今回は,アサガオと同じヒルガオ科の常緑多年草『コンボルブルス・サバティウス』の成長記録です。『コンボルブルス』はセイヨウヒルガオ(属)を表していて,色々な種類があるようですが,良く出回るのは多年草と低木の品種です。初夏にアサガオを小さくした円錐形の整った形の花を咲かせます。
今回育てた「コンボルブルス・サバティウス」は,初夏にパープルの花を咲かせる品種です。常緑多年草なので,育成した3年間,毎年花を咲かせてくれる頼もしい植物です。
基本情報
種類 | 草花 常緑多年草 |
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学名 | Convolvulus |
花色 | 紫 |
開花時期 | 5-6月 |
最大草丈 | 40cm(ツル性のため横に広がる) |
耐暑性/耐寒性 | 普通/普通 |
コンボルブルスの種類
コンボルブルスの中で有名なのでは,今回紹介する「サバティウス」とシルバーリーフで白花の「クネオルム」の2品種です。
「サバティウス」は,紫の花と普通の緑葉の組み合わせです。ツル性があり成長は横に広がり,常緑のグランドカバーとしても使えます。
「クネオルム」は,輝くようなシルバーリーフと白花がとても魅力的な品種です。成長は「サバティウス」と違ってツル性は弱く,縦横に成長します。華やかですが,やや耐暑性が弱く,特に株が小さいうちは夏越が難しいです。(我が家でも何度も枯らしてします。)
日当たり
やや乾燥気味を好むと言われますが,それ以上に夏の直射日光に長時間さらされる方が弱いです。実際,梅雨の時期に蒸れても元気がなくなることはないので,やや日当たりから半日陰あたりが適所と言えます。
水やり
地植えの場合は水やり不要です。直射日光に長時間さらされる暑い場所に植えた場合は,気温が上がる前の早朝や日が落ちた後などに水やりします。
成長記録
2020年6月
開花終わりの売れ残りの3号ポットを購入し,南向きの花壇の手前側に植えました。南向きなので基本日当たりは良いのですが,背後に見える低木(レウコフィルム)の下にあるので日当たりから半日陰の間の場所といったところです。
こちらがアップです。株のサイズは横幅15cm,高さ10cmくらいです。
2020年9月
真夏が終わり9月になりました。心配された酷暑による弱りは殆ど見られなく,主にツルが伸びで株も大きくなりました。横幅20cm位です。
2021年2月
真冬になりました。葉色が紅葉しています。真冬の数字は,少し霜が降りる場所ということもありますが,寒さにはそれほど強くなく結構ダメージを受けているようです。
隣にあるピンク花は,「ローダンセマム」というキク科の植物で,こちらも常緑多年草です。
2021年5月
初夏になりました。真冬のダメージを引きずったまま,ツルや葉の成長はイマイチですが,初の開花です!
花の一つ一つの寿命に長くないですが,次々と蕾ができては開花するので,この年の開花期は5~7月上旬くらいまででした。
2022年1月
この年の冬です。直前の12月くらいはこんな様子で,葉も青々としています。
が、1月中旬の真冬シーズンになると,やはりだいぶ弱ってしまいました。南関東で平均最低気温は0℃以上はあるはずなのですが,寒さにはあまり強くないようですね。
2022年5月
地植えしてから約2年が経過して,2回目の開花の季節がやってきました。幸い前年度より冬のダメージの残りは少ないようです。
ちなみに,右上に見えるシルバーリーフが「サバティウス」の仲間の「コンボルブルス・クネオルム」です。また,左上に見えるスカイブルーの花は,こちらも多年草の「ブルーデージー」です。
さらにこちらは6月頃の様子です。花の時期はそこそこ長く,この年も5月初旬から7上旬まで開花期は2か月ほどでした。
2023年5月
少しすっ飛ばして,3回目の開花期です。毎年冬の寒さで成長が阻害されていますが,年々株は大きくなれていて,横幅40cm位になってます。花も3年目にして,この場所にしては最も賑やかだと思います。
とにかく放置管理で毎年,花を咲かせてくれるのは本当にありがたいです。ということで,今回の「コンボルブルス(セイヨウヒルガオ属)」の成長記録は以上です。
まとめ
今回は,アサガオに似た小さく整った花を咲かせる『コンボルブルス・サバティウス』の成長記録を紹介しました。常緑多年草なので,植え場所が合えば初夏から夏にかけて,毎年花を咲かせてくれます。整ったキレイな紫花,常緑でグランドカバーに使えるなど,バランスの取れた総合点の高いおすすめ植物です。
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