今回は人気のキク科の一年草『マックスマム』の成長記録です。マックスマムは,マーガレットと他のキク科(マム)の植物との属間ハイブリッドで,サントリーフラワーズがで作出したガーデニング用の花苗です。成長が早く株が大きく育ち,ボリューム感のある花を咲かせるのが特徴です。
我が家では,マックスマムの3号ポットを購入し,大きめの10号鉢に植えて育ててみました。その名の通り大きな鉢で適切に育てるとかなり大きくなると言われていますが,実際の成長はどうなのか?今回は3月から8月まで育成してみたので成長の様子を紹介します。
基本情報
種類 | 草花 一年草 |
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学名 | Maxmum |
花色 | ホワイト,ピンク,パープル,レッド,イエロー 他多数 |
開花時期 | 4-6月 |
最大草丈/横張り | 50/50cm(育成環境に依る) |
耐暑性/耐寒性 | 普通/弱 |
日当たり
半日以上日の当たる場所が望ましいです。一年草のため高温期の7~8月には枯れます。そのため,育成期間中の3~6月であれば直射日光が終日当たる場所に置いても問題ないです。
夏越し・風越し
一年草で夏越し・冬越は普通の育てると困難です。ただし夏越しは,十分に真夏の直射日光を避けたり,適切な水やりやるなど細心の注意を払えば不可能ではないようです。また耐寒性も低いため,適宜室内に入れるなどの配慮が必要なようです。
育成のポイント①:鉢のサイズ
マックスマムは大きくなるので,8号鉢以上の大型の鉢が適当です。5~6号鉢などサイズが十分でないと根張りが十分にできないので大きく成長できないようです。
育成のポイント②:切り戻し
3月など春先に植え付けると5月~6月の初夏シーズンには一度開花のピークを迎えますが,その後の梅雨期の高温多湿に備えて切り戻しが必須です。しっかり花柄を摘んで切り戻しを行うことで,6~7月に2度目の開花を見せてくれます。
育成のポイント③:施肥
マックスマムは,株を大きく,花を美しく育てるために施肥が重要になります。植え付け時に元肥を土に混ぜ込み、約2週間後から定期的に追肥を行います。固形肥料は1ヶ月に1回、鉢の縁に沿って均等に置き、液体肥料は1週間に1回程度与えます。
成長記録
裏庭の一角にあるコーナーです。家の北側の真裏にあり,我が家では日当たりも最も悪い場所かもしれません。
2024年3月:植え付け
園芸シーズンに入った3月の初旬に「マックスマム」の3号ポット苗を購入しました。
ただ,マックスマムに適した大型の鉢が空いてなくて,ようやく3月の終盤になって,10号鉢(幅30cm)に苗を植え付けました。購入から1ヶ月ほど経ってしまったので,苗も一回り大きく成長しています。
よく見ると小さな蕾もつき始めています。今後の成長と開花が楽しみです。
2024年4月:1度目の開花!
蕾の成長し,数も増えてきました。
蕾に色(夕焼けレッド)ついてきました。開花は間近です!
4月中旬に最初の開花です!
マックスマム(夕焼けレッド)は,赤,オレンジ,ピンクと色のバリエーションと変化を楽しめます。
2024年5月:開花のピーク!
5月になり,株が鉢のサイズ(30cm)以上に広がってきました。開花も休みなく継続しています。
5月中旬後半には開花の一度目のピークを迎えました。4月中旬以降,開花は休むことなく継続し,特に花がら摘みをしなくてもキレイな株姿を保っています。
この辺の優秀さは予想以上で,「マックスマム」の人気の理由が伺えます。
夕焼けレッドの濃い目のレッド系の花が我が家のホワイトの外壁とマッチして美しいです。
2024年6月:花がら摘み+切戻しと2度目の開花!
5月の開花のピーク後,新たな蕾ができなくなり枯れた花がらが目立ちはじめます。夏本番前に株一面の開花を楽しむために,ここで重要な「花がら摘み」と「切り戻し」を行いました。
切り戻しは,花がらのついた茎を真ん中くらいから切り取ります。5月の開花が見事だっただけに,数が多くて大変でしたがなんとか作業が終わりました。
また,切り戻し後の成長を促すために,2週に一度程度の液肥に加えて,マグァンプK小粒を施肥しました。
こちらが切り戻し後の6月下旬の様子です。
二度目の開花のピークです。写真は本当のピーク時期を外してしまってるのですが,一度目のとき以上に花数が多くて豪華でした。
夕焼けレッドの濃い目のレッド系の花が我が家のホワイト系の乱石や外壁とマッチして美しいです。
2024年7月
7月中旬になり,2度目の開花のピークから3週間ほど経過しました。枯れた花がら目立ち,新しい蕾ができにくくなってきたので2度目の「花がら摘み」と「切り戻し」を行いました。
こちらが「花がら摘み」,「切り戻し」から2日後の様子です。多少花数が戻ってきてますが,5月のときと比べると明らかに葉色が悪くなっていて,「マックスマム」の寿命が近づいているようです。。
先は長くなさそうですが,とりあえず夏以降も水やり施肥等の育成は続けていきます。
2024年8月
こちらがそのまま育成を続けた8月の様子です。復活の様子はなく,完全に枯れたようです。
3月から小さいポット苗からの育成を始めて2回の開花期があり,4~7月上旬くらいまで長い間,レッド基調の美しい花を株一面に咲かせてくれました。
まとめ
今回は春の園芸の定番の『マックスマム』を育ててみました。人気なだけあって,花付きの良さ,花期の長さは流石で,切り戻しを挟んで4~6月まで玄関先を賑やかに彩ってくれました。好みの問題もありますが,今回選んだ色「夕焼けレッド」は,赤,オレンジ,ピンクと色の変化も楽しめて,白系の外壁が背景にあると映えて,良い選択だったと思っています。一株で十分なボリュームが出るので,春先から夏まで活躍できるコスパに優れた一年草だと思います。
★★★★★