コロキアは,南半球プランツ(ニュージーランド原産)で,黒(ブラック)あるいはグレー(灰色)のカラーリーフとして最近人気の植物です。 葉と同じ灰色の細い茎は曲がりくねった特徴的な樹姿。園芸店でも,おしゃれな鉢に植えられているのを見たことある方もいるのではないでしょうか。実際,鉢仕立てや寄せ植えに使われるのが一般的なようです。
我が家では,そんなコロキアを珍しく地植えして育てています。3号ポットから育て始めたのですが,植えた場所が悪く,一時存在すら忘れていました。が,一切の手入れなく2年経って立派に大きく育ってくれました。一方,コロキアは初夏に素敵な黄色花を咲かせるはずなのですが,まだ2年間で一度も開花しておらず,その原因についても記事にしてみました。
基本情報
やはり魅力は,カラーリーフです。春先に新し葉は緑がかっていますが,秋から冬にかけて寒くなるにつれ,濃いグレーに変化していきます。つまり,一年を通じて,カラーリーフを楽しむことができます。初夏には小さな黄色の花を咲かせ,暗い色の枝葉とマッチします。性質は非常に強健で,耐暑性・耐寒性ともに強いです。
種類 | 常緑低木 |
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学名 | Corokia cotoneaster |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 4~6月 |
最大樹高/横張り | 1.5m/1.5m |
耐暑性/耐寒性 | 強/強(耐寒温度-5℃) |
コロキアの成長記録
2018年3月(植え付け)
園芸店で見つけて,この黒い樹姿に惹かれて,小さな3号ポットを衝動買いしました。
大きさは,高さ,幅とも10cmくらいでとても小さいです。
園芸あるあるで,その時点で植える場所を決めていませんでしたが,鉢植えだと水枯れが心配だったので,西側花壇に仮植えしました。
こちらが植え付け直後の様子です。
2018年5月
2カ月経って少し成長して大きくなっています。
手前に『シルバープリペット』が植わっていますが,この後,急激に成長して大きくなります。その結果,『コロキア』が見えずらくなって,その存在を忘れてしまいます。。
ちなみに隣の黄色い花がコロキアの花のようで紛らわしいですが,こちらは雑草「カタバミ」の花です。
写真右上には,こちらも植たばかりで,同じオージープランツのシルバーリーフ『オレアリア・リトルスモーキー』を植えています。
白と黒のコントラストということで植えてみたのですが,残念ながらこの後1年で枯れてしまいました。。
2020年3月
コロキアを地植えしてから,なんと約2年が経ちました。
だいぶ写真を記録するのを忘れていました。というより,手前にある『シルバープリペット』の成長が旺盛で,その背後にあるコロキアの存在をすっかり忘れていました(笑)
何かの拍子に偶然にコロキアの存在を思い出して,見たら大きくなっていたという状態です。
ということで,剪定,水遣り,肥料,その諸々の手入れは一切できていません。。が無事に育っているようです。
『シルバープリペット』をかき分けて,なんとかコロキアをフレーム全面に入れることができたのが下の写真です。
少し分かりにくいですが,だいぶ大きくなっています。メジャーをあてて測定してみたところ,高さは60cm弱ありました。日当たりを良くすればもっと大きく育っていたのかもしれません。
ただ,成長旺盛なシルバープリペットなどに比べると成長はだいぶ遅いです。日当たりが悪かったせいもあるかもしれませんが,だいたいこんな成長スピードのようです。管理する上では,育てやすいかもしれません。
それにしても,ほぼ2年間,存在も忘れるほど放置だったのに,ここまでちゃんと育ってくれたのは立派です。肥料も水やりもしていません。一見,繊細な雰囲気もありますが,かなり強健な性質のようです。
2020年6月
春先から3カ月経過して初夏になり,緑色の新芽がたくさん出てきました。この葉は,秋から冬にかけて濃いグレーに変化していきます。
また,一段と大きくなった気がします。実際測ってみると,一番高いところで70cmもありました。コロキアの花期は4~6月と言われていますが,どうやら今年は花が咲かなそうです。
2021年4月
3年目の春がやってきました。この1年で大きくなり,約1m位の樹高になりました。
隣の『シルバープリペット』がまた茂っているのでかき分けてみると,なんと黄色い花がポツポツと咲いていました!
また木全体で10程度と数えられるくらいしか咲いてませんが,確かに明るい黄色の花が咲いてくれています。
という訳で我が家では3号ポットから植えて,なんと3年がかりでようやく開花を確認することができました。
開花しなかった理由と鉢植えの検討
なかなか開花しなかった理由
地植えのコロキアですが,強健な性質もあって,完全放置にも関わらず,しっかり育って大きくなってくれました。一方,2年間育てて一度も開花してくれていませんでした。
この理由の1つには日照不足があるようです。今回植えた場所は,植えた当初は日当たりは良かったのですが,同時期に植えた『シルバープリペット』が大きくなり過ぎて,日中のお日様が真上にくる11~13時くらいしか直射日光が当たらなくなっています。今後,黄色の花を咲かせるには,もっと日照時間が長い場所への植え替えが必要そうです。
2つめの理由がコロキアの性質です。こちらの記事を参照すると,やはり同様に花を咲かすまで数年要したという情報があります。ですので,コロキアを小さい苗から育成する場合,2年程度は開花まで待つ必要がありそうです。
鉢植えの検討
植えた場所が悪く,日照不足なのと,せっかくのおしゃれなコロキアが目立たなく,もったいなく思っています。
近いうちに掘り起こして,鉢植えにして育てることも検討したいと思っています。大きな園芸店にいくと,下の写真のように,大きなおしゃれな鉢に単品で植えられていたり,寄せ植えにしていたりしています。実際育ててみて,鉢植えで引き立つ低木なのかなと思っています。
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まとめ
今回は,南半球プランツ(ニュージーランド原産)でカラーリーフが個性的なコロキアについて,3号ポットで地植えしてからの2年間の成長について紹介しました。
強健な性質で2年間で20cm→70cm,3年目には1mと大きくなり開花を確認できました。今後も,満開になったらまたこの記事を更新していきたいと思います。
★★★★