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フワフワの黄色葉が可愛いらしい!『ロータス・ブリムストーン』の成長と開花!珍しい種付けも~過去3度の育成記録まとめ~

  今回は『ロータス・ブリムストーン』の成長記録です。ロータス・ブリムストーンは地中海が原産のマメ科の植物で,ブリムストーン(Brimstone:硫黄)の名の通り,黄白色(クリーム色)のフワフワの新葉がかわいらしい雰囲気の常緑亜低木です。葉は成長するとシルバーリーフに変わって常緑のまま冬を越し,初夏(6月頃)には白い花を咲かせるなど,見どころが多い植物です。また,成長しても最大60cm程度とコンパクトなのも魅力です。

 我が家では,これまで過去3回ほど育成してきました。本来強健なロータス・ブリムストーンのはずですが,育成場所や育て方が良くなかったりで,何度か枯れさせてしまいました。今回の記事では,過去の失敗事例を含めて過去3度の育成記録(成長,開花)について紹介します。3度目の正直で,3回目の育成時には,今年(2022年)に至るまで立派に3年間成長し,開花,さらに種付けまで見せてくれています。

 

基本情報

種類 常緑亜低木(evergreen subshrub)
学名 Lotus hirsutus ‘Brimstone’
花色
開花時期 5-6月
最大樹高/横張り 60cm/60cm
耐暑性/耐寒性 普通/強

成長全般

 小さなポット苗で販売されていて,草花のように見えますが,成長すると割と早い段階で茎が木質化します。そのため常緑亜低木(evergreen subshrub)に分類されます。また新芽は産毛のように黄色くフワフワしていますが,夏頃になるとシルバーグリーンに変わります。

剪定

 冬も葉を落とさず常緑ですが,少し間延びすることがあります。一度切り戻してから春を向けると,根元から美しい黄色いフワフワの新葉がたくさんできてきて,株がキレイに成長します(この辺は成長記録にも記載してます)。

日当たり 

 日当たりを好み,耐寒性はとてもいです。耐暑性も高いですが,真夏の暑さおよびそれによる極端な乾燥には強くなく,長時間の直射日光はなるべく避けたほうが良いと思います(この辺は成長記録にも記載してます)。

水やり

 鉢植えの場合は「水切れで枯らした」といったケースをよく見ますので,特に夏場の毎日の水やりは必須です。また地植えの場合も,上に書いたように,真夏に土が極端に乾燥している場合は水やりしたほうが無難です。

過去の育成記録

 冒頭に書きましたが,今回メインで成長記録を紹介するのは3代目の『ロータス・ブリムストーン』です。これまで,育て方がよくなかったり,運が悪かったりで2度ほど枯らしてしまっています。。

 まず最初に,過去2回の育成について簡単にご紹介します。

過去の育成履歴①:1代目(2018年9月~2019年7月)

 こちらは西向きの花壇の半日陰エリアに植えたときの様子です。写真の左下にあるのが,2年目を迎えた「ロータスブリムストーン」です。

 春前に剪定を行ったおかげで,黄色いフワフワの新芽が根本からたくさん出て来ています。ここまでは良かったのですが・・・

 ここと,右のある青い花は「セアノサス(カリフォルニア・ライラック)」,白ピンク花は「ウエストリンギア」で,ともに常緑低木です。

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ロータス・ブリムストーン(2019年4月)

 このあと5月頃に大きくなってきたので近くの場所に植え替えを行ったたのですが,lこれが失敗でした。うまく根付かず,そのまま花を咲かすことなく7月の暑くなった頃に枯れてしまいました。

 ロータス・ブリムストーンは植え替えにはあまり強くないようです。

過去の育成履歴②:2代目(2020年5月~2020年8月)

 こちらは先ほどと同じ西向きの花壇に植えたのですが,日差しが強く乾燥する場所に植えたときの様子です。

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ロータス・ブリムストーン(2020年5月下旬)

 次は真夏の頃(8月上旬)の様子です。かなり日差しが強く,土が乾燥していることが分かります。

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ロータス・ブリムストーン(2020年8月上旬)

 このあと,8月の下旬にかけてみるみる打ちに薄茶色に変色していきまして,枯れてしまいました。。

 ちなみに,右隣に植わっているピンク花の『ニチニチソウ』はこの暑さ,乾燥はへっちゃらで12月まで花が咲きました。。

 水やりはそれなりになっていたのですが,供給が間に合わず,おそらく乾燥が原因の枯れだと思われます。。ロータスブリムストーンは(極端な)乾燥にはあまり強くないようです。

