『アルケミラモリス』は,バラによく合う植物として紹介される定番の宿根草です。(「アルケミラモリス」自体も,バラ科ハゴロモグサ属です。)春から初夏にかけて,淡い黄緑色の小さな花が散房状に咲き、全体としてはふんわりとした印象を与えます 。また,丸みのあるグリーンの葉は表面が産毛で覆われていて,水を非常に良くはじくので,水やりや雨後,朝露が降りた際には,葉の上に水滴がキラキラと輝くので少し神秘的な美しさがあります。
今回は我が家では,「アルケミラモリス」を地植えで育ててみました。各種園芸サイトでも強健で育てやすい,暑さが苦手で育てるのは難しいと意見の割れている「アルケミラモリス」。実際のところどうなのでしょうか?今回は,慎重に半日陰で育てて検証してみました。
基本情報
| 種類 | 草花 ー 多年草 ー 宿根草 バラ科ハゴロモグサ属 |
|---|---|
| 学名 | Alchemilla mollis |
| 花色 | 黄色 |
| 開花時期 | 5-7月 |
| 最大草丈/横張り | 30~50cm/60cm |
| 耐暑性/耐寒性 | 普通~弱/強 |
活用シーン
ナチュラルな雰囲気なので,地植えが基本です。草丈は30~50cmと程よく低めで,こんもりと葉が地面を覆うように広がるので,グランドカバープランツとして優秀です。また,淡い黄緑色の花をアレンジのアクセントとして,切り花・ドライフラワーにも向くようです 。
日当たり
日当たりから半日陰の場所を好みます。ただし,耐暑性は高くないのと,夏の強い直射日光や西日は葉焼けの原因にもなるため,特に暖地では午後に日陰になる,風通しの良い場所が最適です。
水やり
地植えの場合は,根付いた後は基本的に降雨のみに任せて大丈夫です。一方,乾燥が続く場合はたっぷりと水を与えます。庭植えメインの植物と思いますが,鉢植えにする場合は,土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水をやります。
成長記録
2022年5月
「アルケミラモリス」の3号ポットを購入し,家の西向きの花壇に植えました。
実は今回は育成2回目です。以前育てたときはやや日当たりに植えて枯れてしまったので,今回は半日陰で比較的風通しも良い場所を選んで植えてみました。

バラに合う宿根草ということで,直ぐ近くには”ホワイトのガーデンアーチ”があって,そこにバラ「レオナルド・ダ・ビンチ」を誘引しています。また,手前の植わっているのは「サルビア・ネモローサ」というこちらも宿根草です。
こちらは水やりをした後ですが,丸い葉の表面が水をはじいています。

とても撥水性が良くて,水玉になるくらいはじくので,見ていて少し神秘的な感じです。

5月下旬には,「アルケミラモリス」の真上で,ガーデンアーチに誘引したバラ「レオナルド・ダ・ビンチ」が咲き始めました。

翌年にはアルケミラモリスが大きく成長して,バラと良いコラボを見せてくれることに期待です。
2022年11月
ずいぶんと時間がたってしまいましたが,11月下旬になりました。かなり葉が少なくなってきています。これは11月下旬になって気温が低下したから,というより夏の猛暑のダメージによるものです。

2023年2月
真冬になり,完全に地上部がなくなりました。
「アルケミラモリス」は宿根草なので冬は地上部がなくなるのですが,真夏のダメージが大きかったので枯れたのか,元々の性質のためなのか分からない状況です。。

2023年4月
4月上旬になっても新芽がでないことに「ちょっとまずいかな・・」と思っていたところ,中旬に入ってようやく新芽を確認しました(とても見にくいですが,写真の真ん中あたりです)。一応はじめての冬越し成功です!

夏,冬が過ぎてちょうど一年が経過したので,この後の成長に期待です。
2023年5月
5月になって気温が上がってきました。しかし,なかなか勢いよく新芽が育ちません。。

なんと結局,この後も株はあまり大きくなることなく,再びやってきた真夏の猛暑に耐えられず枯れてしまいました。。やはり1年目の真夏のダメージが大きく,冬を越しても翌年に影響が引きずって弱ったまま2年目の真夏がやってきて枯れてしまったのだと思います。
コラボ待ちのバラ「レオナルド・ダ・ビンチ」は益々勢いを増して開花しています。。

今回『アルケミラモリス』の育成としてははじめて記録に残しましたが,実は2回目の育成で,以前育てたときも夏の暑さで枯れました。
このことから日本の暖地での育成には向かない,寒冷地向きの植物と言えるのかもしれません。
まとめ
今回は,バラに合う植物として紹介される定番の宿根草『アルケミラモリス』を育ててみました。初夏に植え付け,その後暫くは水をはじく美しい葉を楽しむことはできましたが,真夏の暑さのダメージが大きく,半日陰で育てたにも関わらず1年で枯れてしまいました。実際これまでに2回育ててみて,いかんせん耐暑性が低く,特に温暖化の進む日本の関東以南の暖地で育てるのは極めて困難との印象です。高地や関東以北では環境が合うとか,既に大きく育った株から育てるなどできれば本領を発揮できるかもしれません。
★★