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【紅葉するシルバーリーフ】寄せ植えに使える常緑の庭木『ホワイトソルトブッシュ』の成長記録

 今回は,オージープランツ(オーストラリア原産の植物)のコンパクトな常緑低木『ホワイトソルトブッシュ(別名:ラゴディア・ハスタータ)』の育成記録についてです。

 ホワイトソルトブッシュは,枝に特徴的なハート形の小さな葉(1cmくらい)をたくさんつけ,なんといっても,そのシルバーリーフが常緑で一年中美しいのが特徴です。また,その葉が秋から冬にかけて紅葉するため,白と赤のカラーリーフのコントラストも楽しむことができます。大きさも最大でも1m以下とコンパクトで,寄せ植えや花壇の中段に植える庭木としても適している常緑低木です。

 我が家では,『ホワイトソルトブッシュ』を地植えして1年半育ててきましたが,とても丈夫で,ほとんど手間いらずで,1年を通じて常緑のシルバーリーフと,冬の紅葉と,季節の変化を楽しむことができています。今回は,そんな『ホワイトソルトブッシュ』の1年半の成長記録をご紹介します。

 

基本情報

種類 常緑低木
学名 Rhagodia hastate
花色 黄色
開花時期 3-4月
最大樹高/横張り 60~80cm/60~80cm
耐暑性/耐寒性  強/強

 

日当たり

 日当たりを好みますが,半日陰でも問題なく育ちます。日が当たらないと,太陽に向かって間延びする植物も多いですが,「ホワイトソルトブッシュ」は大丈夫です。かなり耐陰性も高いようです。

水やり

 地植えの場合,植え付け直後以外は不要です。

病害虫

 多くのシルバーリーフに共通することですが,虫はつきません。病気にも強いです。

花について

 小さな花が4~5月に咲くようですが,本当に目立ちません。実際育ててみて,咲いたことに気づきませんでした(あるいは本当に咲かなかった)。あくまで,常緑の葉と紅葉を楽しむ植物だと思います。

剪定

 「ホワイトソルトブッシュ」は,ある程度育てていくと樹形が乱れやすいです。具体的には,枝が頻繁に横方向伸びてかつランダムなので,ちょっとだらしない樹姿になりがちです。樹形が乱れたら,剪定して樹姿を立て直しましょう。

 剪定の際は,横に伸びた古い枝を切って,縦に伸びた若い枝を残すのが美しい樹形を保つポイントです。花の鑑賞価値は低いので,花は気にせず,必要な時に実施すれば良いと思います。

ホワイトソルトブッシュの成長記録

2019年12月

 園芸店で,ずっと欲しかった「ホワイトソルトブッシュ」約10cmの3号ポット苗を見つけて,1つ買ってきてました。

 場所は,西側花壇の半日陰スペースに植えました。日当たりは1日3~4時間ほどです。 左隣(南側)に植わっている,1.5m級の庭木『セアノサス(カリフォルニアライラック)』の影になるスペースです。

 南北には遮るものがなく,風通しは良い方だと思います。

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ホワイトソルトブッシュ(2020年12月)

 「ホワイトソルトブッシュ」の大きさは,この時点では樹高40cm横張40cmくらいです。

 隣に植えている,色とりどりの『ヒューケラ』と一緒に寄せ植え的に植えています。

 

 次の写真で,「ホワイトソルトブッシュ」の左手にある白い花は,「スーパーアリッサム」です。冬入りしても良く咲いています。

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12月

2020年3月

 3月上旬になって,少し暖かくなってきました。

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ホワイトソルトブッシュ(2020年3月上旬)

 結局,最初の冬は,葉っぱのごく一部しか紅葉しませんでした。

 右の方に少し赤くなっている葉があるのが分かりますでしょうか?

