今回は我が家の裏庭の竹害と,業者に頼らず自力で除草剤を使った竹駆除対策を実施してから1年後の効果確認の様子について記事にしました。
前回の記事にも書きましたが,竹害とは「竹の驚異的な成長と,切っても枯れない生命力による『庭の竹藪化』」です。我が家の裏庭も,雑木や雑草で鬱蒼とした場所だったので,人が立ち入らなくなった間に竹がどんどん生えてきてしまいました。竹藪になると,やぶ蚊が大量発生したり,植栽ができなくなったりと,庭として使えなくなってしまいます。
↓鬱蒼とした裏庭の竹や雑木の伐採記録はこちらです
竹は毎年伐採してもまた生えてきてキリがないということで,2年前(2019年夏)から除草剤を使った竹の駆除に踏み切りました。
竹との格闘は2年にわたり,竹シーズン(竹は5~6月に地表に頭(タケノコ)を出してぐんぐん伸びます)後の駆除作業(竹に穴を空けて除草剤を流し込む処理)を2年間続けました。そしてまた,今年(2021年)5月の竹シーズンを迎えました。
今回の記事は,これまでの竹との戦いの振り返り(2019~2020年)と,今年の裏庭の様子(2021年)を見て竹駆除効果を確認していきたいと思います。
これまでの竹の戦いの振返り
2019年
こちらが裏庭の竹害関係の最初の記事です。
2019年初夏に数十本(30-40本くらい)生えてきたのですが,夏頃に竹に穴を空けて除草剤を流し込む処理を行っていました。
下の記事では,「夏に枯らした竹を冬に伐採・処分」した話を中心に紹介しました。
そのときの反省点として,次の2つがありました。
- 竹の駆除作業の時期が7月と遅かった
- 全ての竹を除草剤処理できなかった
1つ目ですが,夏の作業では蚊などの虫対策がとにかく大変です。特に竹藪では,その名の通り作業中にすぐに5~6匹のヤブ蚊が群がってきます。また,夏には竹がほぼ伸びきってきていて,冬に処分する際に大量の竹の廃材がでたのもイマイチな点でした。この経験から,翌年は竹が伸び始める5月中旬以降から6月中旬までに処理を完了することにしました。
2つ目は,作業が面倒だったのと,いくつか竹を処理すれば除草剤が地下茎経由で伝わって一網打尽にできるとも思ったので,駆除処理を網羅的に行いませんでした。しかし,竹の生命力は生半可ではなく,駆除したエリアから50cmも離れると,また生えてきました。竹の本体である地下茎を漏れなく確実に叩くには,地表に見える全ての竹を処理する必要があります。
2020年
前年度の駆除の成果を期待するも,やはり駆除しきれておらず,生えてきた竹。
それでも,昨年の駆除の効果があったためと思いますが十数本(12~3本くらい?)とかなり数は減っていました。
減ってはいたのですが, 先ほども書いたように,この状態で安心して放置すると地下茎を伸ばして,前年と同じような竹藪状態になってしまいます。
2年目もやはり生えてきてしまった,こんな竹の驚異的な成長と生命力,そして竹害について詳しく書いたのがこちらの記事です。
という訳で,この年(2020年)は徹底的に駆除処理をしました。
2020年は2019年の反省を踏まえて,蚊の発生がピークとなる前であり,竹が伸び切る前の初夏の時期に処理および処分を実施。また,地表にでている(細すぎて穴を空けられないもの以外全て)竹のほぼ全てについて駆除処理しました。
作業は大変でしたが,初夏の作業のおかげで蚊の被害もそれほど受けず,竹の廃材もかなり減らすことができました。また作業に集中できたのもあり,効率よく駆除処理を進めることができました。
今年(2021年)の竹シーズンを迎えて
そして2021年も5月になり,2020年竹駆除の効果確認のシーズンがやってきました。
隣りの市有地
まず最初に,我が家の裏庭に隣接する「市有地」の様子を紹介します。
この場所は,我が家の裏庭と隣接し,土質や日当たりなど同じような環境です。そして,同じように竹害に遭っている場所でした。
その後,冬(2020年12月)に業者が入って,大伐採(根元から竹をカット,地下茎は残る)を行った結果,更地同然となっていました。
しかし,その約半年後の現在(2021年5月)が次の写真です。新しい竹(タケノコ)がガッツリと生えてきています。
過去記事にも書きましたが,竹の本体である地下茎を叩かないことには,いくら竹を伐採してもまた生えてきてしまうのです。残念ですが来年には,元の竹藪に戻っていることでしょう。
我が家の裏庭2021年初夏
次の我が家の裏庭です。
お隣りの市有地のようにタケノコが群生していないのはもちろん,昨年のように竹が生えてくる様子は全然見えません。
今年生えてきた竹はなんとこの1本だけでした。
竹をほぼ駆逐できた理由は,2020年の竹駆除作業時は,2019年の反省を生かして,初夏の竹が伸びきる前の段階で,敷地内のほぼ全ての竹に徹底的に処理をしたことです。その結果,地下茎まで枯らすことができ,生えてこなくなったのだと思われます。
という訳で,2年にわたる竹との戦いになんとか勝利を収めることができました!
具体的な竹の駆除処理方法と作業の様子については,こちらの記事をご覧ください。
除草剤を使ったあとで植物は大丈夫?
ところで,除草剤を使った後で植物は育つのでしょうか?結論から言いますと,除草剤を注入した竹のすぐ近く植わっている植物も問題なく育っています。
こちらは,2020年5月に竹の生えていて除草剤を注入した場所に2021年2月頃に植えた,『宿根ネメシア』です。「こんなに咲くの?」というくらい,2月から6月まで長い間よく咲いています。
理由の詳細は過去記事にありますが,使用したグリホサート系の除草剤は土の中で分解され,無害化されるためです。
ただし,付近に生えている果樹から成る実は5年間は食べない方がいいみたいです。土の中で分解される前に,微量でも植物に取り込まれ,有害物質が残留している可能性があるためです。
まとめ
今回は,2020年に我が家の裏庭で徹底的に行った竹の駆除処理から1年後の効果確認を中心に記事にしました。処理から1年後,敷地内に生えてきた竹は僅か1本と,実施した竹駆除が有効なことを確認できました。同じように竹害でお困りの方は,是非この方法を検討いただければと思います。
ひとまず竹害からは解放された訳ですが,今後も我が家の裏庭に地下茎が侵入してくる可能性もあります。今後も竹の動向はウォッチしていきたいと思います。