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【家庭菜園】スーパーのカットスイカの種から育てた!発芽から収穫までの育成記録

今回は昨年育てたスイカの成長記録です。ちょうど夏場のスイカシーズンということで,この時期にアップしてみました。家庭菜園でのスイカの育成というと,園芸店に売ってる苗から育てるのが一般的ですが,今回は種から,それもスーパーに売ってる普通のカットスイカを食べて残った種から育成してみました。

実際育ててみると,驚きの発芽率で収穫までは旅行で5日お世話できないなどの試練もありましたが,なんとか2玉収穫することができました。

 

スイカの成長記録

2024年7月中旬(カットスイカの種の採取)

 今回種を採取したのはスーパーならどこでも売っているこちらのような「カットスイカ」です。(このパックのスイカの種を使いました!と書こうかと一瞬魔が差しましたが,止めました(笑))

スーパーに売っている「カットスイカ」

美味しく頂いたあと,子供が育ててみたい!と言っていたので撒くことにしました。

2024年7月16日(種撒き)

種撒きの様子です。培養土を10号鉢に入れて,指先で三か所くらい穴を作ってから,それぞれに種をいくつか入れて,上からそっと土をかけて植え付けました。写真をよく見ると黒光りしているスイカの種が見えると思います。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年7月16日)

 

穴3か所で種5粒ずつくらい撒いたので,種は合計15粒くらいだったと思います。

 

種が流れていかないように,じょうろでそっと水やりして,このあとの発芽を待ちます。

2024年7月19日(4日目)

毎日確認してましたが,植え付けから3日目経過した4日目に変化が見られました。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年7月19日)

種の皮が割れて発芽しかかっています!

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年7月19日)

 

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年7月19日)

2024年7月23日(8日目)

 つぎつぎと元気よく発芽してきました!数えると12つで,発芽率は70~80%位ありそうです(笑)

 ちなみに,このような成長後の本葉(ほんば)と異なる発芽直後の2枚葉は子葉(しよう)と呼びます。小葉は,種の中で既に形成済の葉で,光合成を行うこともありますが,主な役割は,種子に蓄えられた養分を発芽中の植物に供給することです。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年7月23日)

最終的には1鉢の1株にするので,この段階で間引きます。(小葉は見た目が可愛いのもありいつも気が引けるのですが,)この段階であれば根張りが少ないので丁寧に引っ張ることで,きれいに引き抜くことができます。

苗の間引き(2024年7月23日)

こちらが間引いたあとです。この段階で3か所に3本ずつ計9つ残っています。

苗の間引き後(2024年7月23日)

2024年7月29日(14日目)

 種まきから約2週間が経ちました。2枚葉の子葉から本葉(ほんば)に生え替わってきています。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年7月29日)

この段階で再度,小さめの苗を5本ほど間引きます。

苗の間引き(2024年7月29日)

苗の間引き(2024年7月29日)

 最初の撒いた15粒くらいの種から10以上発芽しましたが,3本に間引きました。

苗の間引き後(2024年7月29日)

2024年8月5日(21日目)

 順調に成長してこんなに大きくなりました。いずれの苗も順調に育っていて惜しかったので,一番大きく育ったのはそのままメイン株として育成し,1株は止む無く間引き,最後の2番目に育っていた1株は別の小さな鉢に植え替えることにしました。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月5日)

 こちらが植え替えた後です。

間引いた苗を別の鉢に植え付け(2024年8月5日)

2024年8月7日(23日目)

種の植え付けから3週間余り,初めて開花しました!

