末なので,株元から新芽がたくさん出てきて生え変わりのタイミングです。
ちょうどいいタイミングなので,新芽ではなく,枝の先の方を剪定ハサミを使ってチョキチョキ切って必要量を収穫しました。タイムは枝も細いので,枝切ハサミでなく普通のハサミでも簡単に収穫できます。
こちらが収穫後のタイムです。手に持っただけでおいしい香りが漂ってきます。
フレンチタイムの詳細な情報や育て方,成長記録,収穫の様子はこちらの記事をご覧ください。
ローズマリーの収穫
ローズマリーは同じハーブエリアのタイムの背後に植わっている「ローズマリー・モーツァルトブルー」を使いました。
このローズマリーも2019年に10cmくらいの3号ポット苗を地植えしたのですが,今では60cmを超える大株に成長しています。
このローズマリーは4月まで花が咲いていて剪定していなかったので,剪定も兼ねて収穫しました。
こちらが収穫したローズマリーです。顔を近づけると特徴的なローズマリーのさわやかで刺激的な香りがします。これだけあれば十分そうです。
これでハーブの準備ができました!
ビア缶チキンの調理と試食
それでは次に収穫したタイムとローズマリーを使って,丸鶏を風味付けしていきます。味つけの他、欠かせないビールの使い方など詳しい方法はこちらの記事をご覧ください。
丸鶏にハーブをすり込む
まず先に塩コショウを丸鶏(今回は1.2kg)の,内側,外側にたっぷりぬったあと,タイムとローズマリーを同じように刷り込んでいきます。
塩コショウもそうですが,肉の中まで浸透させるために少しやり過ぎと思うぐらいに多めに風味付けすると,焼きあがったときのちょうど良い塩味になるのでおすすめです。
丸鶏をウェーバーで焼く
味付け風味付けした丸鶏をBBQコンロで調理していきます。
今回のような丸鶏やスペアリブなど塊肉の調理には,WEBERのBBQコンロがおすすめです。
通常のBBQの直火による加熱だと,分厚い肉だと中まで火が通りにくいです。蓋つきのコンロだとインダイレクト(間接)加熱ができるので調理法200℃の低温調理が長時間可能です。このため,分厚い肉の芯まで均一に調理できます。
WEBERコンロで調理するときに最低限必要なものは,こちらの記事にまとめています。
丸鶏の調理ですが,コンロと必要な道具があれば,あとは火起こししたコンロの中に入れてあとは温度管理をするだけになります。
この辺のビア缶チキンの焼き方についても,前回のビア缶チキンの記事をご覧ください。
味付けして1時間ほど寝かせた丸鶏をこのようにコンロにセットします。
このあと,予め火起こししていた炭をコンロに投入します。このとき,炭が丸鶏にかからないように注意します。
このあと蓋をして,コンロの温度を上昇させてコンロ内温度が200℃くらいをキープして,できあがりを待ちます。仕上がりは,肉にさすタイプの温度計を使って,丸鶏の芯の温度が大体80℃になるのが目安です。焼き時間は火力によってマチマチなので一概には言えませんが,大体90分くらいかと思います。
焼き上がりました。このまま15分ほど放置して肉汁を落ち着かせます。
ビア缶チキンを食べる ー ハーブの効果は?
このあとナイフなどで取り分けてから食べる訳ですが,食い気が勝ってしまい,写真を撮るのを忘れてしまいました(笑)。。
文章だけだと伝わらないかもしれませんが,焼き立ては丸鶏の外側の皮はパリパリ,内側は肉汁がドバドバと出てとてもジューシー,特にレッグ(足)の部分は他では絶対に食べられないと思うような美味しさだと思います。
また,タイムの風味が特に抜群に効いていて,とても良いアクセントになっていました。ウェーバーで蓋して風味を閉じ込めているのもあるのだと思いますが,まるでスモークしたように内側の肉の中にもハーブの味わい深い風味が閉じ込められていました。
ここが前回(2020年5月)のハーブを入れなかったときとの大きな違いです。
同時に普通の焼肉BBQもやるので,大きなチキン(今回は1.2kg)は1家族だと余ってしまいがちです。
余った分はアルミホイルに包んで,冷蔵庫で冷やしておきます。
翌日包んだままトースターなどで熱をいれれば,十分美味しく食べられます。翌日も内部にしみ込んだハーブの風味がいい味を出してくれていました。
残った灰は植物の肥料に
残った灰ですが,もはや恒例となっていますが植物に肥料として撒いてみました。
撒くのはもちろん灰がある程度冷めた後ですのでご注意を。
市販の肥料には 「肥料の3大要素」(大量要素)と呼ばれている窒素(N),リン(P)酸*,カリウム(K)が含まれます。
*「リン酸(P)」との表記を見かけますがリン=Pなので誤りです。
灰には燃やした草木の成分にもよりますが,リン酸(結実,開花を促進),カリウム(根の発育を促進)が多く含んでいて,パラパラと適量撒けば肥料として使えます。
また,日本では,雨によって酸性(PH小)になりがちな土のPHを,植物を成長しやすいアルカリ性(PH大)に調整してくれる役割もあります。
BBQ後の灰の処理は面倒なので,そのまま庭に撒いて消費できるので,一石二鳥ですよ!
まとめ
今回は,BBQで自家製ハーブを使ったビア缶チキンに調整してみました。自家製ハーブを使ってチキンを調理してみて,味の深みが格段に上がり,お店のような風味,味付けのチキンに仕上がったと思います。また,ガーデニングの面では,成長旺盛なハーブを剪定できて,それを料理に使えて一石二鳥でした。ガーデニングとBBQの融合はとても楽しいので,是非お試しください。