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【こんなときこそ,お家の庭でBBQ②】WEBER(ウェーバー)コンロでビア缶チキンに挑戦

 大好きなお家の庭,鑑賞して楽しむのはもちろん,使って楽しみたい!ということで,今回はお庭でバーベキューの記事です。外出が困難になってしまったこのご時世,お庭でバーベキューは実はとても有効な時間の使い方ではないかと思います。

 バーベキュー関連のこれまでの記事は,おしゃれで簡単なWEBER(ウェーバー)バーベキューコンロを使った,お庭でのバーベキューのやり方と必要な道具について,我が家でのケースを実例に紹介してきました。

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 今回は,WEBER(ウェーバー)バーベキューコンロを使って,丸鶏を豪快に炭火調理する,『ビア缶チキン』(これが何かは後でご紹介します)に挑戦してみました。ビア缶チキンをご存じの方は調理に時間がかかる,というイメージがあると思いますが,うまく段取りを組むことで「ビア缶チキン調理⇒普通の焼き肉⇒同時にいただく」,が成立しましたので,こちらのやり方についてもご紹介したいと思います。

 いくらBBQの場として庭(garden)を使うといっても,ガーデニング(gardening)とは関係ないんじゃ。。とお思いの方,最後に少し繋がります(笑)。

 

ビア缶チキンとは?

 ビア缶チキンは,米国ルイジアナ州生まれのバーベキューの定番料理です。英語でも,Beer can chickenでそのまんまです(Beer butt chickenとも言います)。丸鶏を,半分くらい入ったビール缶を覆うようにのせて,蓋つきコンロで炭火焼きにすると,内側はビールのおかげでふっくらジューシーに蒸されて,外側の皮は炭火でパリッとクリスピーに焼き上がります。

 ビールのアルコールは200℃で調理すると完全に飛ぶので,子供が食べても全く問題ありません。パパが家族にふるまえる,バーベキューをやるなら一度は憧れる料理なのです。 

ビア缶チキンの作り方

ビア缶チキンの材料

  • 丸鶏:1羽(1 ~ 2kgくらい):2~2.5 ~ 3~4人前

  • ビール:350ml缶(調理に使うのは約半分:150ml)

  • にんにく:チューブ入りでも粉でも可 適量

  • こしょう:適量

  • お好みのハーブ適量:タイム,バジル,ローズマリーなど

  • オリーブオイル:適量

 まずは無くては始まらない丸鶏です。大きさの目安ですが,1Kg強で大人2人分強,2kgで3~4人前といったところでしょうか。我が家は3人家族で,子供ままだ小さいということもあり,1.2Kgがちょうどよかったです。

 丸鶏は,大型スーパーや精肉店でもまれに扱っていますが,大きさが1種類しかなかったりする場合が多いので,ネットで手ごろのサイズで,サイズに見合った価格のものを購入されるのが良いと思います。ちなみに自分は,アマゾンチョイスかつ高評価だったので,こちらの丸鶏を買いました。

 こちらの丸鶏も定番のようです。食材のネット購入は普段やらない方もいるかと思いますが,BBQの業界では丸鶏のネット購入は定番のようですので,安心して購入できます。

丸鶏の下ごしらえ

  最初にとても重要なことがあります。丸鶏は、BBQ前日には冷凍庫から出して,解凍しておきましょう!なぜなら,下ごしらえのときに,丸鶏の腹の中を洗ったり,味付けも腹の内側にする必要があるからです。解凍しないとカチカチでこれらの作業ができません。

 

当日の下ごしらえの最初の工程ですが,まずはフォークなどで皮をつっついて,塩やスパイスの味が内部に浸み込みやすくします。ここは結構,念入りにやるといいでしょう。

 

 次に,重要な工程,丸鶏の表面と腹の内側にスパイスを擦り込んでいきます。最初に液状⇒粉状のもの,の順につけると調味料がくっつきやすくなる思います。味つけの際は,下の写真のようなアルミパンに入れておくと,周囲が汚れなくて便利です。

