今回は,花期が長くてオススメの1年草『トレニア』の成長記録を記事にしました。
このブログでは,常緑性の低木,草系では常緑多年草の1年以上の成長記録が中心でして,これまで1年で枯れてしまう1年草の記事は少ないです。ただ,実際にはいろいろ試していまして,花がとてもキレイ,開花期が長い,丈夫で育てやすいなどの特徴のある,「実際に育てて見て良かった」おすすめの1年草を紹介していこうと思います。
今回は,有名園芸ブランドPW(Proven Winners)の『スーパートレニア(カタリーナ)』です。トレニアというと夏の花というイメージで,夏終わりに早々枯れてしまうと思っていたのですが,12月くらいまで元気よく長く咲いてくれました。
基本情報
種類 | 草花(1年草) |
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学名 | Torenia hybrid |
花色 | 白,ピンク,青紫 |
開花時期 | 5-11月 |
最大草丈/横張 | 30cm/60cm |
耐暑性/耐寒性 | 強/弱 |
特徴
スーパートレニアは,従来タイプのトレニアである『フルニエリ(花付きは良いが蒸れに弱い)』,『コンカラー(ツル性で蒸れに強いが花が少ない)』の良いとこどりをした、改良品種です。そのため,花付きも良く蒸れにも強いのが特徴です。
有名園芸ブランドPW(Proven Winners)の『スーパートレニア』の花色は,アイスリバー(白系),ピンクリバー(ピンク系),ブルーリバー(青紫系)の3種あります。
PWのページを見ると,一般的な『トレニア』に対して,『スーパートレニア カタリナ』は下記が優れていると謳われています。
・栄養系品種の中でも特に暑さに強く強健で次々と開花
・ブロッチの入らないすっきりしたきれいな青色
・花がらが目立たないからいつもきれい
ここで,栄養系とは,種以外で挿し木,挿し芽,球根などで繁殖させたものです。園芸店で売られている苗の殆どがこれに該当すると思います。より詳しくは,PWのページをご覧下さい。
次に,実際育ててみて分かった育て方Tipsです。
日当たり
日当たりを好みますが,真夏に直射日光に長時間当たると元気が無くなりました。そのため,日差しがあまりに強い場所は避けましょう。
水やり
上と関連しますが,真夏に直射日光があたると地植えでもカラカラになってしまいます。真夏の間は水遣りは毎日することをおすすめします。
植えつけ方
今回花壇に地植えしましたが,最大横張:80cmの半分の40cmくらいにしか育ちませんでした。鉢植えやハンギングバスケットへの植えつけがオススメで,株が蒸れにくく,真夏は直射日光を避けて移動もできるので,旺盛に成長し大きく育つようです。
スーパートレニアの成長記録
地植えした場所
南向きの花壇の一角に植えました。我が家では日当たりが最も良い場所かもしれません。PWの紹介によると,スーパートレニアは「特に暑さに強い」とあったので,この場所に植えてみました。
2020年6月
PW『スーパートレニア カタリーナ』の「ピンクリバー」のポット苗を1つ購入しました。
最初の写真は,地植えした直後の様子です。左手前にたくさんみる小さな芽は種から発芽したばかりの『キバナコスモス』です。奥に左右に広がってるのは『ルリマツリ』,右手のシルバーリーフっぽいのが『ローダンセマム』です。
こちらがアップです。横張は15cmといったところです。紙札には最大80cmになると書いてありますが,本当にそんなに大きくなるのでしょうか?
2020年7月
こちらが7月下旬の様子です。まだ梅雨は明けていませんが,開花のピークです。サイズはそれほど大きくなっておらず,横張り30cmくらいです。
2020年8月
長かった梅雨が明けて,ようやく夏本番になりました。隣の『キバナコスモス』も満開です。
『ルリマツリ』もポツポツと咲き始めた頃です。
ただ,今年(2020年)の8月の猛暑は凄まじく,その後の8月の1カ月で隣の『キバナコスモス』は殆ど枯れてしまいました。トレニアは,これに比べれば何とか頑張ってるかなという感じですが,部分的に茶色くなって枯れてしまっています。
2020年9月
ダメージは9月上旬まで続きましたが,中旬あたりから徐々に回復してきました。花も少しずつ増えてきました。
2020年11月
トレニアは夏の花というイメージだったのですが,11月の中旬に入っても元気良く咲いてくれていました。晩秋まで長く咲いてくれるというのはうれしい驚きでした。
2020年12月
12月に入り気温も下がって来たころ,急に花が縮んだようになって元気が無くなってきました。
真夏のときのように,また復活するかも!?と思って12月下旬まで待ったのですが,ますます元気が無くなって来ています。何気にこぼれ種から発芽した『キバナコスモス』が開花し,写り込んでいます。。
2021年1月
年が明けてもう完全にチリチリになってしまいました。まだ緑の部分が残っていますが,残念ながらもう復活することはないでしょう。。鉢植えにして寒さを避ければ,冬越することもあるようです。
実際地植えして育ててみた印象ですが,まさか年明けまで植えているとは思いませんでしたが,思っていたよりは耐暑性がなく,思っていたより年末近くまで長く咲いてくれた印象です。
また,紙札の説明によると,サイズは最大80cmになるとありましたが,我が家のスーパートレニアはせいぜい40cm程度にとどまりました。土質などの環境の影響や,真夏に受けた直射日光によるダメージもあったかもしれません。
鉢植えやハンギングバスケットにすれば,株が蒸れにくく,真夏は直射日光を避けて移動もできるので,旺盛に成長し大きく育つようです。また,寒さを避けて,冬越できることもあるようです。
トレニアの成長記録は以上になります。
まとめ
今回は,2020年に植えて良かった1年草ということで,PWの『スーパートレニア カタリーナ』を紹介しました。待ち遠しい来春以降の花壇に植える1年草の候補として,今回の記事が参考になれば幸いです。
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