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庭に設置するテラス・デッキ屋根の種類と選ぶポイントのまとめ

 ウッドデッキやテラスを作ったあと,その上に屋根をつけるかどうか,悩まれる方は多いのではないでしょうか?デッキ屋根があれば,雨の日でも庭に出られたり洗濯物も干せる,日よけ効果で電気代を節約(記事の下の方に記載しています)できる,なによりお気に入りの庭がさらにおしゃれになります。

 一方で,強風や大雪で壊れないか心配,暗くならないか,などデメリットが心配だったり,どのタイプ(オーニング,パーゴラ,テラス屋根,テラス囲い(ガーデンルーム))にするか迷われたりで,導入に躊躇してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。我が家でも,デッキ屋根を導入時にはどのタイプにするかで悩みました。

 デッキ屋根の設置自体や,どのデザインを選択するかの判断の一助になれるよう,豊富な実体験も踏まえて,まずはそれぞれのメリット,デメリットとおすすめメーカーを整理,紹介します。また,万が一台風などで損傷した際も,自己負担0円で火災保険でカバーできますので,補償についても紹介していきます。

↓詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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1.デッキ屋根の種類とメリット・デメリット

①オーニング

 オーニング(awning)は「日よけ」という意味を持つ英語で,日本では主に「可動式テント」のことを指します。よくカフェなどで見かけますが,近年は日本でも一般の住宅にも採用され始めています。
 遮熱性に優れている素材ではありますが,その構造上ウッドデッキに対してサイズが小さい製品が多いので,購入する際にはよく確認しておきましょう。

彩風(あやかぜ)

メリット
  • 開閉可能で,不要なときは折りたたむことが可能
  • カフェなどに良く使われており,見せ方によってはおしゃれにできる
デメリット
  • 開閉が面倒(リモコン式であれば,その限りではないです)
  • 構造上,奥行をあまり大きく取れない(通常,最大2m)
  • 風に弱いため,強風時は閉じる必要がある
  • 折り畳み可能な生地素材なので,日光による劣化が進みやすい

 

②パーゴラ

 パーゴラは元々,イタリアでぶどう棚をさした言葉のようです。公園などあらゆるとこで使われています。その形状と植物を絡ませて使われることから,ナチュラルな雰囲気を求める方に人気のようです。

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メリット
  • 開放感がある
  • 植物をうまく絡ませると日よけになり,またナチュラルでおしゃれな雰囲気になる。
  • 風による損傷の心配がない
デメリット
  • 雨除けの機能はない。植物を絡ませても完全でない
  • 植物を絡ませたりしないと日よけできない

 

③テラス屋根

 家庭用には一般的には,高耐久のポリカーポネート性の屋根がつきます。これにより,雨除けができます。また,下の写真のように,耐久性のある開閉式の内部日よけがついている商品も多く,雨除けと日よけを両立できます。一方,上記3つと同様に,強風時には風に乗った雨までは防ぐことができないです。ちなみに,パーゴラ風の形状のテラス屋根(ポリカーポネート有)もあります。

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出典:タカショーHP
メリット
  • 横風がない限り十分な雨除けができる
  • オプションで日よけも取り付け可能
デメリット
  • 風への耐性が不安です。

 

④ガーデンルーム(テラス囲い)

 今回ご紹介した中では,一般的には最も高価で,一種のステータスシンボル的な要素もあります。天井だけでなく3面を囲って部屋のようにすることで,強風時でも風が回り込まず,洗たく物を干す場合,また耐久性という点でも安心です。

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メリット
  • 見た目がかっこいい,高級感がある
  • 雨除けおよび風の耐性も持ち合わせている
デメリット
  • 価格が高い
  • 解放感に欠け,夏場には蒸し風呂状態になることも

 

 以上,4種類のデッキ屋根について,メリット・デメリットをまとめると以下の表になります。*耐雪性能について記載ありませんが,通常各メーカーとも,ノーマルタイプと耐雪性能の向上タイプを用意しています。

  オーニング パーゴラ テラス屋根

ガーデンルーム

(テラス囲い)

雨除け ×
日よけ
防風 ×
解放感
耐久性
防汚性
価格 ×

 

2.主要5メーカー

  安心できる国内大手メーカーを紹介します。殆どのメーカーが上で挙げた4つのタイプ全ての商品を取り扱っています。また,いずれも機能だけでなく,デザイン性の高い商品群を持っているメーカーです。

