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夏の暑さ・多湿に強い!おすすめ植物(草花中心に、1年草・宿根草・小低木)まとめ12選

今回は,これまで育ててきた中で,夏場の耐暑性・耐湿性に特に優れた植物をまとめて紹介します。園芸あるあるで,ガーデンニングを初めた頃は冬越しを気にしがちですが,実は耐暑性と耐湿性が両方必要な夏越しの方が難しいと感じることがだんだん多くなると思います。(暑さ対策の方が読みにくくて,耐暑性が強いとされるものでも多湿が原因で夏の終わりにには消えていた,ということも多いです。)

 そこで,今回はこれまで育ててきたものの中で特に耐暑性の高い植物を草花を中心に選んでみました。一部,低木もありますが,草花っぽい雰囲気の常緑の低木だけを選びました。

 

暑さ・多湿に強いおすすめ植物(草花中心)12選

一年草

①ニチニチソウ

ニチニチソウ(10月)

 キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草です。ビンカとも呼ばれることもあります。花は,赤,白,ピンクを中心に様々な品種があり,いかにも”花”といった雰囲気の花を初夏以降にたくさん咲かせます。特徴は,花期がとても長く,関東以南であれば春先から12月下旬でも咲くことも珍しくありません。さらに,とても丈夫で育てやすく,耐暑性・耐湿性だけでなく,耐病害虫性も草花では最強レベルです。(稀に,糸状菌による「立ち枯れ病」で部分的に枯れることはあります。)

 我が家では,いくもの植物を枯らせてきた直射日光,西日の当たる乾燥する場所に植えましたが,全く衰えることなる春から晩秋の12月後半まで開花していました。

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②スーパートレニア

スーパートレニア(4月下旬)


トレニアは,こんもりとした草姿で,夏にベル型の鮮やかな花をたくさん咲かせてくれる植物です。スーパートレニアは,PW(Proven Winners)による『トレニア』の改良品種で,もともとトレニアが苦手な高温多湿への弱さがだいぶ解消されています。こんもりかつ垂れるように成長するので,ハンギングなどいろいろな使い方ができます。

 実際育ててみると,ニチニチソウなどと比べると耐暑性はやや劣り,真夏に直射日光が長時間当たると元気がなくなります。ただ,適度な日よけや水やりをすれば夏越しは容易で,秋には再びベル型の花がたくさん開花します。

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③アズーロコンパクト

アズーロコンパクト(8月)

 貴重な青花で,春から秋まで長く咲くおすすめなのがサントリーの「アズーロコンパクト」です。アズーロコンパクトは,原種の1年草のロベリアを夏越しできるように耐暑性を高めて改良した品種です。美しさと育てやすさから,今では園芸店だけでなく,ホームセンターでも手軽に手に入るようになりました。

高温多湿の梅雨の時期に元気がなくなりますが,夏前に切り戻しを行えば,梅雨明けの7~8月には再び豪華な青花を株いっぱいに咲かせてくれます。

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④ペンタス

ペンタスの花(11月)

ペンタスも夏の代表的な草花です。かわいらしい小花を集めたような花をたくさん咲かせます。開花期はとても長く,初夏から晩秋まで花を咲かせます。

実際育ててみても,ニチニチソウほどではないですが,丈夫で育てやすいのです。(過度の高温多湿では元気がなくなったり場合によって枯れてしまうことがあります。)少し日陰ができるスペースに植えるのかおすすめです。夏越しができれば,秋には再び満開になり,関東以南なら12月中旬くらいまで長く開花が続きます。

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多年草(宿根草含む)

⑤スーパーベナ

冬越しに成功し苗から5倍程度に大きく成長した『スーパーベナ』(5月)

 夏に強い多年草として一押しなのが,PWの『スーパーベナ』です。バーベナの改良品種で,1つ1つの花や花房が大きく,花期は春から晩秋までととても長く,育成面では雨・暑さ,病気に強いことが特徴です。

おすすめのポイントは,存在感のある花の開花期が4-10月ととても長いということ。さらに,日当たりに植えれば,冬地上波の一部はやや枯れますが,一部は常緑のまま冬越しできます。翌年にはより大きく成長してより豪華な花を咲かせてくれます。とてもおススメの多年草です。

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⑥サルビアネモローサ

サルビア・ネモローサ(6月中旬)

 

 某宿根草専門ショップが推したことで最近とても人気の『サルビア・ネモローサ』。初夏から夏にかけて咲くシュッとした穂状の紫花と,花後のピンクの孚(ガク)が美しく,長期間楽しめる宿根草です。あまり暑さに強いイメージはないかもしれませんが,実際育ててみるととても強健です。

 実際,直射日光がほぼ1日中当たる花壇と,日陰で湿気の多い裏庭の両方で育てたことがありますが,どちらも問題なく夏越しできていて3年目の育成で,咲いてくれています。また,耐寒性はさらに高く,冬場に地上部は枯れますが,安心して冬越しします。