 最初にハーブ類をいろいろと書きましたが,クレイジーソルトがあると,ハーブ類がもともと入っているので便利です。正直,ビア缶チキンは,丸鶏,調理,塩味,ビールの種類ではなく,あるかどうかで味が決まりますので,それぞれがどのくらいというのはさほど重要でないと思います。

 

 一方,丸鶏の質や調理方法は,拘ることで味が変わってきます。

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丸鶏(1.2kg)に味付け

  塩とスパイスを表面,腹の内側に擦り込んだあと,この状態で1時間くらい放置します。段取りを考えて,タイミングを見計らって火起こしをはじめるのもいいと思います。

 

 1時間経ったら,ビア缶チキンのセッティングをしていきます。

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 まずは,ビールです。今回は1番搾りにしましたが,種類はなんでもいいです。サイズは350mlがビア缶チキンでは標準的です。ビールを飲むなり移すなりして半分残し,チキンのお尻の穴に豪快に差します。ビールの量は100~200ml残しておけば十分です(これでも調理後余ります)。

 この状態でもある程度自立しますが,専用のビア缶チキンスタンドが便利です。自分が持っているのはキャプテンスタッグのもので,350ml,500mlのビール缶ならいずれのメーカのビールにも対応します。正直,ビア缶チキン以外の使い方が思い当たらない,ピンポイントな商品です。。ただ,自作は面倒ですし,値段も500円以下ですので,丸鶏と一緒に購入することをお勧めします。

 肉汁が滴りおちて,グリルが汚れないように,アルミホイルで皿を作りました。コンロに投入可能なアルミの皿があれば,そちらの方がいいです。

 また,ビールが蒸気が鶏の内部を循環するように,首元皮を楊枝などで止めておきます。最後に,皮に焼き色をいれるため,表面にオリーブオイルを適量塗ります。

 これで丸鶏の準備は完了です。

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 余談ですが,なかなか日常では見ないインパクトのある,この絵。面白がって,3歳の子供に見せたら,ちょっと怖がってしまって,出来上がったビア缶チキンを食べてくれませんでした(笑)お子様がいらっしゃる方は注意してください。子供の個性によるんだと思いますが。。

 

ビア缶チキンの焼き方

 ビア缶チキンの調理から普通の焼き肉BBQに移行するための段取りについても紹介していきます。 WEBER(ウェーバー)グリルを使った火起こしの方法は,これまでの記事に詳しく書きましたのでよかったらご参照ください。ステップバイステップで書きましたので,失敗することはないと思います。

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  火起こし後の手順についてです。自分は,コンロに炭を入れる前に,先に丸鶏をコンロ内にセットしました。これは炭を入れてしまうと,熱くて,丸鶏を上手くセッティングできないと思ったからです。ただ,丸鶏を台ごとうまくつかめるトングのようなものがあれば,先に炭をいれてから,丸鶏をセッティングでも大丈夫だと思います。

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 そのあと、熱々の炭を,丸鶏に掛からないようにグリルに投入します。少し失敗して,わずかに灰が丸鶏の肩の部分にかかってしまいました。(-_-;)

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  あとは蓋をして,焼き上げるのを待ちます。蓋をすると,コンロの中から丸鶏の皮が焼ける,ジュ~~ッというおいしそうな音が聞こえてきます。

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  コンロ内部の温度は200℃前後をキープします。蓋をしてからの待ち時間は,45分~1時間30分くらいです。火力や丸鶏のサイズ,その日の天候に大きく左右されるので,コンロの温度および丸鶏の内部の温度のウォッチはとても重要です。

 WEBERコンロでは,オリジナルケトルプラスとオリジナルケトルプレミアムの2種類は,蓋に温度計がついているので便利です。

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  丸鶏の中心部の温度は,専用の温度計を買うしかありません。自分は,この温度計を使っています。デザインがシンプルで,アマゾンチョイスかつ評価が高かったので買いましたが,問題なくとても便利に使えています。安価なので,失敗のリスクを避けるためにも,購入をお勧めします。

