今回は,グランドカバーの定番『リシマキア(リッシー)』の成長記録です。リシマキアについては『【グランドカバーの定番】リシマキア3品種の育成と(我が家の)最強のリシマキアを決定!』で記事にしていますが,今回は若干子ネタ的に,『リシマキア・リッシー』を株分けして増やしてから育ててみました。
園芸あるあるで,気に入った苗を1個だと寂しいから2個3個…と買っていくと,結構いいお値段になってしまうことがあります。。成長後に株分けするのも時間がかかるし面倒,挿し芽はもっと面倒ということで,最初から株分けして分割した方が早いのでは?思い,今回『リシマキア(リッシー)』の苗1株を購入直後に2つの株分けしてから地植えで育成してみました。
基本情報
種類 | 草花 多年草 |
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学名 | Lysimachia 'lyssi' |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 4-6月 |
最大草丈 | 10cm |
耐暑性/耐寒性 | 普通/普通 |
リシマキアの種類
リシマキアは『グランドカバー』の定番です。メジャーなので,大型園芸では年中購入可能で,ホームセンターの園芸コーナーなどでも扱いが増えています。
種類は,リシマキア「ヌンムラリア・オーレア」「リッシー」「ミッドナイトサン」が有名で定番の3品種です。いずれも黄色い花を咲かせます。
↓こちらに詳しい比較記事があるのでご覧ください。
冬越し・夏越し
多年草なので夏越,冬越しでき,ケースによっては地上部を残して冬越しできる場合もあります。ただ,どちらも容易ではなくて,夏越しは直射日光による乾燥に対するケア,冬越しは霜が対策するなど,条件を揃える必要があります。
日当たり
日当たりを好みますが,夏場の西日など直射日光による乾燥に弱いので,少し湿った環境で育てるのおススメです。
水やり
地植えの場合,水やりは不要です。ただ乾燥には強くないので,夏場に土が乾いていて日照りが続くような場合は適宜水やりします。
成長記録
家の北向きの裏庭に地植えしました。グランドカバーということで,裏庭の斜面の通路脇の空いているスペースに植えることにしました。
2021年5月
こちらが購入した「リシマキア・リッシー」1株です。
これを早速,2つに株分けします。自分を含め初心者は根をたくさん切ることに不安・心配に思いがちですが,全く問題ありません。均等に割ろうと思ったのですが,不器用なのでできず。。地上部は右側の株が大きめです。。。
株分けした苗を植え付けていきます。
まずは大きい株からです。
もう1つの株(小さい)も地植えしていきます。
苗の購入後にいきなり株分けしてうまく育つのか?今後の成長に期待です。
2021年8月
暑い8月上旬です。この暑い時期に雨が続くと,蒸れてしまって枯れる植物も多いですが,リシマキアは耐湿性は高いほうではあるので,枯れずに夏越しできそうです。
ちなみにちゃんと確認しなかったのと周りの雑草に埋もれているせいで,大小どちらの株かは分かりません(すみません)。。
2021年12月
年末になりました。夏場は暑さと周りに雑草が生えて,蒸れ蒸れになって心配でしたが,なんとか夏越しできたようです。
2022年3~4月
2回目の春になりました。古い葉は寒さで落ちて,新芽が出て来ているようです。こちらは株分け後に大きかった方がの苗ですね。
冬場に特に日当たりが悪くなる裏庭なので,真冬は霜が降りたりと氷点下以下になったりするのですが,無事冬越しにも成功できました。
4月になり,だいぶ葉の数も増えてきました。株分けした2株とも無事夏越し,冬越しできてほっとしました。
2022年5月
開花シーズンになりました。5月上旬には花茎の先端に小さな蕾が出来始めています。
元々小さかった右の株が春以降に成長してかなり大きくなっています。
ちなみに左の株の隣(上)に見えるのは,宿根草の定番『エキナセア』です。こちらも2年目を迎えて大きくなっています。
そして5月下旬,株分けした2株とも開花しました。
右奥側にある元々小さかった株が,開花の進みは先行しているようです。
こちらが株分け時大きかった方の株です。まだ2部咲きといったところです。
こちらは小さかった方の株です。場所は近いのですが,ちょっとした日照の時間とそれによる気温の差があるためか,開花が進んでいます。葉色も少し黄色が強いです。
ちょっとした環境の違いで,株分けした同じ遺伝子を持った株でも成長に差がでるのは面白いですね。
購入した1株を2つの株分けして地植えして育てた結果,2つとも無事成長して,夏越し,冬越し,開花を見られた,ということで今回の成長記録はおわりです。
まとめ
今回は,グランドカバーの定番『リシマキア(リッシー)』を購入後にいきなり株分けした後の成長記録を記事にしました。根をたくさん切ることになるので心配に思いがちですが,無事夏・冬も越して翌年開花させることができました。何かと費用がかさみがちなガーデニングのコスパをあげる1つのやり方として,良かったら試してみてはいかがでしょうか。