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⑦エキナセア

エキナセア(6月中旬)

夏の代表的なキク科の宿根草です。同じ科目のマーガレットなどと似た雰囲気の花を,初夏から秋口まで長く咲かせます。花色も品種改良により赤,ピンク,オレンジなど様々な種類があります。花の中央部分が大きく膨らんだ特徴的な見た目で,花自体も大きいです。また,品種によりますが,株も最大高さ60~1mくらいに大きくなり存在感があります。

我が家でも様々な品種を育ててきましたが,とても丈夫で育てやすく毎年花を咲かせて大きく成長しています。経験上,強健さを求めるなら白花のタイプがおすすめです。

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⑧オミナエシ

オミナエシ(2022年7月下旬)

 オミナエシ(女郎花)は,夏の代表的な背の高い宿根草です。特徴的な黄色い花は,7-10月までの約2か月と比較的長く咲き,花の少ない真夏に貴重な存在です。初夏以降に縦にグングン大きくなり,最大1.5mくらいに達します。冬には地上部は枯れて,春に地際から新芽が成長します。野草っぽく,主役になる花ではないですが,その背の高さから,花壇の後方で他の植物を引き立てるのに重宝します。もともと日本に自生していた植物ですから,日本の暑い夏の高温・多湿による育成への心配は殆ど必要ありません。

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⑨ヘリアンサス

 ヘリアンサス・レモンクイーン(7月中旬)

 ヘリアンサス・レモンクイーンは夏から晩秋にかけて花が咲く大型の夏の宿根草です。ヒマワリ(学名:helianthus annuus,通名:sunflower)の仲間ですが,花は2~3cmと小さく,洋風のどんな庭にも合うと思います。メジャーな植物ではないですが,とにかく丈夫で育てやすく,高さ,横幅ともに最大1.5m以上にとても大きく成長するのでとても存在感があります。スペースを埋めるにも重宝すると思います。

 我が家でも小さなポット苗から育てましたが,途中での無茶な植え替えにも耐えて復活し,今では縦横1.5mくらいの大きな株に成長しました。夏の暑さに強い,大型の宿根草をお探しの場合にとてもおススメの植物です。

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低木

⑩チェリーセージ

チェリーセージ(5月上旬)

 チェリーセージは,鮮やかな色の花を長期間咲かせる,とても丈夫で育てやすい常緑低木です。おすすめポイント特徴は,開花期が5~12月と驚くほど長いことです。さらに常緑低木なので木質化しますが,いかにも庭木といった雰囲気にならず,草花のような繊細な雰囲気をキープできるので,いろいろな場所で使い易いです。成長しても最大60cmくらいのため管理もしやすいです(剪定でさらにコンパクトに管理できます)。

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⑪イベリス

イベリス(3月下旬)

イベリスは,常緑の濃い緑の葉っぱと対照的な,春に咲く小花を集めたような白花が特徴の小型の常緑亜低木です。その名はスペインの『イベリア半島』に由来していて地中海原産の植物らしく,暑さ寒さに強いのが特徴です。イベリスは,春先から初夏にかけて小花をたくさん集めたような存在感のある白花を咲かせます。

 春の花のため,耐暑性は低そうに見えますが,育ててみると強健です。実際,いろいろな植物を枯らしてきた直射日光のきつい南向きの花壇に植えて5年以上経ちますが,豪華な白花を毎年咲かせてくれています。低木でありながら,大きくても30cmとコンパクトかつ成長もとてもゆっくりなのも,とても育てやすく初心者向きだと思います。

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⑫ヘリクリサム(コルマ)

 最後に,暑さに強いシルバーリーフの紹介です。シルバーリーフは,白く輝くような葉色が特徴で,花壇のワンポイントや寄せ植えにとても重宝する植物です。一方,シルバーリーフは高温多湿に弱い傾向にあり,強い植物だとシロタエギク(白妙菊)が代表的ですが,よりコンパクトでおすすめなのが「ヘリクリサム コルマ」です。

 葉の形は細く,葉色は殆どホワイトに見える銀白色です。黄色の花は四季咲きで,それなりに鑑賞価値がありますが,見どころはやはりそのシルバーリーフです。最近では,コルマ以外でも「ヘリクリサム」のシルバーリーフの品種をたくさん見かけます。

我が家では,西日が長時間当たるとても暑い場所に植えていますが,5年以上元気に育っています。周囲の植物による蒸れに注意すれば,とても育てやすいシルバーリーフです。

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まとめ

 今回は,これまで育ててきた植物の中で,特に夏の暑さ・多湿に強い”おすすめ”を草花を中心に,1年草,多年草(宿根草),低木の順で紹介しました。

 いずれも,耐暑・耐湿性が高いだけでなく,花が美しい,花期が長い,丈夫で育てやすいといったプラスアルファの特徴をもつ植物を集められたと思います。ガーデニングで,夏の暑さ・多湿にお悩みの場合は参考になるのではないかと思います。