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アズーロコンパクト(サントリー)の成長記録~植え付けから開花,梅雨の切り戻しまで

 今回は,サントリーのアズーロコンパクトの育成記録の記事です。アズーロコンパクトは,ロベリアを夏越しできるように耐暑性を高めて改良した植物(1年草)です。園芸店で見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。

 我が家では手間をかけないことをモットーとしているので,冬を越せない1年草はあまり育てないのですが,昨年試しに買ってみたところ,青い花がこんもりと高密度に,初夏から秋ごろまで咲いてくれて気に入ったので,今年も育ててみることにしました。

 この手の植物を買うときに迷うのが,どれくらい大きくなるのか?という点。あまり株が大きくならなくて,鉢が大きすぎてスカスカでも不格好だし,逆に鉢が小さすぎると植物がかわいそうです。また,植え場所が決まっている場合も,何株購入したらいいのか判断が難しい場合もあると思います。

 そこで今回は,アズーロ・コンパクト1株を,4月上旬に購入してから6月下旬に切り戻すまでの3カ月の成長記録をまとめてみました。サイズの変化にフォーカスしたので,購入時や育成の参考になるのではないかと思います。

 

基本情報

種類 草花(1年草)
品種名 Lobelia Azzurro Compact
花色
開花時期 4~9月
最大樹高/横張り 20cm/45cm(1ポット)
耐暑性/耐寒性 強/弱

  その名前からイタリア原産の何かかと思わされますが,ロベリア(南アフリカ原産)の1品種です。ちなみにアズーロはイタリア語で「青色」の意味です(サッカーのイタリア代表が,ブルーが基調のユニフォームからアズーリ(AZZURRI)と呼ばれますよね)。

 1年草で夏の暑さ,冬の寒さにも弱いですが,うまく夏超しできれば秋にも花が咲く場合があるようです。夏越しするには,鉢植えにして直射日光に当てないように,半日陰に場所を変えるなりの対処が必要です。

アズーロコンパクトの水遣り

 今回は鉢植えなので水遣りについても記載します。今回は,4.5号ポットと小さい鉢に植え替えて育てたので,鉢カバーはしたものの水枯れのリスクは高かったと思います。ただ,実際育ててみて,乾燥には強く,水をやり過ぎるとかえって元気が無くなる印象でした。ですので,「土が乾いたらたっぷりと」という基本のやり方で良いようです。

 

アズーロコンパクトの成長記録

 3月下旬,横浜市新山下のシマホ内にあるホームセンターで購入しました。たくさん売られていたので,なるべく枝が元気よく伸びているものを選びました。

2020年4月2日

 3.5号ポットを買ったのですが育てるには小さ過ぎるので,微妙なサイズですが4.5号ポット(内径13.5cm)に植え替えました。もともと我が家で育成中のウエストリンギアが入っていた鉢が余っていたので,使いまわしたものです。

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 これをさらに既存の内径18cmの6号の素焼き鉢の中に入れて育て始めました。下がその写真です。まだ鉢に対して苗が小さくスカスカです。

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年4月2日)

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2020年4月15日(2週後)

 育成スタートから約2週間が経ち,早くも疎らではありますが開花してきました。花が咲いてきたので,玄関に出して飾ることにしました。早くも6号の素焼き鉢より大きくなり,横幅24cmに成長しました。

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年4月15日)

2020年5月15日(1カ月半後)

 花数がかなり増えてきました。あともう少しで満開です。 

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年5月15日)

 横から見ると花密度が高く見えます。この時点で株の横幅は42cmもありました。こうやってみると,バランス的にちょうどいいかなと思います。

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年5月15日)

2020年6月5日(2カ月後)

  植え付けて2カ月後です。この時期か,少し前くらいが満開でした。結構時間帯によって花の密度や開き方に違いがあり,カラッとした晴天が続くと満開になる傾向があります。また,朝は花が開きますが,夕方は少し花弁が閉じるようです。

 それにしてもこれだけ大きくなってくれると,1ポット苗で6号鉢どころか8号鉢に1ポットでも問題なさそうです。

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  横から見ると,株の下方の花が終わった部分が少し枯れこんだようになっています。ただ,それ以上に次々と新しい花が出てくるので,全体でみると花が増えているように見えます。

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年6月5日)

2020年6月15日(2カ月半後)

 関東が梅雨入りし(2020年6月11日),雨の日が多くなってきました。それと同時にアズーロコンパクトもみるみる内に元気が無くなってきました。晴れの日に少し元気を取り戻すのですが,雨が降るとまた次の写真のようになります。これを繰り返し,徐々に花が減り,萎れて行っているようです。

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年6月15日)

2020年6月27日(3カ月後)

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年6月27日)

 今日は,関東は久しぶりに晴れて,ちょっと元気になった気がしますが,玄関に置くにはちょっと残念な感じなので切り戻すことにしました。サントリーのページでも梅雨入り前後に切り戻すことを推奨しています。

 夕方に切り戻しを実施しました。切る前に測長してみるとちょうど40cmくらいでした。最盛期より,1回り小さくなった感じがします。やはり夕方になると花が閉じて,花が小さくなるので,全体的に寂しい感じがします。

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年6月27日)

 切り戻し後はこんな感じなりました。だいたい20cmちょいくらいになるまで思い切って切り戻してみました。昨年もこの時期に切り戻して復活しましたので,大丈夫だと思います。

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年6月27日)

 この状態でひとまず置いておき,次の開花を待ちたいと思います。

2020年7月7日(3カ月後)

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年7月7日)

  切り戻しから10日経ちましたが,早くも花が復活し始めています。

2020年8月5日(4カ月後)

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アズーロコンパクトスカイブルー(2020年8月5日)

 切り戻しから約1カ月経ちました,ほぼ完全に復活して満開です!!

 アズーロコンパクトの開花の安定感はすごいですね。あとは,いつまで開花してくれるのか注視したいと思います。

成長記録まとめ

  アズーロコンパクト1株を4.5号のプラ鉢に植え替えて(6号素焼き鉢かぶせ)からの約3カ月の推移を下の表にまとめてみました。

  4月2日 4月15日 5月15日 6月5日 6月27日
横幅 15cm 25cm 42cm 45cm 40cm

 最初の大きさ15cmから最大で45cmと3倍ほどになりました。サントリーのページでは,30cmの円形のプランターやハンギングで2~3株を推奨しているようですが,今回の育成結果を考えると,1株でも十分なのではと思いました。もっと花の密度が欲しい場合や,ハンギングで垂らす感じにしたいときは,もう1ポットはあった方がいいかもしれません。ここは好みかなと思います。

まとめ

  今回は,サントリーのアズーロコンパクト(ロべリアの改良品種)について,鉢に植えてから梅雨期に切り戻しするまでの約3カ月の成長をまとめてみました。成長過程や,成長後のサイズ,また花密度についてフォーカスして見ていきましたので,購入時の株の数や,植え替えの鉢のサイズを決めるのに参考になるのではないかと思います。今度は,秋の開花の様子も更新していきたいと思います。

 

 今回のアズーロコンパクトのように青い花が好きな方には下記の記事もおすすめです(こちらは常緑の多年草,低木が中心です)。

www.papa-niwa.com