 

成長記録(3回目)*こちらがメイン

 そして凝りもせず(笑),3回目の育成のチャレンジしました。

 前回の反省も踏まえて,場所は日陰の多い北向きの裏庭です。地植えしたのはその中では日当たりの良い半日陰のエリアです。

2020年10月:3代目育成スタート

 こちらが植え付け直後のようです。3号ポットなので,大きさは10cm×10cmくらいです。秋ですが,フワフワの新葉が美しいです。

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ロータス・ブリムストーン(2020年10月上旬)

  紙札に『とても丈夫』とあるのに,これまで2回も枯らしているのが情けない限りです。。

2020年12月

  12月になってだいぶ気温も下がってきました。だいぶ葉が縮こまってきたように見えます。

 北向きの裏庭なので,冬になると日照時間がさらに短くなって,この時期は半日陰というより日陰です。。耐寒性は高いものの,枯れないか心配です。

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ロータス・ブリムストーン(2020年12月中旬)

2021年2月(冬越し)

 真冬になりさらに葉が縮こまっているようですが,葉は落ちません。やはり耐寒性はかなり強いようです。

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ロータス・ブリムストーン(2021年2月上旬)

2021年3月

 3月入り気温が上がってきて,葉の状態の回復してきました。枝先から黄色い新芽が出てきそうな雰囲気があります。

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ロータス・ブリムストーン(2021年3月上旬)

 3月下旬になり,枝先からフワフワの黄色い葉がたくさんでてきました!

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ロータス・ブリムストーン(2021年4月上旬)

2021年5月

 初夏になりました。地際からどんどん新芽が出てきて株が大きくなりました。もう高さ,横幅ともに30cmくらいあります。

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ロータス・ブリムストーン(2021年5月上旬)

2021年6月(1回目の開花)

 6月になりついに花が咲きました。これまで一度も咲いたことがなかったので少し感動です。。右手に見える黄金葉は「ヒペリカム・ゴールドフォーム」という,こちらもコンパクトな常緑低木です。

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ロータス・ブリムストン(2021年6月上旬)

 こちらがアップです。黄色ふわふわの新葉と同様に,かわいらしい雰囲気の白花です。

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ロータス・ブリムストーン(2021年6月上旬)

 このまま6月下旬くらいまで花が咲きました。花期は1ヶ月弱ほどでそれほど長くないです。

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ロータス・ブリムストーン(2021年6月下旬)

2021年8月

  真夏になってきました。株は大きくなって,高さ,横幅ともに50cmくらいあります。

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ロータス・ブリムストーン(2021年8月上旬)

 だいぶ雑草が生い茂ってきて廻りを囲まれてしまっていますが,逆に乾燥しにくくなっていて,また半日陰に植わっていることもあって,今回は乾燥し過ぎることもなく,夏を乗り切ってくれそうです。

2022年5月(2回目の開花)

 無事暑い夏とその後の冬を常緑のまま乗り切って,初夏になりました。

 そして今年は少し早めに,地植えしてから2回目の開花です!

今回は花数もかなり増えています。隣の黄金葉の『ヒペリカム・ゴールドフォーム』とのコラボも素敵です!(右下の青花は『ベロニカ』です。)

ロータス・ブリムストン(2022年5月下旬)

2022年7月(種付け)

 この年は梅雨が記録的に短く,7月上旬には既に猛暑がやってきました。。

 ふと「ロータス・ブリムストーン」を見ると,花後の花茎の先に大きな種をつけています!

ロータス・ブリムストン(2022年7月上旬)

繊細なイメージのロータス・ブリムストンとは対照的に,種のサイズは1cm位と大きく,一か所に最大7粒くらいついているので,結構インパクトがあります!

ロータス・ブリムストンの種付け(2022年7月上旬)

あまり増やすつもりはないですが,まずは自然に任せてこぼれ種で増えたりするのか?様子を見ていこうと思います。

 

無事2回の冬越しと,鬼門の夏越しできて株も順調に2年間成長しているということで,今回の『ロータス・ブリムストーン』成長記録は以上になります。 

まとめ

  今回は,黄色いフワフワの葉っぱが魅力的なロータスブリムストーンの成長記録について紹介しました。実際育ててみて,常緑の黄色いフワフワの葉っぱは他の植物にない魅力なのと,6月に咲く白い花も鑑賞価値があって,見どころの多い植物だと思っています。また,極端に乾燥させなければ,丈夫で育てやすい植物でもあると思います。とてもおすすめの常緑亜低木です。