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【料理の香りづけハーブの定番】フレンチタイム(コモンタイム)の成長と開花、収穫

 フレンチタイムとは,タイムの最も一般的な種類である「コモンタイム」の中から,特に香りの高い優良株を選抜してできた品種です。このため,肉料理の風味づけや臭み消しに特に向く品種です。

 コモンタイム(やレモンタイム)の若い株の枝葉は柔らかく草花のようですが,成長すると株元から木質化するので「常緑低木(evergreen shrub)」に分類されます。同じタイムの仲間に這性のクリーピングタイムがありますが,こちらは「草花」の常緑多年草(herbaceous perennials)に分類され,こちらは料理に使われません。

 我が家では低木のレモンタイムや這性のクリーピングタイムは育てていましたが,やっぱり肉料理用(特にBBQ用)にコモンタイムが欲しい,ということで1年前(2020年)の春に開花苗を購入し地植えしました。実際育ててみて,特段の管理も必要なく,真夏,冬を越して2年目の開花をしました。また今年は収穫もしてみて,BBQ,料理に大活躍しています。今回はその成長記録,開花と収穫の様子について紹介します。

↓こちらの記事では我が家にある立性,這性の4種類のタイムを紹介しています

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基本情報

種類 常緑低木
学名 Thymus
花色 ピンク,白
開花時期 4~6月
草丈/樹高

30/40cm(立性)

耐暑性/耐寒性 強/強

タイムの種類

 品種がたくさんあり紛らわしいタイムの種類について整理します。まず共通することはタイムと名の付く植物は,いずれも「シソ科イブキジャコウソウ属」に属します。

 その中でタイムは,立性と這性(匍匐性)に大きく分かれます。立性といっても,枝が細く縦には大きくならず,樹高は最大30cmくらいです,横にも同じくらい広がります。這性は,横にどんどん広がって成長するタイプで,グランドカバーに適しています。

 料理に使われるのは立性の品種です。肉に臭み消しや風味付けに使われるコモンタイムやフレンチタイムの他,レモンの香りのするレモンタイムなどがあります。

 下の表に,立性,這性に分けてタイムの種類を整理しましたので,ご参考ください。

  タイム(シソ科イブキジャコウソウ属)
性質 立性 這性
分類 常緑低木 常緑多年草
品種 コモンタイム,レモンタイム フレンチタイム,シルバータイム 他多数 クリーピングタイム(ワイルドタイム), タイムロンギカウリス,イブキジャコウソウ,レイタータイム
用途 料理,ハーブ グランドカバー,ハーブ

 

 一部重複しますが,詳細はこちらの記事に紹介しているのでご覧ください。
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収穫時期 

 フレンチタイム(コモンタイム)は常緑のため,いつでも収穫できます。花が咲くと香りが少なくなると言われますが,実際にはそれほど変わりません。使いたいときに新鮮な葉を必要なだけ収穫するのが良いと思います。

日当たり 

 日当たりを好み,耐寒性はとても高く,耐暑性は真夏の暑さの蒸れには弱く,直射日光は避けたほうがいいです。

水やり

 鉢植えの場合は,特に夏場の毎日の水やりは必要です。地植えの場合は,根付けば降雨のみで大丈夫です。

成長記録

2020年4月(植え付け,1年目の開花)

  春の園芸店で開花株を1つ購入し,南向きの花壇の日当たりの良い(ほぼ1日中日が当たる場所),ハーブスペースのレモンタイム(2018年に地植え)の右隣に植えました。大きさは3号ポットなので,高さ横幅とも10cmくらいです。

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フレンチタイム(2020年4月末)

2020年6月

 植えて1カ月ほど経ちましたが,フレンチタイムの開花は終了しています。早くも1まわり大きくなって,横幅15cmくらいになっています。

 左隣に植わっているのがレモンタイム(2018年に植えたので,2年先輩)です。見た目の違いですが,写真の通りレモンタイムの方が葉が少し大きいようです。

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フレンチタイム植え付け直後(2020年6月上旬)

 レモンタイムは5月中旬以降に遅れて開花しました。これは植え付け初年の今年だけではなく,次の年も同じでした。どうも、レモンタイムの方がコモンタイムより開花は半月~1月ほど遅いようです。