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ホワイトソルトブッシュ(2020年3月)

それにしても「ホワイトソルトブッシュ」はとても耐寒性が高いです。

真冬直後なのにみずみずしい明るい薄緑の葉色をずっとキープしています。

2020年5月

 5月新芽が出てきました。新芽は若々しくて,白さが目立ちます。寄せ植えとして,隣のカラーリーフ「ヒューケラ」とコラボして引き立て合っていると思います。

 そういえば3~5月は「ホワイトソルトブッシュ」の花期ですが,注意深く見ていたつもりですが,開花には気づきませんでした。見逃してないとは言い切れませんが,とにかく花が目立たないことは確かなようです。

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「ホワイトソルトブッシュ」と「ヒューケラ」の寄せ植えコラボ(2020年5月)

 5月下旬にヒョロっと伸びた枝の一番高い部分で高いを測ってみたら,樹高65cmでした。冬から25cmくらい伸びているようです。

 

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ホワイトソルトブッシュ(2020年5月下旬)

  樹形も,最初は枝が横に広がって真ん中がスカスカでしたが,横に伸びた枝の途中から芽が出て,さらに真上に新しい枝が伸びてきました。

だいぶいい感じにボリュームが出てきたと思います!

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ホワイトソルトブッシュ(2020年5月下旬)

2020年8月

 梅雨が明け8月の夏本番です。ホワイトソルトブッシュは耐寒性だけでなく耐暑性もあるので,暑さも全然大丈夫です。

 ただ,夏場の成長が旺盛で,枝からさらに新芽や枝が出てかなり茂ってきました。元々あった枝1本1本重そうです。

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ホワイトソルトブッシュ(2020年8月中旬)

 ちょっと茂り過ぎて,樹形が乱れてきました。

  このときの大きさは,高さ65cm横張70cmくらいです。5月からはだいぶ横に茂ってますが,あまり大きくなってはいません。 

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ホワイトソルトブッシュ(2020年8月下旬)

2020年12月(紅葉)

 12月になり,寒さに当たって,少し紅葉してきました!

 きれいなシルバーリーフと紅葉のコラボが見れればいいのですが・・・

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ホワイトソルトブッシュ(2020年12月)

2021年2月(剪定)

 この時期に強風が多くて根がめくれあがってきてしまいました。

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ホワイトソルトブッシュ(2021年2月)

  紅葉が広がった株姿が見られるかと思ったのですが,このダメージもあるためか株姿がかなり乱れてしまいました。また,気温もかなり下がって来たのですが,このダメージのためか,紅葉があまり進みませんでした。

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ホワイトソルトブッシュ

 という訳で,風の影響を減らす目的で,これまで実施しなかった,はじめての強剪定を決行することにしました。

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剪定したホワイトソルトブッシュの枝葉(2021年2月)

 基本的に横にだらしなく伸びた枝葉を切っていった結果,かなりコンパクトな株姿になりました。残念ながら,紅葉した枝葉もかなりカットせざるを得なかったです。

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ホワイトソルトブッシュ(2021年2月)

  という訳で,今年も理想とするようなシルバーリーフと紅葉のコラボは見れませんでした。

 ちなみに,園芸ネットさんのページだとこんなに綺麗に紅葉した写真が載っていました。早くこんな姿を見てみたいものです。。

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出典:園芸ネットページ

 来年こそはもう少し剪定に気をつけて,美しい樹姿でシルバーリーフと紅葉の共演を楽しみたいと思います。

 


■新鮮花壇苗■ホワイトソルトブッシュラゴディア ハスタータ9cmポット苗

まとめ

  今回は,オージープランツの「ホワイトソルトブッシュ」の成長記録を記事にしました。実際育ててみて,耐暑性・耐寒性ともに強く,冬でも瑞々しい常緑のシルバーリーフをキープできることが大きな特徴だと思いました。また,冬の紅葉も一見の価値ありです。

 なかなか1m以内にコンパクトに収まる手頃な常緑低木の庭木はないので,育てやすいし,おすすめです。