 使い方は,温度計を肉に挿して,数秒後に安定する測定温度を読み取るだけです。

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 ときどき表面の焼き具合をチェックしながら,丸鶏の中心部の温度をチェックします。焼き上がりは,中心部の肉の温度が75℃になったらOKです。ちなみに,今回は気づいたときには,中心温度が85℃くらいまで上昇していましたが,焼き過ぎということは全くなかったので,そこまでシビアに考えなくても大丈夫です。

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 熱々の丸鶏をトングで頑張って掴んで,取り出しました。(ってことはいれるときも炭は後入れで良かった?(汗))

 近くに準備しておいた,パンの中にいれます。200℃で加熱していたので,油も沸騰しているので油跳ねに注意しましょう。

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 肉汁と油がしたたり落ちていておいしそうです!!あと,やっぱりアルミホイル製の自作皿を敷いておいてよかったです。グリルが油で汚れないで済みました。

 焼き上がりすぐにカットすると肉汁があふれ出てしまうので,いったんこの状態で15分程度寝かせます。

 

 コンロからチキンを取り出したので,このあと普通の焼き肉BBQに移行するわけですが,実は焼き上がりの15分ほど前から,追加の火起こしを開始していました。ビア缶のチキンの調理時間が1時間程度と長いので,炭の火力が低下してしまうためです。

 ビア缶チキンを養生している間に,火起こし済の追加の炭を投入します。だいたいこんな感じです(下の写真)。

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 炭を投入したら,食材用の網を載せて,焼き肉BBQ開始です。以上の段取りをすることで,コンロの温度を下げず,ビア缶チキンの調理から無駄に待つことなく普通のBBQに移行することができました。あつあつできたてのビア缶チキンを食べながら,焼き肉BBQができるので最高です!!

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  この後は,養生後のビア缶チキンをカッティングして盛り付けて,同時に,はらみ焼き肉パーティーの始まりです!

 ビア缶チキンのお味ですが,まず最初に食べた胸肉の部分ですが,ビールのおかげがとてもふっくらしていて,これまで食べた鳥の胸肉の中の一番おいしく感じました。さらに,もも肉をかぶりついた瞬間・・・,これまで経験したことないような量の肉汁が溢れ出し,めちゃくちゃジューシーでうまい!!これまで食べてきたチキン料理でナンバーワンと言っていい味でした。

 写真は,残念ながらおいしさが全く伝わらない,2.5人分取り分けてからさらに半分以上食べた状態の写真しかありませんでした。写真を撮るのを忘れるくらいおいしかったということで。。

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番外編

 最後に,若干強引ですがガーデニングの話題に触れておきます(笑)

 バーベキュー後には大量に灰が出ます。この灰には,植物の成長に必要なアルカリ性元素のカリウム,カルシウム(アルカリ金属)が豊富に含まれます。本来,植物は弱酸性~中性(PH:5.5~7)でよく育ちますが,日本では酸性雨(PH:4.8)により土壌が酸性になりがちです。

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 そこで,アルカリ性の灰をこのように,株元(下の写真は『レウコフィルム』と『ルリマツリ』です)に灰を少量フリかけます。これによって,土壌を適正なPHに戻すことができます。これについては,また別の機会に詳しく触れたいと思います。

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肥料として撒いた灰,左:レウコフィルムの株元,右:ルリマツリの株元

 とにかく,庭でバーベキューする⇒バーベキューの結果でてくる灰で庭の植物が良好に育成⇒そして庭がまた魅力的になる⇒その結果またバーベキューしたくなる,と好循環していて,なんか素晴らしいですね!

まとめ

  今回は,「庭でエンジョイ」をキーワードに,バーベキューの定番,ビア缶チキンの調理の様子とやり方についてご紹介しました。簡単な下ごしらえをすれば後は焼けるまで放置するだけでとても簡単,また味も最高です!そして,最後にバーベキュー後にでた「灰」についての話題で,いつもはメインのガーデニングについても触れてみました。こんな時代だからこそ,外出困難なGWのイベントの1つとしてご検討されてはいかがでしょうか?

 今回の記事は以上になります。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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