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夏越し・冬越しに成功!『カリブラコア』の2年間の成長と開花!

 今回は草花の定番,ナス科の『カリブラコア』の育成記録です。『カリブラコア』は,ペチュニアや,トレニア、バーベナなどと並び園芸店でも定番の植物となっています。カリブラコアの植え付け適期となる3~6月にホームセンターや園芸店などで苗を購入できます。

 我が家では「カリブラコア」を花壇に地植えして2年間育成してみました。植え付け後は放置管理で,切り戻しが不十分で少し不格好?になってしまいましたが,夏越し・冬越しに成功し2年目の開花を観ることができました!

 

基本情報

種類 草花 多年草
学名 Calibrachoa
花色
開花時期 4-11月
最大草丈 10-30cm
耐暑性/耐寒性 強/普通

ペチュニア,ミリオンベル,サフィニアとの違い

 似た植物に,「ペチュニア」,「ミリオンベル」,「サフィニア」などがありますますが,いずれも同じナス科です。

 ただし,「カリブラコア」はカリブラコア属,「ペチュニア」はペチュニア属と属が異なります。元々同じだったようですが,カリブラコア属はペチュニア属から独立(1825年)した経緯があるようです。一方,ミリオンベルは,カリブラコア属でカリブラコアそのものですが,サントリーにより改良され商標登録された品種です。(さらに,「サフィニア 」 は,サントリーと京成バラ園芸が共同作出したペチュニアの園芸品種(ペチュニア属)です。)

 まとめるとこちらの表になります。

名前 ペチュニア サフィニア カリブラコア ミリオンベル
科名 ナス科 ナス科 ナス科 ナス科
属名 ペチュニア属 ペチュニア属

カリブラコア属(1825年新設)

カリブラコア属
名前の由来 属名 登録商標(サントリーフラワーズ) 属名 登録商標(サントリーフラワーズ)
備考

原種

ペチュニアを品種改良,サントリー・京成バラ園芸作出 原種 カリブラコアを品種改良,サントリー作出

 カリブラコアのペチュニアとの比較ですが,カリブラコアの花は小さいです。葉も小さく,形は少し細長く繊細な雰囲気です。

 立性や這性などいくつかありますが,基本的に株はペチュニアより大きくなるようです。育成面の特徴もペチュニアと似ていますが,違いとしては①花つきが良い,②耐寒性も高く冬越し可能な場合がある,③花がベトベトせず花殻摘みが不要なので管理が楽,などの特徴があります。

切り戻し

 春から秋まで長く咲きますが,一般的にこのような性質の草花に共通しますが,高温多湿となる梅雨から夏にかけて下葉が枯れて見苦しくなりがちです。

また,間延びさせていると根本から徐々に木質化してきて,その部分には葉がつきにくくなるので,株姿の美しさをキープするに定期的な切り戻しが必要です。

日当たり・水やり 

 日当たりを好みますが,梅雨の蒸れと真夏の暑さには弱いので,西日が強く当たるような場所は避けます。

 地植えの場合は真夏の日照りが続くとき以外は自然の降雨のみで十分と思いますが,鉢植えの場合は夏場の毎日の水やりは必須です。

成長記録

2022年5月

 薄紫花の「カリブラコア」の3号ポットを2つ購入し,家の南向きのとても日当たりの良い花壇の前方に地植えしました。5月中旬のカリブラコアとしてはやや遅めの植え付けです。

カリブラコア(2022年5月中旬)

2022年7月

 7月中旬になりました。だいぶ株も大きくなって,花もたくさん咲き続けてします。この年は6月下旬から梅雨が明けたかのような連日の猛暑で(公式では関東の梅雨明けは例年通り7月下旬となっていますが…),しかも日当たりが非常に良いので,土がかなり乾燥しています。カリブラコアはやや乾燥気味の環境を好むようですが,少し心配です。

カリブラコア(2022年7月中旬)

2022年10月

 猛暑の不安が的中し,8月の真夏に大きなダメージを受けてしまいました。

 右にあった株は枯れてしまい,残った株も元気がないですが,このまま育てて行きます。

カリブラコア(2022年10月中旬)

2022年11月

 11月になりました。涼しくなって葉付きも回復するかと思ったのですが,夏のダメージが残っているためか,切り戻しもしなかったこともあり木質化が進行したためか,葉の数がかなり減ってしまいました。

*切り戻ししてたらさらに株が小さくなっていたとは思いますが。。

カリブラコア(2022年11月上旬)

 花は相変わらず咲き続けています。

「こんなに葉が少ないのにどうやって光合成して開花のエネルギーを作っているのか?」と思います。植物は不思議です。

カリブラコア(2022年11月上旬)

2022年12月

 12月になりました。さすがに開花は終了しました。植え付けの5月中旬から11月まで,半年間休みなく開花してくれました。次は冬越しできるかです!

カリブラコア(2022年12月中旬)

2023年2月

 真冬の寒さで,葉も落ち,残った葉も濃い緑に変色して枯れかけているように見えます。

カリブラコア(2023年2月上旬)

2023年3月

 3月中旬になり,少しずつ暖かくなってきました。まだ緑の葉が残っていて,なんとか冬越しできたようです!

カリブラコア(2023年3月中旬)

 左に見える青花は,常緑低木のローズマリーで最も青い花を咲かせると言われている「ローズマリー・モーツァルトブルー」です。

カリブラコアが残念な状態なので,隣のローズマリーの美しさが際立ちます(笑)

2023年4月

 初春の4月上旬には早くも1輪目の花が咲きました。

カリブラコア(2023年4月上旬)

4月中旬には,早くもたくさんの花が咲き始めました!

カリブラコア(2023年4月中旬)

2023年5月

 植付けから1年が経ち5月になり,新しい葉も出てきました。木質化の影響で中央の根元に近い部分がスカスカなのが残念ですが,だいぶ見た目も復活してきています!

カリブラコア(2023年5月中旬)

2023年7月

 7月中旬です。この年も7月上旬から梅雨が明けたかのような連日の猛暑です。昨年起きたように,茎の先端にある一部の葉が茶色く枯れ始めています。

カリブラコア(2023年7月中旬)

昨年は1株枯らしながらもこちらの株は夏越しできましたが,心配なので適宜水やりをしました。

2023年9月

 9月中旬になりました。一番暑い時期は乗り切り,2回目の夏越しにも成功しました。暑さのダメージは受けたものの,4月から9月まで開花は継続しています。

花付きの良さ,開花期の長いといったカリブラコアの特徴は2年目も持続しているようです。

カリブラコア(2023年9月中旬)

カリブラコアの背後のある青花は「ルリマツリ(プルンバーゴ)」という常緑低木です。

 

 少しアップです。昨年の同時期と比べても葉付きはむしろ改善しているように見えます。

カリブラコア(2023年9月中旬)

もうしばらくはこの場所で育ててみようと思います。

 

まとめ

 今回は,春から秋まで長く咲くの『カリブラコア』を地植えして育ててみました。一般的には1年草扱いですが,予想に反して夏越し・冬越しに成功し,放置管理のため切り戻しが不十分で少し不格好になってしまいましたが,2年目の開花を観ることができました。半年程度と開花期がとても長く,優秀な植物なのは間違いないので,今度は鉢植えで育ててみようと思ってます。