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サントリーの定番1年草『サフィニア』の成長記録(3月~12月)~長い開花期から冬前に突然消滅!?

 今回はサントリーの『サフィニア』の成長記録です。サフィニアと言えば,園芸シーズンが始める初春~初夏にかけて,園芸店やホームセンターでも必ずと言っていいほど陳列される定番の一年草です。

 これまで定番過ぎて手を出していなかったのですが,その耐暑性の高さに惹かれて,これまで日当たりが良すぎていくつもの植物を枯らしてきた南向きの花壇に地植えしてみました。3月に植え付け,5月に開花して以降,絶え間なく花が咲き順調な育成だったのですが,冬前の12月上旬に気付いたときには株が消滅してしまいました。今回は植え付けから,ほぼ半月単位くらいで成長を詳し目に記録したので,その経過を詳し目に紹介します。実際育てて,やはり匍匐性のあるサフィニアは「地植えより鉢植え向き」という印象です。

 

基本情報

種類 草花ー1年草
英名 Surfinia
花色 赤,白,ピンク,紫ピンク,紫,ブルー,黄など
開花時期 5-10月
最大草丈 15cm
耐暑性/耐寒性 強/弱

サフィニアとペチュニア~名の由来

サフィニアは,サントリーと京成バラ園芸がペチュニアを原種として共同で作出した品種で,標章登録された名前が「サフィニア」のようです。そのため,サフィニアの英名は「Surfinia」ですが,科目は「Petunia」(のまま)となっています。

 名前の由来ですが,匍匐性が強いことから「Surfing」と科目名の「Petunia」を合わせて「Surfinia」となったようです。(一瞬,夏の花→サーフィン,と思ってましたが,そうではないようです。。)

日当たり 

 日当たりを好みます。耐湿性が弱いと言われますが,ペチュニアの蒸れの弱さは改良種であるサフィニアでは改善されています。実際に育ててみて,梅雨の時期の蒸れにも強い印象でした(直射日光のあたる乾燥する場所で育てたのもありますが)。耐寒性は弱く,1年草扱いです。

水やり

 乾燥には強く,地植えの場合は水やりは基本不要です。実際育ててみて,乾燥する場所で地植えで育てましたが,乾燥したときに水やりする程度で十分でした。鉢植えの場合は,夏場は毎日の水やりが必要です。

冬越し

 寒さに弱いので,サフィニアの屋外での冬越しは不可能と思った方が良いです。成長記録でも,南関東の暖地で,かなり日当たりの良い場所で育てましたが,やはり冬入り前に枯れました。

成長記録

2022年3月(植え付け)

植えたのは家の西側にある10mくらいある花壇の一番の南側角のエリア。つまりは,南向きの場所で,日当たりがとてもいい場所です。我が家では日当たりも最も良い場所かもしれません。

 こちらの写真で,冬に入っても開花していた「ニチニチソウ」を放置したままでボロボロになってしまったので,まずはこれを撤去,跡地に「サフィニア」の苗(パープル)を地植えしました。

サフィニアの植え付け(2022年3月下旬)

こちらが植え付け直後の様子です。まだとても小さく花壇の枠のピンコロのサイズが10cmなので,株の大きさも10cm以下くらいです。

サフィニアの植え付け(2022年3月下旬)

いつも出遅れがちな春の花壇の準備ですが,「サフィニア」については珍しく3月に植え付け済ませることができました。これまで長時間の直射日光でいくもの植物を枯らしてきた,我が家で一番暑い場所なので,「サフィニア」の耐暑性の高さに期待です!

