クリスマスローズ エレガンスアイス
今回は，多少季節外れの感がありますが，2019-2020年に育ててみたクリスマスローズ エレガンスアイスの成長記録についてご紹介です。
冬の花の少ない時期に豪華な花を咲かせてくれ，耐陰性もあり強健で常緑，と良いことづくめのクリスマスローズ。我が家も一昨年（2018年）の冬に，一重で白花のニゲル種を庭に連れてきました。２年目の今年（2019年）は、はじめてちょっとお高いクリスマスローズのブランド品種「氷の薔薇」を買ってみました。
今回，追加で「エレガンスアイス」を買って，地植えしてみました。「エレガンスアイス」は透明感のある白い花弁が清楚な印象の八重咲き中輪のクリスマスローズです。育てた苗は，メリクロン( 組織培養)苗です。「氷の薔薇」より開花が遅く，３月の中旬になってしまいましたが，年明け（2020/1/2）に地植えしてからの成長記録をご紹介します。
メリクロン苗とは？
従来，クリスマスローズは実生(種)で苗が栽培されてきましたが，この方法では親株と同じ花が咲きません（世代が変わることで親と違う花を咲かせる）。メリクロン種は「組織培養」技術により増殖された苗です。親株の生長点を取り出し，試験管栽培することで，親の特徴をそのまま引き継ぎます。選りすぐられた親株を選抜することで，親と同じ花を咲かせるだけでなく，花つきの良さ，丈夫さなどの優れた特徴も引き継ぎます。
成長記録
2019/12/31
買ったばかりの苗です。
少し話が逸れますが、クリスマスローズのブランドでよく見るミヨシという会社について少し調べてみました。山梨にある会社で（本社は東京），クリスマスローズだけでなくカーネーションなどの切り花の品種も開発，生産して，国内外への販売する会社のようですね。クリスマスローズについては，上にも書きましたメリクロン( 組織培養) 技術の確立にいち早く成功した会社で，国内のクリスマスローズのシェアは１位のようです。
だいぶ話が逸れましたが，こういった会社の努力があって，クリスマスローズの均質な苗が安価に購入できるんだな，とサラリーマン目線で思ってしまいました。
2020/1/2
植え付け直後を撮影し忘れましたが，西側花壇のガーデンアーチの脇に植えました。この時点はまだ葉しかなく，蕾は見えません。
2020/2/23
そろそろ2カ月がたつんですが，ようやく蕾が出てきました。このころ「氷の薔薇」は満開でしたので，エレガンスアイスは成長は遅いようです。
2020/2/29
蕾がだいぶ大きくなってきました。
2020/3/10
暖かい日が続いて蕾が少しづつ広がってきました！
2020/3/16
ついに開花しました！本当に清楚で純白と言うにふさわしい花色です。記録的な暖冬と言われている令和２年においても，開花に３月中旬までかかってしまいました。
下の写真は，実は別の場所（南側の庭の花壇）にも植えていたクリスマスローズ エレガンスアイスです。日の当たりかたも全然異なる場所なんですが，同じ品種ということでほぼ同時期に開花しました。
このまま３月下旬までは楽しめそうです。もう，園芸店ではクリスマスローズは終わりの季節ですし，そのあとは春の花々と主役は交代でしょう。ガーデニングって，１つの季節の楽しみが去っても，またすぐ後に次の季節の楽しみがやってくる，というのいいですよね！
まとめ
冬の花の少ない時期に豪華な花を咲かせてくれ，耐陰性もあり丈夫で常緑，といいとこづくめのクリスマスローズ。その中でもこの「エレガンスアイス」は，際立って白い花が繊細な印象ですが，強健さも持ち合わせている優秀な品種です。初心者から上級者までおすすめできる植物です。
【開花進み】ミヨシのクリスマスローズ 開花株 エレガンスアイス 4.5号苗 八重咲き (ホワイト系)(c18)