2020年7月

 フレンチタイムは,さらに大きくなって横幅25cmくらいになり,レモンタイムとの境界が分からなくなってきました。

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フレンチタイム(2020年7月)

2020年8月

 真夏になってきました。この年は歴史的な暑さで,かつ植え場所が1日中日が当たる場所なので,低木のタイムもさすがに少し葉がチリチリしてきました。

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フレンチタイム(2020年8月)

2020年10月

 なんとか厳しい夏を乗り越えて,10月になりました。少してっぺんの部分の葉が少なくなっています。一番日に当たっていた部分だからでしょうか。

 一方,左のレモンタイムはとても瑞々しくて元気です。我が家ではレモンタイムの方が強健のようです。

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フレンチタイム(2020年10月)

2020年12月

 12月になりだいぶ気温が下がってきました。タイムは常緑低木ではあります,気温が下がると葉を少し落とします。

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フレンチタイム(2020年12月上旬)

2021年2月

 なんだかよくわからない写真ですが,レモンタイムとフレンチタイムのちょうど間くらいを撮った写真です。

 以外と知られていないようですが,フレンチタイムもレモンタイムも冬に寒さに当たると紅葉して葉が銅色になります。少し葉もパリパリになって乾燥しますが,落葉樹のように葉が落ちきることはなく,そこまで寂しい感じにはなりません。

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フレンチタイム(2021年2月)

2021年3月

  春がやってきました。たった1ヶ月しか経ってませんが,新芽が生えてきてだいぶ緑が戻ってきています。株のサイズは横幅30cmくらいに成長しています。

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フレンチタイム(2021年3月下旬)

2021年4月(2年目の開花)

  4月になりフレンチタイムが開花しました。昨年の植え付け時に続き2年目の開花です。左隣のレモンタイムはまだ開花していません。

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フレンチタイム(2021年4月下旬)

 アップです。よく見ると内側は少しスカスカなのですが,枝の先についたピンク花が高密度に咲いてくれてます。実用的なハーブなのに美しいピンク花を咲かせてくれるのは得した気分になりますね。

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フレンチタイム(2021年4月下旬)

2021年5月(収穫)

  フレンチタイムの1ヶ月間くらい続いた花期も終わり,収穫シーズンになってきました。

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フレンチタイム(2021年5月)

 この時期,庭でBBQをして「ビア缶チキン」でも作ろうということで,タイムを収穫しました。

 タイムの収穫に関して調べると,園芸あるあるで情報がバラバラ。。「花前が一番香りが強いから花が咲く前に収穫が良い」とか,「花が咲くときに一番香りが強いから開花を楽しんだら収穫」とか,いろいろあります。。

 実際,開花前後に香り確かめてみましたが,違いが分かりませんでした。差があるのかもしれないですが僅かだと思いますし,香りが足りなければ量でカバーすれば良いと思います。 

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収穫したタイム

   庭で収穫した「タイム」に「ローズマリー(モーツァルトブルー)」を足して風味付けしたビア缶チキンは本当に美味しかったです!

↓こちらの記事にその様子をまとめていますので,良かったらご覧ください。

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 フレンチタイム(コモンタイム)は,料理に使えて,花も咲き,常緑と本当に万能な植物だなと思います。

2021年6月

 6月になり,左隣の「レモンタイム」が開花期になってきました。やはりフレンチタイム(コモンタイム)のほうがレモンタイムより1ヶ月ほど花期が遅いようです。それにしてレモンタイムは青々として元気です。

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フレンチタイム(2021年6月上旬)

 フレンチタイムのほうは,前の月にBBQのために収穫したので,貧相な感じに見えます。ですが,株元から新芽がでてきています。

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フレンチタイムの株元から生えてきた新芽(2021年6月上旬)

 このまま昨年同様,夏にかけて成長くれると思います。フレンチタイムの成長記録は以上です。

まとめ

 今回は,「コモンタイム」の選抜種である「フレンチタイム」の1年間の成長をレモンタイム(2年先輩)と比較して紹介しました。 フレンチタイム(コモンタイム)は,料理に使えて,花も咲き,常緑と本当に万能な植物だなと思います。あまり大きくならないですし,一家に一株あると重宝する植物だと思います。