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月7日)

雄花の花粉は雌花に受粉させることでスイカの実が育ちます。

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一般的には,小玉,大玉ともに,ある程度ツルが成長して所についた雌花を受粉させるのが良いとされているので(目安は下記),今回の受粉は見送ります。

・小玉:15-20節目

・大玉:16-22節目

 

こうやって写真をみても,子ヅルの成長はまだ10節にも達していないでしょうか。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月11日)

こちらは株元のアップです。「小葉」は既に黄色く枯れています。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月11日)

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月11日)

2024年8月12日(28日目)

 種まきから4週間が経ちました。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月12日)

やっと目安の15-20節目あたりに雌花(花の下部が膨らんでいるのが特徴,これが受粉後に実に成長)が咲きました!ここですかさず人工授粉していきます(ですが結局その後に成長不良となりました。。)。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月12日)

2024年8月18日(34日目,受粉)

良く成長した子ヅルが3本あるので,石張りタイルの熱でやられないように芝生の上に互いに距離をとって広げて展開させます。こうしておくと,スイカの実ができたときも芝上の上なら安心です。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月18日)

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月18日)

2週おきくらいに液体肥料をやることでまた元気になり,花も絶え間なく展開していきます。また良いところに雌花ができたので追加で受粉しました(こちらの受粉経過日数をカウントしていきます)。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月20日)

 

2024年8月23日(39日目,受粉から3日)

ここから実の成長が驚異的です。受粉から3日後に5cmくらいに大きくなりました(写真右側)。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月23日)

さらに4日後には10cm近くになり,スイカの模様もはっきり現れはじめました。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年8月27日)

2024年9月4日(51日目,受粉から15日)

実の育成中に長期の旅行があり,水やりできないピンチだったのですが,こちらの自動水やり機で水をやりつづけることでピンチを凌ぎました。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年9月4日)

↓自動水やり機の記事です。

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2024年9月13日(60日目,受粉から24日)

種まきから60日目です。実はだいぶ大きくなり直径20cm弱くらいです。

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年9月13日)

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年9月13日)

こちらは別の鉢に植え替えた株です。小さいですが,ちゃんとスイカの実が生りました!

2024年10月1日(78日目,受粉から42日)

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年10月1日)

ちょっと遅めですが,先に受粉させた大きい方の実を基準に42日後に収穫することにしました。その判断基準は,こちらの記事にある「経過日数」と「積算温度」を参考にしました。

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こちらが収穫した2玉です。それぞれ20cm,15cm弱と小ぶりです。もともとのカットされる前のスイカの大きさはどれくらいだったのでしょうか,気になります(笑)

カットスイカの種から育てたスイカ(2024年10月1日)

冷蔵庫で冷やして,その日の内に早速試食してみました。まずはより小さいスイカからです。

カットスイカの種から育てたスイカをカット?(2024年10月1日)

こちらが断面です。少し皮が厚いですが,ちょうど良く実が熟しています!

カットスイカの種から育てたスイカをカット(2024年10月1日)

次により期待の大きい大きい方のスイカの実です!

カットスイカの種から育てたスイカをカット(2024年10月1日)

より皮が薄くて美味しそうな見た目をしています。やや食感に熟し過ぎた感がありましたが(やはり受粉から42日経過は長かったようです),甘くて美味しかったです!

カットスイカの種から育てたスイカをカット(2024年10月1日)

元々実の大きさや状態を知らないカットスイカの種からスイカの実ができ,それをカットして食べていることに,植物の一生を一周以上目のあたりにしたようで,何か感慨深さがあります。どうせならカットスイカにして写真を取ればよかったですが(笑)

味だけでなく,達成感も感じられる栽培となりました。

まとめ

 今回はカットスイカの種からスイカを育ててみました。スイカの育成は苗から育てるのが一般的ですし,(苗育成ならではのスペシャルな病害虫対策や育成をしやすくするための仕掛けがあるのかと思いこんでいたり),ましてやカットスイカの種から育成できるとは思ってなかったのですが,思いのほか発芽率が良く,その後の育成も間引きがある以外は,苗から育てるのと殆ど変わらない手軽な管理で実を生らせることができました。収穫だけでなく,植物の成長の不思議も感じられて楽しいので,種からの育成もチャレンジしてみても面白いと思います。