2022年5月(開花)

植付けから1ヶ月強が経過した5月の上旬です。見た目にも株が成長して,花壇の枠のピンコロからはみ出ています。

サフィニア(2022年5月上旬)

そして,地植え後1ヶ月半経過の5月中旬に早くも開花しました!色は「パープル」となってましたが,実際は,深紅といった感じで渋い雰囲気の色です。

サフィニア(2022年5月中旬)

ちなみに一緒に映っている,紫と白の花はこちらもサントリーの『スーパーベナ』です。こちらは無事冬越しして2年目ですが,株が大きく成長して,見事にたくさん開花しています。

サフィニア(2022年5月中旬)

5月下旬にはかなり先進んで花数も増えてきました。

サフィニア(2022年5月下旬)

 この頃までは花壇にぴったりと収まってキレイに見えました。

サフィニア(2022年5月下旬)

2022年6月(開花)

6月になっても開花は続きます。開花以降,液肥を2~3週に1度くらいのペースでランダムに与えていました。

サフィニア(2022年6月上旬)

6月下旬になってもずっと開花しつづけています。ただし,この時期くらいから,少し間延びしてきました。株のサイズも,横幅30cm以上あります。

サフィニア(2022年6月下旬)

開花の最盛期よりは少し花も少なくなってきました。もしかしたら,ちょうどこれくらいの時期に,株の形を整えるためにも,短く切り戻ししてておくべきだったかもしれません。

2022年7月(開花)

7月になっても開花はつづきます。梅雨が早く開けて,乾燥してきたことで,また花数が増えてきました。

サフィニア(2022年7月上旬)

7月下旬になってもずっと開花しつづけています。どんどん花茎が間延びして,花壇からはみ出てきてます。

サフィニア(2022年7月下旬)

開花してから,2~3週に1度くらいのペースでランダムに液肥を与えていたのが良かったのかもしれません。

2022年8月(開花)

1年で最も暑いお盆の8月中旬です。まだ花は続いていますが,さすがの暑さに少し元気がなくなってきているようにも見えます。

サフィニア(2022年8月中旬)

それと同時に,写真の左側からシルバーリーフのグランドカバー「ディコンドラ・シルバーフォールズ」が伸びてきて,サフィニアのエリアに入り込んできています。

それにしても,奥側に見える2年目の『スーパーベナ』はずっと元気に咲き続けてます。本当に素晴らしい多年草です。。

2022年10月(開花)

10月中旬になり,秋らしくだいぶ気温も下がってきました。

サフィニア(2022年10月中旬)

ディコンドラ・シルバーフォールズ」がさらに伸びてきて,サフィニアは開花しているものの,花茎が1本だけのような状態になってます。。

2022年12月(消滅??)

だいぶ気温が下がって12月上旬になりました。

サフィニア(2022年12月上旬)

・・・写真に「サフィニア」と書いてみたものの,「ディコンドラ・シルバーフォールズ」ですね(笑)

接近してサフィニアの痕跡を探してみましたが,見つかりました。写真中央の白い枝見たいのがサフィニアだったものです。。

サフィニア(2022年12月上旬)

引っ張ってみると,もう根も死んでいて,まわりのディコンドラに絡む以外はスルッと抜けました。

引っこ抜いた元サフィニアの株がこちらです。

サフィニア(2022年12月上旬)

 地上部も根も枯れていて,おそらく気づかないうちに11月の中旬頃には枯れていたのだと思われます。

 ということで,5月開花から10月までと,約半年にわたって,ずっと休みなく開花してくれましたが,同じ場所で12月下旬まで咲いていた「ニチニチソウ」や隣の2年目の「スーパーベナ」と比べると,夏のダメージなのか冬の寒さ起因なのか分かりませんが,強健性は低そうです。

まとめ

 今回はサントリーの定番の一年草『サフィニア』の成長記録についてまとめてみました。実際地植えで育ててみて,3月に植え付けて5月には開花して以降,絶え間なく花が咲き順調な育成だったのですが,冬前の12月上旬に気付いたときには株が消滅してしまいました。夏以降,花茎が間延びしたように匍匐して成長するので,鉢植えで育てるか,高さのある花壇から垂らすように育てる方が見栄えがするのではないかと思いました。

実際育てたオススメ度

★★★★