今回は,少し地味な常緑小低木『クフェア(メキシコハナヤナギ)』の成長記録です。クフェアは暑さに強く,初夏から秋まで,小型の紫または白の花を長く開花させます。樹形は小型でこんもりコンパクトに育つので,グランドカバーなどにも使えます。性質も強健で育てやすく,そのためかホームセンターなどでも安価に売られていることが多いです。
実際に育ててみて,確かに少し地味ではあるのですが,耐暑性がとても高く,かなり酷暑の場所でも育成できています。日当たりが良すぎて何を植えても枯れてしまう!というような場所に是非植えてみてはいかがかと思います。
基本情報
種類 | 常緑小低木(多年草に分類される場合もあります) |
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学名 | Cuphea |
花色 | 紫,ピンク,白 |
開花時期 | 5-10月 |
最大樹高/横張り |
60cm/60cm |
耐暑性/耐寒性 | 強/普通 or やや弱い |
日当たり
日当たりを好み,耐暑性はとても高いです。夏場の長時間の直射日光にも十分耐えられます。一方,冬の寒さは得意ではないので,日当たりの良い場所に植えましょう。
水やり
地植えの場合は降雨のみで水やり不要です。
剪定
長年育てていると枝が間延びして徐々に樹形が乱れてきます。「クフェア」らしいこんもりとした株姿を維持するために,剪定で形を整えます。頻度は成長して以降,年に1度で十分です。
成長記録
裏庭の一角にあるコーナーです。家の北側の真裏にあり,我が家では日当たりも最も悪い場所かもしれません。
2023年7月
これから夏本番という7月上旬に,3号ポットの「クフェア」の開花株を購入しました。大きさは,高さ,横幅ともに10cmくらいのものです。時期的にも「クフェア」の開花期なのでピンクの小さな花を咲かせています。
ちなみに,「クフェア」は安く売られていることが多く,私が購入したときは80円程!でした。
地植えしたのは,家の南側のとても日当たりの良い場所です。真夏になると直射日光が長時間当たりかなり暑さが厳しくなる場所です。
そもそも7月上旬に植える事自体が植物にとってリスクですが,根付きの速さ含めて「クフェア」の耐暑性の高さに期待です。
2023年8月
かなり気温が上がってきていて,植えたばかりの苗が心配になりますが,まったく弱ること無く,しっかり根付いたように見えます。
2023年9月
9月中旬になりました。枝が伸びて急成長していて,大きさは高さ15cm,横幅15cmくらいになっています。真夏は成長がお休みする植物も多いですが,「クフェア」はむしろ酷暑下でも旺盛に成長します。
2023年11月
11月の様子です。大きな変化はないですが,寒くなってきたので中のほうの葉が少し変色し始めています。
ちなみに,「クフェア」の周りにずっと見えているシルバーリーフは「ディコンドラ・シルバーフォールズ」という常緑のグランドカバー植物です。
2024年2月
2月の上旬です。一番寒い時期ですが,暑さが好きな「クフェア」は常緑の葉が少し変色して枯れています。「クフェア」は寒さは得意ではないようです。日当たりの良い場所に植えてなかったら,枯れていたと思われます。
2024年3月
3月上旬になりました。寒さのダメージがさらに深まっているようですが,なんとか冬を越すことができました。
ちなみに隣に見える白花は開花期を迎えた,こちらも常緑低木の「イベリス」です。
2024年5月
初夏になりました。葉が新しく生え替わってボリュームがでてきました。また開花期に差し掛かって一部ピンク紫の花を咲かせています。
2024年7月
7月上旬になり育成開始から1年が経過しました。葉もすっかりと本来の緑に戻って,ピンクの花をたくさん咲かせています。
株もかなり大きくなり,高さ,横幅ともに30cmくらいです。
2024年11月
こちらが最新の11月の様子です。酷暑の夏もなんなく越して,これから2度目の冬を迎えます。
このように1年以上育てると枝が少し間延びしてくるので,適宜剪定していきます。剪定することで「クフェア」らしい?こんもりとして株姿を維持できます。
という訳で約1年半無事育成できたということで,今回の成長記録の内容は以上としたいと思います。
まとめ
今回はコンパクトな常緑低木「クフェア」の成長記録を紹介しました。開花時のピンク花は小さく,少し地味な印象は拭えないですが,開花期が長く,何より暑さにとても強く,低木なので何年も育てられるというのが魅力だと思います。特に,日当たりが良すぎて何を植えても枯れてしまう!というような場所をお持ちの方は,是非植えてみてはいかがかと思います。