LIXIL 

 LIXIL

 インテリアのほうが有名かもしれませんが,エクステリア業界では国内シェア第1位です。やはり品揃えは豊富で,機能重視からデザイン重視まで様々な種類から選択できるメリットがあります。

YKKAP

  国内のエクステリア業界ではLIXILに次ぐシェア第2位です。CMでも「窓を考える会社」といううたい文句でよく見かけますね。我が家では,YKKのフラワーボックス「シャローネ」を取り付けています。

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三協アルミ

三協アルミ

 国内のアルミ業界ではシェア第3位です。最大手にはない,独自デザイン商品の品揃えが三協アルミの特徴です。パーゴラ風のテラス屋根,「ナチュレ」は人気商品です。

TAKASHO

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  和歌山県海南市に本社を置く、ガーデニング関連製品の開発・製造・販売・輸入の大手です。グループ会社が青山ガーデンという通販サイトを運営しています。エクステリアでは,ガーデンライトにも力を入れていて,本ブログでも紹介しています。

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四国化成

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 こちらも最大手にはない,攻めた高いデザイン性と素材感が四国化成の特徴です。「ファンルーフ」シリーズは他社にはない,独自デザインのテラス屋根です。

 

 

3.火災保険での補償

 テラスやパーゴラ,ガーデンルームの工事を検討されている方の中には,高い費用を払って,壊れたら修理が大変だと,ご心配される方もいるかもしれません。そんな方々に朗報です。実は,家にかけている火災保険で,自己負担0円で修理できます。

火災保険を比較する

 やり方は簡単です。台風などで,テラスが壊れたら,火災保険会社が,「事故状況報告書」(保険会社により名前が多少異なるかもしれません)という書類を送付してくれます。これに,被害状況および修理の内容を記載し,外構業者の修理の見積もりを添付すれば,見積もり額+α以上が補償されます。あとは,工事を実施すれば,工事代を外構業者支払っても実質負担ゼロで修理することができます。

 以下の記事では,台風で壊れたフェンスを保険で自己負担0円で作り直した件について紹介しています。

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4.『実際使って見た』各種デッキ屋根の感想と節電効果

 個人的な経験としては,オーニングとガーデンルーム,そしてテラスの使用経験があります。

 オーニングは,海外1年半ほど住んでたときに住んでいたアパートにあったものです。開閉可能なタイプでしたが,やはり面倒になってだんだん開きっぱなしか,閉じっぱなしになりました。今考えると,海外だったので台風は無かったので良かったですが,台風が頻繁に通過する日本ではどうなのかな?とは思います。その場合,閉じっぱなしになるのではないかと思いました。

 また,個人的には雨の日でも外にでて外気を吸いたい,これを考えると雨除け機能は必須。また,庭に出たいというのは,あくまで解放感を求めてのことなので,四方が基本囲まれているガーデンルームというのも選択肢から外れました。以上の考えのもと結局,テラス屋根を選択しました。台風の心配がありましたが,過去最大と言われた台風15, 19号が直撃しましたが,問題なく耐えてくれました(異音なども一切なかったです)。

 以下の記事では,テラス屋根を実際に使った感想と節電効果について詳しく書きました。我が家では,夏場の7,8月でそれぞれ,4000円,1500円の電気代の節約効果を確認しました。良かったら読んでください。

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5.まとめ

 いかがだったでしょうか。最初に,デッキ屋根のそれぞれの方式のメリット,デメリットとおすすめのメーカーをまとめました。また,デッキの火災保険を使った修理補償や,テラス屋根を導入した実体験についてもご紹介しました。

 昔は,アルミむき出しやデザインが古臭いものがありましたが,最近は,フル木目調のものや,おしゃれなデザインのものが多数でています。機能面は,個人の事情に合わせて上記のメリット,デメリットを勘案して,予算との兼ね合いで選択して頂くのが良いかと思います。種類によって得意不得意がありますが,雨除け,日よけ,節電効果,そしてお庭のおしゃれ度アップ,全てを享受できると思います。是非,これを参考に導入を検討頂ければと思います。

 

 工事不要の日よけについては,ガーデンパラソルが便利ですので,こちらもご参考ください。

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